著者
森田花野 小泉悠馬 伊藤克亘
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.267-268, 2013-03-06

本稿では、楽譜情報を用いて楽曲のギターパートの演奏難易度を推定する手法を提案する。バンド演奏で既存楽曲を再現する際、特に初心者にとって、前もって楽曲の難しさを判断するのは困難である。そこで、本研究では楽曲の難易度を数値で表現する難易度スコアを提案する。スコア算出には教則本のフレーズを利用する。それらの難易度を教則本音源の演奏の揺らぎにより定量化する。次にそれら難易度情報と主観評価によって得た代表フレーズ全体の難易度を組み合わせて各フレーズの難易度値を推定する。楽曲の難易度推定時には、楽譜情報を入力し類似度の高いフレーズを学習データから選択し、それらフレーズに予め付与された難易度値を用いてスコアを算出する。評価は提案法とバンド経験者による主観評価結果を比較することで行う。
著者
上松陽介 疋田輝雄
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.585-586, 2013-03-06

近年,Linked Dataのデータ量が増加し,そのデータの利用法が注目を集めている.Linked Dataには,BBC放送の番組情報ページの作成やDBpedia Mobileでの地図へのアノテーションに代表される様々な利用法があるが,我々は,Linked Dataにユーザから取得した興味に関する値と提案する計算手法を用いることで,従来の推薦手法よりもユーザの興味に即した情報の推薦が可能になると考える.本論文では,我々の提案手法と,評価のために作成したプロトタイプの映画推薦システムについて報告する.
著者
松崎隆哲 白土浩 久良修郭
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.419-420, 2013-03-06

(公財)北九州国際技術協力協会では、平成24年7月から9月にかけて、アフリカ地域の大学教員や教育機関関係者4名に対して、「アフリカ地域 実践的電気・電子技術者育成-教育と現場技術の格差解消をめざして-」というテーマの研修を実施した。我々は、その研修において電子回路や組込みシステムに関するテーマを担当し、参加者に対して組込みコンピュータ、ディジタル回路設計(74IC)、FPGA設計手法と言った内容の講義を実施した。本発表では、講義で実施した内容、参加者からの意見等、そしてアフリカ地区における教育環境に関して簡単に紹介する。
著者
竹渕瑛一 山田泰弘 鈴木浩 服部哲 速水治夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.381-382, 2013-03-06

昨今,いくつかのWebAPIを組み合わせることで新たなWebサービスを立ち上げるマッシュアップの事例が増えている. 提供されるWebAPIの多くは,特定のURLに対しリクエストを発行することによって,リクエストに応じたデータを得られる方式を採用している.取得時の処理はサーバサイドで行われている. 本研究ではWebAPIをクライアントサイドで動作させる方式の検討と評価を行った.試作システムとしてPixivを対象に提案方式によるWebAPIを実装した.従来方式ではWebAPIをサーバサイドで動作させるが,提案方式ではクライアントサイドにWebAPIを設置し,逐次サーバサイドのWebページにアクセスすることでデータを取得する.
著者
加藤貴之 山本修身
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.357-358, 2013-03-06

箱入り娘パズルのように、コマの形状が複数あり、特定のコマの位置によって終了状態を判定するスライディングパズルについて考える。このパズルはコマの形が一つではないため、それぞれのコマ同士が邪魔をし合って、コマの動きが制限される。また、特定のコマの位置によって終了状態かどうかを判定するため、終了状態が一つに定まらない。こういった特殊な構造を持つパズルの最適解を効率的に探索する手法を考える。
著者
本田正美
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.487-488, 2013-03-06

2000年のIT戦略本部の設置以来、日本政府は電子政府政策を推進してきた。IT戦略本部が中心となって、2001年に「e-Japan戦略」が策定されて以降、2010年の「新たな情報通信技術戦略」や2012年の「電子行政オープンデータ戦略」に至るまで、電子政府に関わる戦略が策定されてきた。本研究では、それらの戦略に基づき推進されてきた日本の電子政府政策を紐解き、電子政府政策がインフラの整備からインフラを利活用したサービスの開発、そして、サービス提供基盤の開放へと各段階を辿ってきたことを示す。この作業を通じて、ICTの普及に代表される情報社会の進展に対して、政府が如何なる対応を図ってきたのか、その説明を与えたい。
著者
田中友二 高橋寛幸 徳永幸生 杉山精
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.185-186, 2013-03-06

情報入手では検索エンジンの利用が一般的であり,この情報入手の支援は重要である.一方で,自然文でやりとりするQ&Aサイトも利用される.そこで,本研究では従来の情報入手支援手法を更に強化することを念頭に,Q&Aサイトの質問回答データの分析を進めた. 本稿では,Q&Aサイトのテキストデータを用いて,検索エンジンに入力される検索語と関連する語の抽出とその評価を行ったことを報告する.具体的には,テキストデータにおける単語の出現頻度や閲覧者の評価値に基づいて,抽出アルゴリズムを構築し,抽出された語を既存検索エンジンのサジェスト語と比較した.
著者
荒井裕介 大津金光 大川猛 横田隆史 馬場敬信
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.219-220, 2013-03-06

