- 著者
 
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             北島 博
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人日本森林学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本森林学会誌 = Journal of the Japanese Forest Society (ISSN:13498509)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.90, no.1, pp.61-69, 2008-02-01 
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 136
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             
             1
             
             
          
        
 
        
        
        カミキリムシ類の人工飼育技術に関して,供試虫の確保,成虫,卵,幼虫,蛹の各発育ステージごとの取り扱い,および発育の斉一化方法に分けてレビューした。幼虫の餌として,一般的には天然の餌および人工飼料が用いられる。人工飼料として,寄主植物の乾燥粉末が主成分である飼料と,脱脂大豆粉末,デンプン,スクロース,および小麦胚芽が主成分で,それに寄主植物を添加した飼料が多く用いられている。また,休眠打破のための低温処理や,蛹化を斉一化させるための最適な日長条件が考案されている。人工条件下で継代飼育を行うためには,飼育の目的,労力,および設備に合わせて幼虫の飼育方法を選択し,その上で飼育計画を策定する必要がある。