著者
佐藤 友美 進藤 智則
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.838, pp.111-122, 2003-01-06
被引用文献数
13

ソフトウエア並みに「柔らかい」回路技術として発表が相次いでいるダイナミック・リコンフィギュアラブル(動的再構成)技術。2002年12月には,ソニーが独自開発のダイナミック・リコンフィギュアラブル技術を携帯型オーディオ・プレーヤに採用するなど,いよいよ民生機器に使われるようになった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.749, pp.147-151, 1999-08-09

1997年,松下電子工業は画面が平坦なCRTを取り急ぎ開発しなければならなくなった。電子管事業本部長は,とりあえず従来のCRTの表面だけを平坦にしようと提案する。だが,その案に同調できなかった有元望氏は,SSTという新しい方式を考えつく。悩んだ末,彼はまだ実験すらしていないSST方式を,松下電器産業に提案する。 「これは挑戦なんですが」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1124, pp.49-60, 2013-12-23

「PlayStation(PS) 3では(モデルチェンジごとに)さまざまなことに挑戦した。PS4はその集大成だ」─。PS4の開発で熱設計やメカ設計などを担った鳳康宏氏(ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) 第1事業部 設計部 5課 課長)は、こう胸を張る。
著者
小林 雅一
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1135, pp.63-70, 2014-05-26

機械学習の応用範囲は幅広い(図1)。膨大なデータの中から特定のパターンや規則を見出せるため、人の行動解析、各種の判断や予測に使える。現状では学習に時間がかかるため、あらかじめ学習した結果を活用する例が多いが、今後は環境の変化を学習して自ら…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1031, pp.35-39, 2010-05-31

「Tokyo Sky Drive」という,東京を走る「ゆりかもめ」からの風景動画を上下反転させてつなげる作品などを制作している。最初はニコニコ動画に投稿していたが,あるとき「世界中の人に見せるべき」とのコメントをもらってYouTubeにも投稿するようになった。すると,自分が思っている以上の反響が世界からあって驚いた。 今は,Ustreamにも興味を持っている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.778, pp.182-193, 2000-09-11

20世紀最後のお盆休みも明けた2000年8月20日。21世紀に大きく成長する家電製品が,国内で初お目見えした。ハード・ディスク装置(HDD)を利用したテレビ番組の録画機(HDDレコーダ)である。他社に先駆けてソニーが販売を開始した。他の家電メーカも,同様な製品を遠からず投入しそうだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.777, pp.147-153, 2000-08-28

——そもそも,なぜ家庭用ゲーム機向けのソフトウエアをパソコンで動かすエミュレータを製品化しようと思ったのか。 Randy だって,Coolじゃない?プレイステーション(PS)のゲームがパソコンで動くんだよ。これで,みんながハッピーになる。これまで家庭用ゲーム機のソフトウエアは,ゲーム機メーカがハードウエアを新しくするたびに世代交代を強いられてきた。
著者
土井 利忠 浅見 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.871, pp.184-186, 2004-04-12

「AIBO」の生みの親であるソニーの土井利忠氏が,新たなプロジェクトに挑もうとしている。近く,その拠点となる「ライフ・ダイナミクス研究所」(仮称)を設立する。脳科学などの知見を取り入れながら,これまでの枠組みを超えた知識処理モデルの構築を目指す。その成果はロボットにとどまらず,あらゆるエレクトロニクス機器への適用を視野に入れている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.926, pp.100-103, 2006-05-22

本誌は,1996年7月1日号で「記録密度の限界迫るハード・ディスク装置」を掲載した(左の写真)。長手記録方式は10Gビット/(インチ)2辺りで限界にぶつかる。この壁を克服する有力な技術として垂直記録方式が浮上する,と主張している。 2000年4月10日,朝から雪がちらつくカナダ東部の街トロントのRoyal York Hotel。ここで,垂直記録方式の反撃ののろしが上がる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.735, pp.109-113, 1999-01-25
被引用文献数
1

阪神淡路大震災の混乱覚めやらぬ1995年2月上旬,雨堤徹氏は広島にあるPHS(パーソナル・ハンディホン・システム)電話機メーカに呼び出される。雨堤氏が開発したAl外装缶製Liイオン2次電池をぜひ採用したいという。拝み倒され,雨堤氏はこの依頼を受ける。納期まで3カ月。とにかく開発を急がなければ,間に合わない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.751, pp.37-44, 1999-09-06

