著者
小川 高 坂野 文俊 山田 裕貴 小川 ひとみ
出版者
一般社団法人 日本獣医麻酔外科学会
雑誌
日本獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:21896623)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.53-57, 2015

異所性尿管と尿道拡張のある5ヶ月齢、雄のシーズーに対して、異所性尿管修復術を行ったが尿失禁症状の改善がみられなかった。その後、内科的治療を試みたが、無反応であったため、術後2ヶ月目に尿道拡張部に対して、セロファン・テープ・バンディングによる矯正術を実施した。術直後より尿失禁症状は消失し、その後症状の再発はみられなかったが、術後1ヶ月に無症候性の憩室形成が膀胱壁に観察された。本法は尿道拡張修復のための治療オプションの1つになりえると思われた。
著者
山田 裕貴
出版者
炭素材料学会
雑誌
炭素 = Carbons (ISSN:03715345)
巻号頁・発行日
no.248, pp.154-155, 2011-06-15
参考文献数
6
被引用文献数
1

黒鉛電極はその異方性構造により独特の電気化学挙動を示すことが知られている。例えば,黒鉛電極における電気二重層容量やヘテロ電子移動反応速度は金属電極のものとはまったく異なるが,これまで黒鉛の電気化学に特化した基礎研究が広く行われ理論的な説明がなされつつある。一方で,電気化学的手法により層間にイオンを挿入することができる点も黒鉛電極の特徴の1つである。しかし,このような反応が広く研究されるようになったのはリチウムイオン電池の実用化後であるため,その反応機構に関する基礎研究は不十分である。<br>本論文は,リチウムイオン電池の負極材料として用いられている黒鉛と電解液の界面における電気化学反応の機構および速度論に関する研究成果をまとめたもので,序論および3部7章で構成されている。第1部(第1章,第2章)では,種々の有機電解液中における黒鉛電極の電気化学特性を調べることにより,黒鉛電極へのリチウムイオン挿入反応の可否を決定する要因について議論した。第2部(第3章~第5章)では,黒鉛電極への電気化学的リチウムイオン挿入反応の活性化エネルギーを調べ,その決定要因を明らかにすることで,反応速度について議論した。第3部(第6章,第7章)では,黒鉛電極の電気化学的リチウム挿入反応サイト数について調べることにより,黒鉛電極/電解液界面におけるリチウムイオン挿入脱離反応の速度に影響を与える頻度因子項について議論した。
著者
西岡 佑介 新家 俊樹 山田 裕貴 金井 孝夫 小川 高
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.221-223, 2012-03-20
参考文献数
7

13歳雑種犬に左眼の第三眼瞼及び下眼瞼結膜の腫脹がみられ生検により脂肪組織が得られた.超音波及びCT検査で腫瘤は眼窩内深部から下眼瞼結膜下へ広がっていた.外科的牽引除去された組織は脂肪腫と病理診断され,良好な予後が得られた.
著者
飯尾 淳 清水 浩行 神庭 里文 小林 勝哉 山田 裕貴
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.335-338, 2012

ODPG (OpenOffice.org & OpenDocument Format 利用推進グループ)は,民間企業を主体として,同様のOSS生産性ソフトウェアへの移行を推進するために設立された業界団体である.同団体の技術評価ワーキンググループでは,OpenOffice.org等の導入を支援することを目的として,組織におけるOSS生産性ソフトウェア導入の検討に必要な手続きや選択基準,評価方法の整備を進めた.本論文では,同ワーキンググループで検討した「商用ソフトウェアからの移行ガイドライン」および移行の効果,製品選択における評価のポイント等について論じる.
著者
山田 裕貴 金森 由博 福井 幸男 三谷 純
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.47-50, 2012
参考文献数
11

撮影時とは異なる照明下での照明効果を計算するリライティングは,これまで映像制作において用いられてきた.しかし,従来はリライティングに必要な物体の形状・反射率といった情報を得るために複雑なユーザ入力や特殊な撮影装置が必要であり利用できる場面が限られていた.そこで,本研究ではデプス情報を取得できる撮影装置の中でも比較的安価なKinectを使用したリライティングのシステムを提案する,Kinectで対象の物体を撮影することで物体の形状を計算し,さらに同じ場所で撮影した環境マップから計算される照明効果の情報を使って物体の反射率を推定する.物体の形状と反射率の情報を用いて撮影時と異なる照明でリライティングを行い,さらに照明の方向や強さをユーザ入力によって調整し任意のリライティング結果を得ることができる.このシステムによって,高いコストのかかる撮影装置も,複雑なユーザ入力も必要としないリライティングが可能になる.