著者
浜野悠介 高橋伸 田中二郎
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.89-90, 2013-03-06

物の重さは容易に取得することができ、変化が少ないことから物を特定する情報として有用であると考えられる。あらかじめ物の重さを一つずつ量っておくことで、持ち物全体の重さに近い組み合わせを推定することができる。そこで、本研究では秤を用いて物の重さを取得し、その重さから持ち物の組み合わせを推定するシステムを開発した。本システムは、鞄などをフックにつるすとその中に入った持ち物を推定して表示する。本システムを利用して持ち物の組み合わせを半自動的に確認することができれば忘れ物防止に役立つと思われる。
著者
岩佐尚史 大沢英一
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.745-746, 2013-03-06

統合的思考法による問題解決やアイデアの発想法としてKJ法が考案され,現在では企業研修や学校教育など様々な分野で用いられている.しかし,KJ法はすべての手順を人の手で行うため,多く主観が入り込んでしまう.そこで本研究で,KJ法に2部グラフの考え方を導入してネットワークを生成し,合理的な図解化やネットワークの性質を用いた数理的解析による新しい知見の発見を目的とする.実験は,2部グラフからネットワークをリアルタイムで描画する機能を実装したアプリケーションを用いて行った.その結果,数理的解析による有用性は見られたが,実験時に使用したアプリケーションや実験設定に課題が残った.
著者
小島光晴 土永将慶 山本貴史 矢口裕明 稲葉雅幸
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.63-64, 2013-03-06

人の生活を支援するためのロボットHSRでは実証実験の結果、家庭環境でマーカレスでロバストに物体を認識し支援することが求められている。認識手法のひとつとしてLINEMODを家庭環境で認識が必要とされる照明条件・物体に適用し評価した。これについて報告しロバスト性向上のための方法を検討する。
著者
田川達司 内匠逸 打矢隆弘
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.207-208, 2013-03-06

地下街などの発達により,GPSでは測位困難な屋内・地下における位置情報の需要が増加している.これに対し、歩行者が所持・装着したセンサを用いて、進行距離・進行方向を算出し移動量から相対位置を推定する手法が提案されている.このPDRでは、角速度センサが計測した値を積分し、進行方向を算出する手法が数多く存在する。しかし、角速度センサの出力誤差を原因とする位置推定精度の低下が問題となっている。そこで、本研究では、携帯端末のセンサを用いた位置推定精度の向上を目的としてカルマンフィルタとマップマッチングによる角速度センサの誤差低減手法を提案する.iPod touchで計測したデータを用いた計算機実験を行い有効性を確認する.
著者
貝谷渚
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.11-12, 2013-03-06

Twitterでは、個々のツイートの文章だけでなく、どれぐらいの頻度でツイートし、どんな人をフォローしているのか、ユーザの状況を知ることは、新たなフォロワーを探す上で重要である。そこでTwitterでツイートする度に花が咲くシステムを提案した。このシステムでは、1ツイートするごとに、リプライ(返信)、リツイート(RT)、#タグ等の状態に応じた花が咲く。これにより、ユーザがどの程度ツイッターを利用しているか、花を通して一目でわかる。また、花壇をつくる楽しみや、他人の花壇をきっかけに興味を持たせ、新しいコミュニケーションが期待できる。
著者
高下康浩 宮本陽介 飯塚佳代 飯塚泰樹
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.255-256, 2013-03-06

コミックマーケットなど参加者の多いイベントの開催時、その参加者の整理において混雑状況を把握する事は重要である。しかし、会場が広く参加者が多い場合等はその把握が困難である。これに対し、混雑状況をリアルタイムで把握共有する事により、効率的な参加者整理や参加者自身による混雑箇所の回避が可能である。本発表では、参加者が普段からもっている携帯端末を用いてそれぞれの移動速度等を取得し、それを元に会場内の混雑状況を把握・共有するシステムを提案し試作結果を報告する。本システムの応用として使用者の移動手段を自動判別することで、移動手段別の渋滞情報システムの構築も可能になると考えられる。
著者
松井直幸 木下雄一朗 郷健太郎
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.891-892, 2013-03-06

植物を育成する楽しみに,世話を通じた植物とのコミュニケーションや,成長過程の観察等が挙げられる.しかし,ほとんどの植物は動物と比較して世話等の外部からの刺激への即時的な反応に乏しく,短期間では育成する実感をつかみにくい.そのため,適切な世話のタイミングを逸したり,飽きてしまったりして育成に失敗してしまうことがある.本研究では,育成者が植物育成に意欲的になるようなインタラクションを植物に付与して,両者間のコミュニケーションを促進させることを目的とする.この結果として,植物への興味関心が高まり,長時間を要する育成を継続的により楽しめるようなエンターテインメントシステムを実現する.
著者
三浦盛生 鈴木輝彦 太原育夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.175-176, 2013-03-06

