出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1352, pp.112-114, 2006-07-31

社長室の壁に留められた1枚のピンナップ写真を指すと、大柄の男性はその体躯には不釣り合いなほど満面の笑みで、自慢げに言葉を続けた。「一休というのは母が飼っていた犬の名前なんです。"一級"のホテルに"一休み"。インターネットのサイト名にはぴったりでしょう」。 森正文、44歳。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1465, pp.112-114, 2008-11-10

「アウト!」。ラインすれすれの際どいボールに対し、審判は素早く判定を下した。納得がいかない選手は主審に駆け寄り、「チャレンジ」とコールする。数秒後、スタジアムに設置された巨大スクリーンにCG(コンピューターグラフィックス)化されたテニスボールの軌道が再現された。そこにはコート上のどこにボールが着地したかがくっきりと映し出されている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1372, pp.46-49, 0007-12-25

世界を目指す高い「大志」を抱けば、時に挫折を味わうことも避けられない。むしろ、そんな時こそ再起を期して目標に立ち向かう信念が問われることになる。下り坂から見上げる「坂の上の雲」を目指し、復活を遂げた企業は強い。世界最大の大型映像装置 2006年10月、東京競馬場(東京都府中市)で開かれた「天皇賞」。
著者
堤 清二
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.862, pp.70-73, 1996-10-21

詩人,作家にしてセゾングループの総帥。5年前「引退宣言」をしたが,グループ企業の経営危機で「復帰」。「私の判断に間違いがあった」と自らの責任を認める。「グループに1人の責任者を置いて完全引退」。心境を率直に語った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1560, pp.8-10, 2010-10-04

日中関係が急激に悪化した9月下旬、日本の大手メーカーの中国合弁のトップは、話題が尖閣諸島に及ぶと、こう言って口をつぐんだ。日本人だけの会合でも警戒を怠らないのは、中国ではオフィスなどに盗聴器が仕掛けられている可能性があるからだ。 沖縄県の尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件の悪影響は、日本企業の中国事業に確実に広がっている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1616, pp.52-59, 2011-11-14

8月中旬。米カリフォルニア州の「ディズニーランド・リゾート」に隣接するアナハイム・コンベンションセンターの周辺は、街全体が「D23」という言葉で埋め尽くされた。 D23とは、ザ・ウォルト・ディズニー(以下ディズニー)が運営する、ディズニーの公式ファンクラブの名称だ。「D」は「ディズニー」の頭文字。「23」は1923年、ウォルト・ディズニーが創業した年を表している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1431, pp.32-37, 2008-03-03

「持ち株会社体制でなければ、協和発酵や豪ナショナルフーズの買収はあそこまで迅速にはできなかった」。加藤壹康キリンホールディングス社長はきっぱりと言い切る。「カンパニー制の時とはスピードがまるで違う。担当者もなんとしてもやり通すんだという気概にも満ちている」。 キリンは2007年7月に持ち株会社体制に移行。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1530, pp.26-31, 2010-03-01

上海から車で2時間。日系企業も数多く進出する無錫市を行くと、突如、2つの真っ黒な巨大太陽電池パネルが視界に飛び込んでくる。わずか9年で、世界有数の太陽電池メーカーに成長したサンテック・パワーの本社だ。 「2010年中に生産能力を、世界最大の1.4ギガワット(ギガは10億)まで高めます。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1452, pp.6-9, 2008-08-04

その正体は、ローン返済に行き詰まった借り手が郵送してくる自宅の鍵。「お手上げ」の意を込めて郵送してくる封筒の中でジャラジャラと鳴る鍵の束が、ベルを連想させることから、こう呼ばれるようになった。今、米カリフォルニア州の多くの銀行で、季節外れのジングルベルが鳴り響いている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1163, pp.110-113, 2002-10-21

