著者
松尾 和洋 安達 統衛 細木 信也
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.834-840, 1986

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
甘利,俊一
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, 1989-04-20
著者
板倉 明子
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, 1988

原子的に充分均一かつ平坦な結晶表面に物理吸着した気体分子の系は,単分子層以下で擬似的に2次元の相として見ることができる.グラファイト表面上に物理吸着したKr,Xeなどの希ガスの系については圧力10^<-4>~0^0Torr,温度50K~100Kの範囲での相図が発表されている。しかし代表的な実験手段である吸着平衡圧力の測定による方法では,大きな面積の吸着下地が必要なため吸着媒がグラファイトなどに限られている.また電子線回折,電子分光法などの手段は測定に高真空が必要なため,気相の圧力が制限されるほか電子励起脱離の影響も無視できない.これらの実験的な制約から,現状では種々の系に対して異なる手法を用いており,それらの結果を直接比較することはできていない.偏光解析法は,測定を行う気相の圧力に制限がない,試料に与える影響が少ない,100分の1層程度の吸着にも敏感である,などの利点がある.偏光解析法を実験手段として用いることにより,種々の下地に対する物理吸着層のふるまいを広い圧力範囲にわたって直接比較することができる.本研究ではAg(111)面に吸着したXeの2次元の相図を偏光解析法によって求めようと試み,偏光解析系と試料ホルダー,クライオスタットから構成される真空実験装置を設計,製作した.試料汚染をさけるため装置の到達圧力は10^<-10>Torr以下とし,試料温度は20K~600Kまで連続的に可変,吸着等温線を求める20K~150Kの範囲では0.01Kの精度で制御できる.偏光解析の系は反射型のPCSA系で測定は手動消光による4Zone法,光源はHe-Neレーザ-(6328Å)を用いた.位相差(△)と振巾比(tanΨ)の測定精度は偏光子,検光子での消光位置の再現性から,それぞれ±0.1°,±0.15°である.△の変化量は吸着量にほぼ比例することがわかっているので,この装置で(相対的な)吸着量が測定できる.予備実験として吸着平衡圧と△とで求めた吸着等温線が,Xeの吸着層の2次元凝縮に起因する階段状のステップを示すことを確認した.
著者
小出 功史
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.418-442, 1992-07-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究
巻号頁・発行日
vol.81, no.3, 2003-12-20
著者
市來,健吾
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, 2001-07-20

水の中を重力で落ちる粒子の挙動を21世紀の科学は完全に予言できるか、あるいはこんな古典的な現象でも現代の科学は完全に解明できていないのか?この現象を重力だけで水を無視して考えると、粒子は加速運動することが分かる。しかし実際には粒子はある程度の速度でほとんど一定に落下する。速度に比例するような水の抵抗力を考えればこの振舞は定性的に記述できる。しかし更に現実には、この抵抗力がまわりの粒子全ての影響を持つため、多粒子系ではその挙動は複雑である。「流体を直接数値計算してしまえ」という立場もあるが、ここでは流体の粘性が支配的な状況であるStokes近似に徹底的にこだわり、それ以上の人工的な、あるいは仮想的な近似を排し出来るだけ妥協せずにその性質を実感したい。その正確な数理的な情報を得るために数値計算を使おう、というのが本論文の立場だ。物理のカリキュラムの中で「流体力学」は大きく取り上げられないし、microhydrodynamicsと呼ばれる粘性流体中の多体問題は通常触れられない。専門の異なる研究者にこのmicrohydrodynamicsの面白さと難しさも併せて紹介したい。この論文は半分は(独断や偏見に満ちた)レビューで、半分は最近の私の仕事の紹介である。ここで紹介する計算手法は流体力学に限らず一般の多体問題に応用可能であると期待し、「多体問題の数値解析」という広いframeworkを示唆する。Stokes流れの多粒子問題に興味の無い方もこの手法の応用を少し考えて、もし使えそうなら是非チャレンジして欲しい。ここではもっとも単純な、つまり高級な技巧を使っていない計算道具を議論しているだけで、Stokes流れの多粒子問題に対してすら面白い物理現象への応用は示していない。本来私自身がこの道具を使って物理を取り出し尽くした後に「どうだ、まいったか」という論文を書くべきなのだが、逆に読者にチャレンジするspaceが残っている、と挑発しておく。
著者
市來,健吾
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, 1994-09-20

