著者
内藤 大地 三浦 一喜 染谷 宏彦 五十嵐 進 栗本 佳典 下川 哲司 森田 裕一
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.72, pp.547, 2017

<p>j-parc加速器では主リングでの速い取り出しにおいて~400kWのビーム強度を達成している。一方で設計強度は750kWであり、ビームの加速・取り出しの高繰り返し化による高強度化を計画している。その際にはビームを偏向・収束させるための電磁石へ流す電流の時間変化を急峻にする必要がある。これによりビームダクト等に発生する渦電流が増加するが、それに伴い二つの懸案事項が考えられる。一つ目は磁石の励磁が妨げられる効果が大きくなる事である。二つ目はエミッタンス増大の原因となる非線形共鳴を励起する多極磁場成分の影響である。本講演では主に高繰り返し化の際のBM電磁石に発生する磁場の測定とシミュレーション結果について報告する。</p>
著者
真砂 全宏 石田 憲二 仲村 愛 本間 佳哉 李 徳新 本多 史憲 青木 大
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.1761, 2016

<p>超伝導体U_6_Coはs波超伝導体であるとされるが,上部臨界磁場がパウリリミットを超えるという興味深い性質を持つ.今回我々は^59^Co核に対する核磁気共鳴を行い,スピン一重項対が期待されるにも関わらず,超伝導状態でスピン帯磁率に対応するナイトシフトがほとんど減少しないことを見出した.この結果及び高い上部臨界磁場を持つことは,超伝導体がダーティーリミットにあることから理解できる.</p>