「スーツしか似合わないと思っていた創業家の若旦那が、ナッパ服に着替えて毎日のように工場に現れる。だから現場だって、本気になったんだよ」 スタンレー電気社長の北野隆典(46歳)は、この9月までの6年強で124回、工場に足を運んだ。
著者
酒井 耕一 小平 和良
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1247, pp.30-43, 2004-06-21

注 : 東証1部上場企業の2003年10月〜2004年3月の決算期末(中間決算を含む)と2001年10月〜2002年3月の決算期末を比較。2年前は各銀行が上位10位までの大株主に入っていたが、今年はそこから銀行の名前がなくなった企業を対象とした出所 : NEEDS-FinancialQUEST、『日経会社情報2004年夏号』を基に本誌作成。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1698, pp.58-61, 2013-07-08

警察庁によると、不正送金による今年の被害総額は、6月10日時点で既に昨年1年間を上回る約1億2300万円に達した。「MITB攻撃も相当数含まれる」(セキュリティー業界関係者)とされ、各銀行は対策に追われている。 MITB攻撃について説明する前に、ネットバンクを…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1847, pp.34-37, 2016-06-27

そこで2008年末以降、NICEと英国民保健サービス(NHS)は、医薬品を誰もが利用しやすくするために様々な救済措置を講じた。条件付きで判断基準を緩和したり、NICEが推奨できないと判断した薬でも、企業が薬剤費を一部、国に代わって負担することを条件に給付の対…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1847, pp.40-43, 2016-06-27

市内唯一の病院、夕張市立総合病院が規模を171床から19床まで縮小、夕張市立診療所になったのだ。外科や産科、小児科などがなくなり、人工透析もできなくなった。総合病院としての機能は失われたのだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1647, pp.96-99, 2012-06-25

「来年はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って、自分たちの力で新卒を採用してみようと思う」。光造形やアルミ鋳造で試作品製造などを手がけるジェイ・エム・シー(横浜市)の渡邊大知社長はこう語る。 売上高約6億2000万円(2012年4月期決算)の同社は増収増益を続けており、業界では知られた存在だ。
著者
中西 宏明 東 昌樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1973, pp.12-15, 2019-01-07

激動の「ポスト平成」に向けて、日本企業は変わり続けなければならない。「財界総理」は共存や横並びといった従来型の発想からの転換を呼びかける。新時代の競争に挑むため、企業とこの国はどうあるべきか聞いた。
著者
榊原 定征 東 昌樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1943, pp.68-71, 2018-05-28

かつて「財界総理」とも呼ばれた経団連会長。その影響力の低下が叫ばれて久しい。だが、それは違うと、主張する。政治と連携しながらデフレ脱却に貢献したとの自負がのぞく。4年の任期を終える今、振り返る、日本再興の道程。
著者
豊田 章一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1036, pp.45-46, 2000-04-10

問 経団連会長も務められた章一郎さんには、まず日本のモノ作りという大きいテーマからお聞きしたいと思います。競争力の核になるべきモノ作りがこの10年でかなり傷んだ。モノ作りの危機ではないかと。
著者
杉山 俊幸 伊藤 暢人 宮東 治彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1351, pp.30-52, 2006-07-24

問 2003年1月、日本経団連会長になって半年後に「活力と魅力溢れる日本をめざして」というビジョンをまとめました。「奥田ビジョン」と呼ばれるくらい、強い問題意識が詰まっています。あれから3年半、ビジョンの目指す方向に日本は向かっていますか。 答 まあ、半分くらいですね。残る半分を達成していく努力を積み重ねないと、いずれ日本は沈没する。そう思いますよ。
著者
日覺 昭廣 山川 龍雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1612, pp.86-89, 2011-10-17

問 歴史的な円高や電力不足など国内の製造業には猛烈な逆風が吹いています。その中にあって、東レは2012年3月期に連結営業利益で最高益を見込むなど絶好調と言っても過言ではありません。その要因をどう見ているのか、初めにお聞かせください。 答 やはり20年以上にわたって円高対応を進めてきたということが大きいのではないでしょうか。