パソコンが事務用ワープロ,表計算機からインターネット接続機器へと姿を変えた。オフィスから家庭へ,そして家庭のなかでも書斎からリビングルームへと浸透しつつある。こうした時代背景から,斬新なデザインを売り物にするパソコンが登場している。米Apple Computer,Inc.の「iMac」やソニーの「VAIO」が代表例といえる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1071, pp.80-83, 2011-12-12

「テレビ視聴に革命を」。このキャッチフレーズを掲げ、ベンチャー企業のガラポンが2011年7月に一般向け販売を開始したのが、ワンセグ全番組録画機「ガラポンTV弐号機」だ。最大で7チャンネル分のすべてのテレビ番組を60日間以上録画する機能を持つ。録画した番組は、インターネット経由でiPhone、iPad、Android端末の各携帯情報端末およびパソコンで視聴できる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1061, pp.34-37, 2011-07-25

iCloudのシステムは、もう丸裸だ─。2011年6月21日、クラッカー†集団「LulzSec」は、まだサービス開始前である米Apple社のクラウド型サービス「iCloud」のシステムに侵入した、とインターネット上で宣言した。サーバーやネットワークの構成、動作しているアプリケーションのソース・コード、データベースの認証パスワードなど、重要な情報を徹底的に抜き出したという。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1058, pp.19-22, 2011-06-13

「ティロンティロン、ティロンティロン。強い揺れに警戒してください」─。テレビやラジオから突然流れだす警告音。地震の揺れを直前に知らせる、「緊急地震速報」だ。2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、この音を聞くと思わずビクッと身構えてしまう方も多いのではないだろうか。 緊急地震速報は、気象庁が提供している警報の一種である。
著者
竹田 大輔
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.949, pp.中付26-33, 2007-04-09

ワイヤレス信号の送信から受信までの流れを追ってみましょう。送受信回路はアンテナ部,RF部,ベースバンド部の三つに分かれます。信号は,誤り訂正符号化器や変調器,フィルタ,A-D/D-A変換器,電力増幅器,低雑音増幅器,アンテナなどの回路を通ります。デジタル信号を高周波の搬送波にどう乗せて,どう戻すのかを解説します。
著者
大槻 智洋 曹 暉
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1004, pp.19-22, 2009-05-18

山寨機。中国の電子機器産業を語る上で欠かせないキーワードである。日本でこの言葉はノン・ブランドの携帯電話機と同義で使われているが,それは間違い。山寨は「行政の管理から逃れた」という意味で,パソコンや白物家電の山寨機も存在する。 携帯電話機の山寨機は,「黒手機」(手機は携帯電話機の意)と呼ばれることもある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.894, pp.67-74, 2005-02-28

2004年9月24日,送電線に雷が落ち,電力系統が瞬断した。しかし,三重県にあるシャープの液晶パネルの最新鋭工場である亀山工場では瞬停システムが動作し,生産ラインの停止を免れた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.810, pp.67-72, 2001-12-03

半導体関連の国際会議「ISSCC(International Solid—State Circuits Conference) 2002」が2002年2月3日から,米国カリフォルニア州サンフランシスコ市にて開催される。2001年は過去最高となる3700人超の技術者が世界各国から集まった。同時多発テロの影響で,2002年の参加者数はこれを下回る可能性が高いが,それでも講演内容は今年に劣らず興味深い。
著者
進藤 智則 堀切 近史 伊藤 大貴
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.845, pp.55-64, 2003-04-14

知ってますか? 今度の「ASIMO」は走るんですよ。勢いがすごいから,止まるのに100mも必要なんだって(笑)——4月2日に開かれた報道機関向けの内覧会で,こんなウワサが流れた。 実際にホンダが展示したのは,従来と比べ歩行速度を2倍に高めた試作機で「走っている」といえるほどではなかった。
著者
大久保 勝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.814, pp.176-178, 2002-01-28

古河電気工業による米Lucent Technologies Inc.の光ファイバ・ケーブル部門買収が2001年11月16日に完了した。それまで4位グループにとどまっていた古河電工は一気に業界2位に躍り出た。日本を飛び出し北米へ。そして世界へと打って出る体勢が整った。Bell Laboratoriesの特許という武器を携えて。