雑談のような非タスク志向型の対話システムは会話の流れが複雑になるため,対話の表面的な部分にしか触れない人工無脳的なアプローチでは実現が困難である.そこで,本研究では実際の人間同士の対話を参考にして,発言の種類や対話の流れを具体的に定義した対話のモデルを作成し,それを対話システムに利用するアプローチを検討した.この対話モデルにより,限定的ではあるが,人の対話の流れを網羅することができ,これを対話システムに応用することで,非タスク志向型の対話を行う対話システムの知識の利用や会話の流れの制御をより柔軟なものにすることが可能となった.
著者
岡田成美 岡見和樹 福里司 岩本尚也 森島繁生
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.227-228, 2013-03-06

動画投稿サイトの普及に従い、一般ユーザによるCGキャラクタがダンスをする作品の投稿は年々増加傾向にある。しかしキャラクタのダンスモーションの作成には労力がかかり、また感情的な表現が存在する実際のダンスとは程遠いものとなっている。そこで本研究では、表現力豊かなダンスモーションを手軽に作成出来るシステムを提案する。異なる表現のダンスをモーションキャプチャで取得し、関節の角速度によりデータを区切り時間的同期を行い、主観評価により解析した鑑賞者のダンスにおける印象に起因する要素について変換を行うフィルタを作成する。これにより一つのモーションデータから表現力のついたモーションを生成することが可能となる。
著者
堀口祐耶 市川尚 窪田諭 阿部昭博
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.715-717, 2013-03-06

近年地震などの災害により, 被災地だけでなく被災地周辺の観光地においても風評被害を受けている. 東日本大震災では,多くの観光地において風評被害の影響を受けた. しかし, 風評被害に対する活動を報告するするサイトは多く見られたが, これらの活動についてまとめているサイトや風評被害に関する研究は少ない.そこで, 筆者らは観光提供側を対象に過去に発生した観光への風評被害の事例を紹介し, 風評被害の理解を深めてもらうことを目的としたポータルサイトの研究を行ってきた. 本稿では, 新聞データベースの分析を通して, 観光風評被害事例データの分類・収集方法およびメタデータの再構築について考察を行う.
著者
田中省作 冨浦洋一 宮崎佳典 小林雄一郎 徳見道夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.83-85, 2013-03-06

科学論文などの英語(EAP)には,EGPとよばれるような一般的な英語とは異なる表現や構成が求められる.さらに,それらは分野によっても大きく異なることが知られており,分野ごとの学術表現リストの作成はEAPにおける重要な課題の一つである.本研究では,近年,多くの研究機関で整備されつつある自組織の研究者が執筆した著作物を電子的に蓄積・公開しているデータベース・機関リポジトリに着目する.それらのデータを活用することで,当該機関が扱う研究分野に依拠したような,従来よりも粒度の細かい部局別の英語学術表現リストの効率的な作成支援を試みる.
著者
高倉健一 井上亮文 星徹
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.75-77, 2013-03-06

本研究ではテーブルトップインタフェースとスマートフォンのタッチ面同士を空間的に接続することで、オブジェクトの直感的なやりとりが可能なシステムを提案する。本システムはテーブルトップ上でオブジェクトのスワイプ操作が発生した場合、スワイプ操作の終了座標を認識する。システムはこの座標とテーブル上のスマートフォンの位置を比較することで、オブジェクトの送信先となるスマートフォンを決定する。また、スワイプ操作の方向とスマートフォンの向きから、ユーザから見たオブジェクトの向きと移動方向を維持したままスマートフォン上へオブジェクトを移動させる。本稿ではシステムのプロトタイプとその評価について述べる。
著者
都丸幸浩 藤岡優 安本匡佑 羽田久一 太田高志
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.255-257, 2013-03-06

百人一首や、競技かるたが漫画でとりあげられ関心が高まっており、国外の方々でも興味を持つ人が多くなっているようである。競技かるたでは戦略のひとつとして取り札の配置を競技者が決定することができる。取りやすい札や得意な札などは自分の近くに配置したり、「決まり字」という考え方に基づいた配置を行ったりと、札の配置における考え方は競技者によって様々である。本研究は、競技かるた札の配置を可視化させるコンテンツを制作した。テーブルトップインタフェースを利用し、実際の百人一首の札を配置することによって札の分布などがインタラクティブに可視化される。