著者
金 勲 柳 宇 鍵 直樹 東 賢一 長谷川 兼一 林 基哉 大澤 元毅 志摩 輝治
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2018 (Released:2019-10-30)

普及が急速に進んでいる家庭用超音波式加湿器による室内空気の微生物汚染が懸念されることから、微生物汚染の経時変化を実験を通じて調べた。 加湿空気と加湿水中ET濃度は3日目までは緩やかな上昇を示すが、4〜5日目から指数関数的に急増し、急速な汚染が進行することが観察された。加湿器の洗浄や加湿水交換を毎日行っても細菌濃度が上昇することがあり、これはET及び浮遊細菌の測定結果から確認できた。
著者
竹村 明久
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.89-92, 2018 (Released:2019-10-30)

近年普及の著しい加熱式たばこについて、発生する化学物質の調査は徐々に進み始めているが、臭気評価に関してはほぼ皆無である。今後の喫煙可能な空間では、必要換気量算定におけるCO や粉塵の寄与が従来の燃焼式たばこより大幅に減少すると推測される。一方、有害物質のみを基準として少量の必要換気量が設定されることが今後生じれば、データが不十分な臭気環境が劣悪になる可能性が想定されたことから、本研究では濃度をパラメータとした加熱式たばこの臭気評価傾向を把握することを目的として臭気濃度測定と主観評価実験を行った。
著者
森田 健太郎 橋本 果歩 尾方 壮行 堤 仁美 田辺 新一 堀 賢
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.53-56, 2018 (Released:2019-10-30)

主な感染経路の1つである接触感染に関して、公共空間では不特定多数の人々が多くの環境表面を共用するため、手指の顔面接触による感染経路を調査することは有用である。本研究では、模擬電車内における顔面接触頻度を計測し、顔面接触行動に影響を与える要素を分析した。統計解析の結果、女性と比較して男性の顔面接触頻度および粘膜面接触頻度が有意に高かった。また、電車利用後に手指衛生を実施しないと回答した人ほど粘膜面接触頻度が高い傾向がみられた。
著者
橋本 翔 塩見 真衣
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.25-28, 2018 (Released:2019-10-30)

クリーン環境への入室前に行う除塵対策として、エアシャワー、粘着ローラーが広く使用されている。これらの対策について、静電気により無塵衣に付着している粉じんの除塵効果について実験した。また、イオンによる除電との併用による除塵効果についても実験した。 結果として、エアシャワー、粘着ローラーはそれぞれ44.6%、67.5%の除去率であったが、これらの対策の前にイオンによる除電を行うことで、トータルで70~80%近くまで除去効果があがることが確認できた。
著者
村上 栄造 小峯 裕己
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.133-136, 2018 (Released:2019-10-30)

電解水を近飽和空気として室内供給する消臭システムを検討した。弱アルカリ性電解水又はオゾン電解水(オゾン水1.8mg/l)を約0.003ppmのメチルメルカプタンが漂う試験チャンバに供給した。弱アルカリ性電解水供給は、揮発する微かな塩素酸臭の変調効果で換気を上回る臭気濃度低減であったが、脱着臭抑制には更に高濃度化が必要である。オゾン電解水供給はオゾン臭により臭気濃度が上昇したが、メチルメルカブタン分解により脱着臭を抑制し臭質改善が図れた。
著者
一條 佑介 野崎 淳夫 成田 泰章
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.137-140, 2018 (Released:2019-10-30)

本研究では、JEM1467により吸着方式と活性種・イオン放出方式を組み合わせた併用方式の空気清浄機の耐久性を明らかにした。 結果として、イオン発生によりアンモニアでは135本、アセトアルデヒドでは114本、酢酸では98本分の耐久性能が向上した。 アンモニア、酢酸、アセトアルデヒドを対象とした実用耐久本数は、イオン発生により約60%増大した。
著者
野﨑 淳夫 成田 泰章 一條 佑介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.85-88, 2018 (Released:2019-10-30)
被引用文献数
1

本研究では、従来の紙巻きタバコと非燃焼加熱式タバコの主流煙、副流煙及び呼出煙中の微粒子について、実験的に明らかにした。 主流煙について、個数濃度で比較すると、タバコ(J)に比べて電子タバコ(P)は275 %、電子タバコ(B)では288 %となっており、非燃焼加熱式タバコの排出量が多い。重量濃度で比較すると、タバコ(J)に比べて電子タバコ(P)は18.5 %、電子タバコ(B)では66.8 %となっており、非燃焼加熱式タバコの排出量が少ない。
著者
凌 薇 市川 真帆 尾方 壮行 堤 仁美 田辺 新一 堀 賢 橋本 果歩 森本 正一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.65-68, 2018 (Released:2019-10-30)

本研究の目的は、近距離における飛沫核濃度と相対湿度の関係を実験的に把握することである。実験として、模擬咳発生装置(咳マシン)により飛沫を含んだ模擬咳を発生させ、被感染者が感染者の近傍で咳に曝露された場合に吸引しうる飛沫核個数を測定した。実験結果を基に感染リスク評価を行い、近距離曝露における相対湿度、距離および遠距離曝露における換気回数が飛沫核濃度に与える影響について考察した。更に、異なる距離における飛沫核濃度を比較した。