出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1469, pp.108-111, 2008-12-08

防音シートで囲まれているが、クレーンで壁や床を力任せに引き裂く音と地響きが、買い物客を小走りにさせる。現場には「旧トポス千林店解体工事」の看板。ここはダイエー創業の地。千林駅前で産声を上げた1号店がすぐ手狭になり、移設した場所がここだった。歴史を刻んだ店舗は、創業者の中内功氏が2005年9月に急逝すると、後を追うように約1カ月後に閉店した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1868, pp.70-72, 2016-11-28

10月下旬のある日曜日。東京・文京にある「野菜倶楽部オトノハカフェ」は、ランチを楽しむ人々でにぎわっていた。カフェの売りは直営農場で採れた新鮮野菜。そのおいしさを引き立てるのが、建物を支える国産スギの柱と梁だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1446, pp.40-42, 2008-06-23

世界からヒト、モノ、カネを吸い上げるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ。中心部にある「モール・オブ・エミレーツ」は、中東最大級のショッピングセンターだ。夏場の最高気温は50度に達することもあり、併設している中東初の人工スキー場は人気があるという。
著者
有富 慶二 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1154, pp.66-69, 2002-08-19

問 7月24日に信書便法を含む郵政関連法が成立しました。ヤマト運輸は4月末の段階で早々と郵便事業の不参入を表明していますが、成立した法律に関してどのような感想を持っていますか。 答 役所の「勝ちすぎ」ですね。ものすごい得点差がついて、民間企業はコールド負け。過ぎたるは及ばざるがごとしと言いますが、ちょっとやりすぎではないでしょうか。
著者
加納 国雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.916, pp.197-200, 1997-11-17

今年10月、香港のホテルが日本人客の宿泊料金を高額に設定しているという日本の新聞報道がありました。掲載された価格リストでは、「日本人」と「日本人ではない人」と2通りに分けて料金が表示されていて、記事は「日本人だけが高い宿泊費を払わされている」という内容でした。ホテルに2重価格が存在するというのです。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1381, pp.118-120, 2007-03-05

食道や胃などの消化管の検査に使われ、「胃カメラ」とも称される医療用の内視鏡。口や鼻からグラスファイバー製の長いチューブを挿入し、チューブの先端についたカメラで消化管の内面を撮影しながら観察する。 消化管の内部に生じた病変の診断に役立つこの医療機器には、大きな問題点が1つある。口や鼻からのど、食道へとチューブを挿入していく際に苦痛を伴うことだ。
著者
小泉 純一郎 宮本 明彦 中沢 克二
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1123, pp.130-134, 2002-01-07

政治家には昔から電話魔が多い。情報交換という意味もある。事前の根回しも必要だ。半面、独りでいると不安でならない。自分の知らないところで政治が動いているかもしれない。 「深夜の電話は睡眠薬、早朝の電話は気つけ薬」と言った政治家がいる。心身をすり減らしながら、自分の居場所を見つけようとする。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1096, pp.44-47, 2001-06-18

小泉純一郎氏の首相就任で再び脚光を浴びている郵政3事業の民営化論議。本誌も民営化推進の立場だが、中央省庁等改革基本法第33条には「民営化等の見直しは行わない」と明記されている。つまり、民営化には国会による法改正が必要になる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1482, pp.128-132, 2009-03-16

2月6日。外資系証券の融資担当者は、ニュース速報のモニター画面を見ながら、思わずつぶやいた。 その日、東京スター銀行は、2008年4〜12月期の連結最終損益が34億円の赤字(前年同期は200億円の黒字)になったと発表。不良債権処理損失や海外証券化商品の減損処理が拡大したためで、通期の最終黒字の確保に不透明感が漂った。
著者
瀬戸 欣哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1945, pp.122-125, 2018-06-11

前回まではLIXILグループを例に、組織や事業を改革するうえでの考え方についてお話ししてきました。今回は、工具など間接資材のネット販売会社MonotaRO(モノタロウ)を例に、僕がどうやってベンチャーを創業したかをお話しします。 MonotaROを立ち上げるきっかけは…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1426, pp.30-33, 2008-01-28

