出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.54, pp.163-164, 2001-12

サルナシはマタタビ科に属し、落葉つる性木本で、山形県内にも数多く自生している。果実は甘い香りを放ち、生食及び、果実酒の原料等として利用されている。サルナシは中山間地域の特産果樹として産地育成の気運が高まっていることから、本県で栽培する品種及び自生系統を収集し、その特性を明らかにしたので報告する。
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.53, pp.153-154, 2000-12

1998年8月27日から31日にかけての集中豪雨(26日~31日総雨量329mm:福島地方気象台発表)により、福島県内の阿武隈川流域のモモ地帯で浸水害が発生した。被害が著しい地区では8月27日夜から9月1日朝方まで4日~6日間にわたって浸水し、樹体被害が大きな問題となった。そこで、浸水による被害及び翌年の樹体への影響等について調査し、結果をまとめることができたので報告する。
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.53, pp.155-156, 2000-12

1998年8月27日から31日にかけての集中豪雨により、福島県内の阿武隈川流域のモモ地帯が浸水し、甚大な被害が発生した(第1報)。このため、被災者農家を対照としたアンケート調査により、浸水害の発生した地区の被害状況を把握するとともに事後に構じた技術対策の有効性について調査を実施した、本報ではこの結果を報告する。
著者
今 智之 深澤 朝子 工藤 剛
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.59, pp.149-150, 2006-12

青森県では、8月上中旬に収穫する極早生種として'夏緑'、'祝'、花祝(俗称)、'ラリタン'、'ビスタベラ'などが栽培されている。しかし、'夏緑'以外は酸味が強いなど食味が劣るため、主にお盆のお供え用として利用されている。そこで、当場では食味のよい赤色の極早生種として'あおり11'、'あおり12'、'あおり16'を育成し、品種登録されたので、その特性を報告する。
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.58, pp.269-270, 2005-12

仏壇や墓参り時の供花によくキクが用いられ、花持ちも良いのでお盆・秋彼岸の時期は花束の中で欠かせない存在である。そこで、8月9月は特にキクの需要が高く、市場での単価も高い時期になるが、市場以外でも販売チャネルの一つとして、産地近隣の農産物直売所(以下、「直売所」)や路上販売、庭先販売等が考えられる。直売所は、近年農産物の販売チャネルとして注目されており、また成功例も多い反面、花きについての消費者ニーズの把握調査は蓄積がなされていない。そこで一般消費者のニーズを把握するため、仙台市内の消費者を対象に供花購買実態を調査した。また直売所での販売を促進するため、宮城県内の直売所の販売状況を調査したので、その結果を報告する。
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.58, pp.225-226, 2005-12

福島県における小ギク栽培は、8月お盆、9月彼岸出しが主力となっており、適期出荷を目的とした電照栽培が一部導入されている。しかし、電照に対する品種別の開花特性が不明であり、開花時期が安定しないことが問題となっている。そこで、8月咲き主要品種に対する電照時間の違いと開花時期との関係について検討した。
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.56, pp.171-172, 2003-12

オウトウは通常の冷蔵施設を用いた貯蔵では鮮度保持期間が短いため、品種の組み合わせや加温ハウス栽培等を組み合わせて出荷時期を前進させることで販売期間の拡大が行われているが、7〜8月の観光客等への対応については、晩生の良食味品種'紅秀峰'が収穫される7月中旬が晩限となっており、それ以降の需要に対応できていない。7月中旬以降は、学校の夏休みやお盆期間の帰省、各地で開催される夏祭りなど、県外からの来客が多く、この時期に山形特産の「さくらんぼ」を供給できれば消費の拡大とともに、山形のイメージアップにも効果が高いものと考えられる。そこで、筆者等は雪むろを利用した場合のオウトウ果実の長期貯蔵について検討したので報告する。
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.57, pp.267-268, 2004-12

ダッタンソバの種実には普通ソバの数十倍から100倍量のルチンが含まれており、健康食品素材としての認識が定着している。また、種々の作物のスプラウト(若芽)は栄養豊富であり、ブロッコリーでは抗ガン成分であるスルフォラファンの発見等、注目されている食品素材である。我々はこれまでにソバスプラウトのフラボノイド組成を明らかにしているが、ダッタンソバについては、スプラウトとしての利用は普通ソバと比較してもきわめて僅かであり、フラボノイド組成等に関する詳細な報告も見あたらない。そこで本研究では、ダッタンソバのスプラウトとしての利用拡大に資する目的で、スプラウトのフラボノイドの組成、含量の推移について調査した。