著者
宮田愛 齋藤豪 真野航
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.343-344, 2014-03-11

日本のセルアニメーションでは、キャラクタは動作の強調や簡略化によって、現実ではありえない動作や変化をすることが多い。しかし、その非現実的な動作や変化は、視聴者には大きな違和感を与えていない。先行研究では、キャラクタの振り向き動作の顔描画に着目し、それがどのように描画されているのかを分析していた。そして、セルアニメーション特有の変化について3DCGアニメーションとの比較を行い、考察をしていた。本研究では、先行研究よりも分析に用いる3DCGアニメーションのフレーム数を増やすために、3DCGアニメーションのシーンを多く収集し、分析を行なってその結果を先行研究と比較し考察を行う。
著者
齋藤豪 井元 崇之 中嶋 正之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.89, pp.47-52, 2001-09-13

仮想世界内で自律的に行動できるキャラクタのアニメーションを生成するために、一連の動作すべてを事前に決定しておくことはできない。そこで、キャラクタの様々な状態をノードとし、動作の断片をリンクとするモーショングラフを定義し、任意の次の状態が指示された場合に、自動的にパスを決定して一連の動作を生成する手法を提案する。 さらに重み付きパス探索の手法を用いることにより柔軟なアニメーション生成を可能にする。In the case of generating animation of autonomous characters in virtual world, We can not prepare every action sequence. Therefore, we designed a graph style data structure, called Motiongraph. Each node has a posture of a character and links which have action segments. When a new target posture is ordered, a path is selected automatically from the graph and a sequential motion is generated. In addition, by defining ``hastiness'' values to links and by using a weighted path search algorithm, more suitable motion could be selected in situations.
著者
猪瀬直人 齋藤豪
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.317-318, 2014-03-11

我々が複数の色の組み合わせを美しいと感じるとき、その色の組み合わせは色彩調和が取れている。色彩調和は色空間における色同士の位置関係で表現可能であると考えられており、これまでに様々な色彩調和論が提案されている。これらの理論は色彩設計や色変換の研究で利用されているが、従来の色彩調和を利用した研究の多くは色相しか考慮していない。そこで、本研究ではColoroid表色系における色彩調和に関するデータを組み合わせることで、色相・彩度・明度の全てを考慮した色彩調和度を考案し、3次元色空間上で可視化する手法を提案する。本可視化手法により、どの色が色彩調和に影響を与えているかの確認が可能となる。
著者
猪瀬直人 齋藤豪
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.263-264, 2013-03-06

色彩調和とは複数の色を組み合わせることでまとまりのある美しさを作り出すことであり、私達が普段見た時に美しいと感じる景色や画像では色彩調和が取れていることが多い。この色彩調和の法則を定義したものが色彩調和論であり、画像処理においては画像の調和度を評価したり、調和の取れる配色になるように色変換が行われている。本研究では、カラー画像の色彩調和度を3次元色空間上に可視化する手法を提案する。画像に用いられている色の分布を3次元色空間上に表示し、その画像の調和が取れているかどうか、調和が取れていない場合にはどの部分が原因となっているのかを確認する。
著者
奥村 敦史 齋藤豪 奥村 学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.23, pp.63-70, 2003-03-06
被引用文献数
5

感性を表す言語であるオノマトペ(擬音語・擬態語)は新語・造語が多く,既存の辞書には語彙が不足している.また,既存の自然言語処理用コーパスにもオノマトペはあまり出現しない.そこで本研究では,自動生成したオノマトペ候補語をクエリとしてWeb上のテキストを検索し,候補語を含む用例を取得することでこれをコーパスとみなす.次に得られたコーパスを解析し,候補語がオノマトペかどうかの判定を行う.オノマトペと判断された語については,係り受け解析結果の頻度情報などを利用し,その語義や用法を得る.最後に,複数の候補語の語義を照らし合わせて,語義間の距離を定義したオノマトペ概念辞書を構築する.Onomatopoeias which express sensibility include many new words and coined words, and the existing dictionaries are insufficient of their vocabularies. Furthermore, onomatopoeias seldom appear in the existing corpus for natural language processing. In this work, we generate candidate words of onomatopoeias automatically and search the text on the Web with a search engine using the candidates as a query. Therefore we can acquire a corpus containing examples of the candidates. Then, we process the corpus and judge whether each candidate is onomatopoeia or not. If a candidate is judged to be an onomatopoeia, we give its sense and usage from results of syntactic analysis, and construct a concept dictionary of onomatopoeias.
著者
齋藤豪 中嶋 正之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.70, pp.79-84, 1999-08-23
被引用文献数
4

従来のペイントツールでは円盤を筆の接地面とするストロークか,もしくはエアブラシのような効果を発生させるストロークがほとんどであり,実際の筆のような表現力の高いストロークを描画することができていない.ストロークの表現力を高めようとする研究も行われているが,実際の筆での描画と比較した場合,それらストロークの制御法は,実際の筆の操作と異なり,不自由さが存在する.そこで,本稿では,タブレット型ポインテイングデバイスを入力として,実際の筆と同様な操作により,表現力の高いストローク入力の可能な筆の物理モデルの提案を行う.Strokes drawn by current paint tools' brushes are almost based on disc tracks or an air brush. These have a limit their expression comparing with real brushes in the world which can draw subtly and variously. These are studies to develop the expression. However their stroke controlling methods are not same as in the real world and are not easy. This paper describes a novel three dimensional physics based brush model which is controllable intuitely by natural operations with pen tablet device and which allows high expressive strokes.