本研究では、「粘性流体中におけるの分散多体系の動的挙動」として、粉体流動層の数値シミュレーションと、粘性流体中の多粒子系の平均沈降速度の理論に関して行なった。これらは、「粉体」の現象に対する実験的側面と、解析的側面として捉えることが出来る。両者の間に存在する溝を埋めることは、非常に重要であり、粉体の引き起こす現象の、物理的理解には欠くことの出来ない課題である。残念ながら、本研究において、この目的は達せられなかった。しかし、現在もこの文脈で研究を継続中である。はじめに、本論文の概要をまとめておく。まず、粉体流動層の数値シミュレーションについて述べる。これまで、粘性流体中の多粒子のダイナミクスに関する研究は、流体力学的な相互作用の取り扱いが複雑であったため、コロイド粒子系に対して幾つか行なわれていた程度である[1]。今回、コロイドより粒子のスケールが大きな系に対して、同様の手法を用いてシミュレーションを行なうことが出来た。この場合は、熱的なランダム力よりも、粒子の慣性の効果の方が重要であり、この効果を導入して計算を行なった。シミュレーションの結果から、粒子の速度分布が、Maxwell分布ではなく、指数分布的であることが得られた。同様の分布は、乱流の中でも「ハード乱流」と呼ばれる現象に対しても得られているものである。以上のことから、粉体粒子の速度場と、乱流との関連についての研究が待たれる。次に、本研究のもう一つの課題である、粘性流体中の多粒子系の平均沈降速度の理論に関して述べる。シミュレーションの定式化でも問題になる流体力学的な相互作用の長距離性による発散の問題や、流体力学的な多体相互作用の複雑さから、これまでの沈降速度の理論は、Batchelor(1972)[2]での希薄極限での扱いに限られていた。高濃度への拡張の試みの一つとしてBrady&Durlofsky[3]による方法を紹介し、彼らの方法の問題点を明らかにする。次に本研究で行なったStokesian Dynamicsの方法の沈降速度の問題への適用について紹介する[4]。その結果、Brady&Durlofskyの結果を改善し、希薄極限でBatchelorとほぼ等しい結果が得られた。
著者
遠藤 裕久
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.379-397, 1994-06-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
富岡 泰秀
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.297-307, 1998-05

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
富岡 泰秀
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.297-307, 1998-05-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
寺本 英 福留 秀雄 右衛門佐 重雄 大沢 文夫
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.4, no.5, pp.376-402, 1965-08-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
保江 邦夫
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.826-850, 1998-03-20

1999年4月に東京にある国連大学で開催される予定の国際研究集会"Toward a Science of Consciousness Tokyo '99"へ向けて、若手の物理学者、特に物性物理学を専門とする皆さんに、この国際研究集会開催計画の学術的背景、準備状況、計画、展望などをご説明したいと思います。お読み下さった上で、もし物理学的な手法を前面に押し出した脳と心の探究に興味を持って頂けた場合には、是非にも会議に参加し、さらには会議の準備・運営にお力添えを頂戴できれば幸いです。
著者
楠瀬,博明
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, 2010-07-05

近年,多体摂動論に基づく連続時間量子モンテカルロ法のアルゴリズムが提出され,強相関電子系の動的平均場近似における有力な不純物(クラスター)ソルバーとして広く用いられるようになってきた.本稿では,不純物Anderson模型を主な題材として,相互作用および混成(運動エネルギー)項に関する展開アルゴリズムを解説する.また,実際にプログラムを作成する際の注意点や計算効率について述べる.電子-格子相互作用系への適用など,最近の発展についても簡単に紹介する.
著者
小林 一昭
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.393-412, 1999-11

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。サブゼミ
著者
小林 一昭
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.393-412, 1999-11-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
真木 和美
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.111-118, 1964-06

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
真木 和美
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.103-105, 1964-05

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
真木 和美
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.8-12, 1964-04

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
真木 和美
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.96-102, 1964-05

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。

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著者
真木 和美
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.211-274, 1974-06

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。