Androidは,スマートフォン用OSとしては日本およびアメリカでトップシェアを誇っており,1人が1台のAndroid端末を所持していると言っても過言ではない.またAndroid端末は,Wi-FiやBluetoothといった無線通信手段を持っており,これらの通信手段を利用することで複数の端末間での相互通信が可能である.このような端末間での相互通信を利用することでクラスタ計算機としてのシステムを実現することができ,多くの端末が集まるような機会を利用して大規模な演算を行うことが可能となる.本稿では,ネットワークによって相互に接続された複数のAndroid端末を使用したクラスタ計算機システムの概要とその構築について述べる.
著者
黒澤敏文 志築文太郎 田中二郎
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.93-94, 2013-03-06

本稿では、キートップの引っ掻きによる入力手法について述べる。本手法では、ユーザはキーボードのホームポジションに手を置いた状態から1本の指を用いて上下左右のいずれかの方向へ向けてキートップを引っ掻く。この動作により、ユーザがキーボード上のホームポジションから手の位置を動かさずに方向の入力を行う事を可能とする。引っ掻く動作の認識に、ユーザがキートップを引っ掻いた際に生じる音(引っ掻き音)を用いる事とした。引っ掻き音を取得するために、我々はキーボードにピエゾピックアップを装着した。方向の識別に用いる特徴量として引っ掻き音の周波数成分を用い、識別器としてサポートベクターマシンを用いた。
著者
渡辺智美 中村亮太 上林憲行
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.695-696, 2013-03-06

面接対策のための書籍はあるが, 面接者に良印象を与える話速の具体的数値や, 悪印象を与えてしまう音声フィラーの頻出等, 言語情報以外のコミュニケーション法に関する記載は少ない. 本研究では面接者が重視する受験者の話し方を構成する要素を明らかにするために, 本学で開講された模擬面接官養成講座の受講生を面接者とした模擬面接を実施した. その中で面接者による声の大きさ・話速・音声フィラー・繰り返し・沈黙の項目に対する4段階主観評価, 音声フィラー・繰り返し・沈黙の頻出数, 内容も含む面接印象評価の取得と, 逐語記録実施による話速分析を行った. その結果, 話速と声の大きさが面接者の印象評価に影響を与えていることが示唆された.
著者
猪瀬直人 齋藤豪
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.263-264, 2013-03-06

色彩調和とは複数の色を組み合わせることでまとまりのある美しさを作り出すことであり、私達が普段見た時に美しいと感じる景色や画像では色彩調和が取れていることが多い。この色彩調和の法則を定義したものが色彩調和論であり、画像処理においては画像の調和度を評価したり、調和の取れる配色になるように色変換が行われている。本研究では、カラー画像の色彩調和度を3次元色空間上に可視化する手法を提案する。画像に用いられている色の分布を3次元色空間上に表示し、その画像の調和が取れているかどうか、調和が取れていない場合にはどの部分が原因となっているのかを確認する。
著者
大懸由佳 納富一宏
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.635-636, 2013-03-06

近年インターネットの普及により,インターネット広告市場は飛躍的に成長しており,広告の形態も様々である.同じ広告でも,文字や画像等,提示条件が異なれば,ユーザに異なった心理的影響を及ぼすと考えられる.そこで記事と広告の構成と,デザイン表現の類似性・親和性がユーザビリティやアクセシビリティに及ぼす影響を考察する.記事と広告の構成が異なるものを同時提示し,一対比較実験を用いた被験者実験を行い,より良い構成を検討する.
著者
奥村明徳 中村剛士 加納政芳 山田晃嗣 村川賀彦
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.117-118, 2013-03-06

HRIでは,人とロボット間のインタラクションで得られる情報を元に,ロボットの疑似感情を生成・振舞として表出することがよく行われる.本研究では,RSNPを利用し,外部環境から情報をクラウド経由で獲得し,ロボットのマインドの生成・振舞表現に活用することを提案・実装する.これにより,より人と人の間のインタラクションに近い自然なコミュニケーションの実現を目指す.先行研究では,特定の環境下で生成したロボットマインドに基づくロボットの振舞にたいし,人がその振舞に同調する可能性について調査を行い,ある程度可能であるとの見込みを得た.そこで,本稿では多様な気候の外部環境下において,ロボットが人に同調できるか確認を行い,提案手法の有用性を確認する.
著者
馬場祐人
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.343-344, 2013-03-06