データベース選挙──。そんな異名を持つ選挙戦を展開する人物がいる。自由民主党の選挙対策副委員長、菅義偉(すがよしひで)。秋田県から集団就職で上京し、代議士秘書などを経て国会議員となった苦労人。当選回数こそ4回と決して多くはないものの、もっぱら「選挙に強い菅さん」との声が上がる人物だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1257, pp.42-47, 2004-09-06

上海の空の玄関口、浦東国際空港に隣接する米フェデラル・エクスプレス(フェデックス)の物流センター。夜7時になると、この物流センターには集荷を終えたトラックが続々と集まってくる。延べ床面積6080m2の巨大な建物の中で、運び込まれた荷物を男たちがひたすら目的地別により分ける。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.968, pp.27-29, 1998-11-30

10月に閉幕した「金融国会」では、自民党や民主党の若手代議士が、金融再生関連法案を議員主導で作成し、"政策新人類"ともてはやされた。しかし、与野党協議の舞台裏で1人の元銀行員が政策スタッフとして活躍していたことはあまり知られていない。 民主党政策調査会に務める大滝敬貴氏は、昨年10月に破綻前の北海道拓殖銀行を退職。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.997, pp.41-43, 1999-06-28

仏ルノーによる日産自動車への資本参加が大詰めを迎えていた3月下旬。東京・大手町に本拠を構える米メリルリンチ証券東京支店の投資銀行部門は、緊張した雰囲気に包まれていた。メリルリンチはルノー側のアドバイザーを務めており、日夜を問わずルノー本社や日産側のアドバイザーであった日興ソロモン・スミス・バーニー証券と電話やファクシミリで連絡を取り合っていたからだ。
著者
羽生 善治 東 昌樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1982, pp.92-95, 2019-03-11

中学生でのプロ昇格以来、常に棋界の第一線に立ち続け、47歳で前人未到の永世7冠を獲得した。2018年12月の竜王戦で敗れ、27年間にわたり常に1つは保持してきたタイトルをすべて失った。若手棋士の台頭やAIの発達など棋界の変化は著しい。戦い続ける理由を聞いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1380, pp.32-36, 2007-02-26

半導体、パソコン、インターネット検索…。20世紀後半、世界の人々の生活を変えた技術革新のほとんどは、米国で生まれた。中でもハイテク分野で新技術を生み出し、その発信源の役割を担ってきたのが「シリコンバレー」だ。 世界の優秀な技術者が米国に留学して、シリコンバレーで起業し、成功を収めた企業が米国経済の牽引役になってきた。
著者
大井上 恒男
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.847, pp.95-98, 1996-07-01

セクシュアル・ハラスメント問題で窮地に立った米三菱自工の責任者。「初動」のミスを反省,三菱自工全体の組織上の問題をにじませる。リスク管理にかけるコストは必要経費,米市場への「入場税」と振り返る。セクハラ(性的嫌がらせ)問題で米国三菱自動車製造(MMMA,イリノイ州)が提訴された後の経過を振り返って悔やむのは,まず,最初の1週間の対応です。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1938, pp.47-49, 2018-04-23

米フェイスブックの情報漏洩問題は、個人情報を取り扱うリスクをまざまざと示した。法規制の網も広がり、新しいマーケティングで果実を得るためには、早急な対応が必要だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1289, pp.6-8, 2005-04-25

4月上旬に中国の北京、広州、成都などで始まった反日デモは、16、17日には滞在邦人が最も多い上海、杭州など10都市以上に広がった。「日貨排斥(日本製品の不買)」などを叫びながらデモ隊の一部は暴徒化、日系企業の看板や近くの日本車を壊し、日本料理屋を襲撃するに至った。投石によって日本大使館や総領事館にも被害が出たほか、日本人が殴られる傷害事件も発生した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1127, pp.40-45, 2002-02-04

金融を司る「銀行の中の銀行」の日本銀行。2003年に郵政事業庁が郵政公社へ衣替えして生まれる「世界最大の銀行」の出現に今、戦々恐々とする。「郵貯は消滅させるしかない」。この考えで、日銀内部は密かに固まっているのだ。不良債権問題の根っこに郵貯 なぜ消滅かを論じる前に、まず郵便貯金と簡易保険の規模を確認しておこう。