日本語プログラミング言語の字句解析では,分かち書きされていないプログラム文から字句を切り出す必要がある.本来,日本語文の字句の切り出しには形態素解析が使われるが統計情報に基づく区切り方であり曖昧である.本発表では日本語プログラムの字句解析において形態素解析の基本的手法を用いた上で,プログラミング言語構文に従って形態素を切り出すことで字句解析を実現する手法について議論する.この手法によって分かち書きされていない日本語文を文法的制約によって正しく切り出せることを,処理系の実現を通じて評価し,その結果についても議論する.
著者
田島幸恵
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.25-26, 2013-03-06

1台の計算機上で複数の計算機環境を稼働させる方式にはLPAR方式とVM方式があり,各々堅牢性と柔軟性という異なる優位点を持つ。両優位点を活用する機構として,LPAR方式で計算機リソースを論理分割した環境上にVM方式を用いた計算機環境(VMを構築する階層制御機構が考えられる。本制御機構を用いることで堅牢性と柔軟性を同時に満たすことが可能となるが,VMと物理環境の間の層数が増えることからリソース管理が複雑になることが予想される。一例として,VMで保証されているように見えるネットワークリソースの独立性を物理環境で維持する際に想定される問題点について報告する
著者
石井大祐 山崎太一 渡辺裕
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.53-54, 2013-03-06

近年,マンガは,日本国内ばかりでなく,海外からの評価も高いコンテンツである.また,電子書籍市場におけるマンガの占める割合も大変大きい.その一方で,マンガ画像の解析技術については,未だ発展途上である.マンガは,通常の写真等と異なる画像特徴を持ち,また,作家によりその描かれ方が異なるため,一般的な画像特徴量を用いた解析では有用な情報を取り出す事が困難である.マンガにおいて,キャラクターはストーリーを構成する上で非常に重要な役割を担う.今回,我々は,マンガキャラクターの顔が入力された場合に,そのキャラクターの識別を行う手法について検討を行う.
著者
岸上友樹 打矢隆弘 内匠逸 木下哲男
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.375-376, 2013-03-06

インターネット等における広域分散処理の発展に伴い,ユーザによるサービス要求が多様化している.そこで,サービス要求に柔軟に対応できるシステムの設計手法としてエージェントシステムが注目されている.しかし,エージェントシステムはサービスに応じて動的に組織構成され,サービスの提供終了後に消滅するため,再利用時は初めから構成し直す必要がある.そこで本研究では,エージェントフレームワークDASHにおけるエージェントシステムの情報をデータベースによって保存・管理し,保存時の状態から再利用できる機構としてスナップショット管理機構を提案する.
著者
米山隆貴 三原鉄也 落合香織 永森光晴 杉本重雄
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.631-632, 2013-03-06

近年、ソーシャルリーディングが注目され多くのサービスが利用されている。しかしながら、ディジタルマンガにおいて、読者によって付加された感想やコメントなどのアノテーション情報は閲覧システムと密接に結びついたデータであることが多く、アノテーション情報のみを切り離して利用することが困難である。 そこで本研究では、我々の研究室で開発を行ってきたマンガメタデータとコマやセリフといったマンガの各要素を指し示すためのマンガPath式を用いて、マンガ閲覧システムからアノテーション情報を切り離して利用できるアノテーション共有基盤システムを作製した。また、利用例として、アノテーションの付加量から人気個所を抽出したダイジェストを生成するiPad向けアプリケーションの製作を行った。
著者
一円真治 梶克彦 河口信夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.193-194, 2013-03-06

現在、Yahoo! Local SearchやGoogle Places、食べログといった飲食店やホテルなどのPOI(Point Of Interest)を取得できる位置情報サービスが数多く存在する。しかし、網羅的なPOIを個別のAPIからは取得できない、各サービスが保持するPOIの属性情報が異なる、また各属性情報の記述フォーマットが異なるといった問題がある。そこで、複数のサービスからPOIを取得し、統合的に利用可能にするプラットフォームを提案する。本プラットフォームでは、住所・電話番号・名前を用いてPOIを同定し、POIの各属性情報を正規化して統合する。
著者
藤正彦 早川栄一
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.569-570, 2013-03-06

コンピュータの仕組みを理解する上で,オペレーティングシステムの学習は重要である.しかし,オペレーティングシステムの概念はつかみにくく,学習者が理解しにくいという問題がある.そこで本報告では,ゲームを用いてタスクスケジューリングに焦点をあてた学習ツールの開発を行った.Webブラウザを用いることで環境に依存することなく学習が可能になった.ラウンドロビン,優先度,Rate Monotonicといったスケジューリングに対して,パズルやリズム,制限時間やスコアといった要素を取り入れたゲームを開発した.これにより,学習者が学習に対する意欲を削ぐことなく理解をすることが可能となった.