著者
市村亮太 野口敦弘 納富一宏 斎藤恵一
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.567-568, 2013-03-06

近年,iPhoneやAndroid搭載携帯端末の登場により,スマートフォンが急速に普及してきている.しかしスマートフォンは,入力デバイスと表示デバイスが一体化しており,第三者による覗き見攻撃によって入力情報を読み取られやすいことがいえる.そういった問題点から,本研究では,タッチスクリーンに表示されたキャンバス上をタップし,その特徴を用いて認証を行うリズム認証手法の提案を行っている.本稿では,スマートフォンを用いたリズム認証手法において,指定した楽曲の主旋律により作成されるリズムを個人の特徴量としたリズム認証実験を行う.分析にはニューラルネットワークの一種である自己組織化マップ(SOM)を用い,その結果について考察する.
著者
萱津理佳 吉見彩
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.519-520, 2013-03-06

総務省は東日本大震災を契機に公共機関においてもソーシャルメディアを積極的に活用することが望まれるのと指針を示した。しかしながら実際には有効に活用できていない自治体や,活用を開始していない自治体も多いのが現状である。そこで,長野県の自治体を対象に「公式Twitterの利用」に関する調査を実施した。具体的には,既に利用している自治体に対しは運営体制やこれまでの効果や問題等について,利用してない自治体に対しは利用していない理由等を調査した。これらの調査結果より,長野県の自治体のTwitter導入状況や運用形態を明らかにするとともに,自治体がTwitterを活用するための課題や可能性について考察を行った。
著者
榊裕亮 井上亮文 星徹
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.199-200, 2013-03-06

近年,就寝時に利用されることを想定したデジタルコンテンツ市場が注目を集めている.本研究では,没入感の高い仮想添い寝を体験可能なデジタルコンテンツ鑑賞システムを提案する.本システムでは,寝床に設置されたかまぼこ形のスクリーンの上に仮想的な添い寝者を投映する.ユーザの上方にあるスクリーンには,仮想的な添い寝者が朗読する絵本に関連した映像が投映される.ユーザはジェスチャと赤外線ポインタを用いることで,仮想的な添い寝者や絵本の世界とインタラクションが可能である.本稿ではプロトタイプと評価用コンテンツについて述べる.
著者
米谷和記 三好力
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.461-462, 2013-03-06

KinectとはMicrosoft社のゲーム機Xbox360で使用できるゲームコントローラの一種である。人物を認識し追跡が可能であること、複数のセンサを搭載していることなどから、看護や医療といった幅広い分野で開発・研究が行われている。その利用法の一つにホームネットワークシステムへの応用というものがある。ホームネットワークシステムとは家電同士をネットワーク接続することで家電の遠隔操作や同時操作を実現するものであるが、特定の人物に操作させないなどの操作制限は現在行うことができない。そこで本研究では、Kinectの複数種のセンサを用いることでより高精度な個人識別を行うシステムを実現する。複数種のセンサから得た情報を相互に補完することで計測の精度を向上させる技術をセンサフュージョンといい、この技術を用いることでKinectを個人識別システムに利用することの有用性を確認する。
著者
小林功介 辻本拓也 安本匡佑 羽田久一 太田高志
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.207-209, 2013-03-06

2012年10月の就職内定率が6割を切り、就職難と叫ばれて久しい。多くの就職活動生(以下就活生)は、いくつもの企業の選考を受けてもなお内定を獲得することができず、その代わりに数多の「不採用通知メール(通称 お祈りメール)」を受け取っている。 本研究では、お祈りメールが就活生に与える虚しさに着目し、これを題材にしたインタラクティブコンテンツを開発することで、就職難という昨今の世相の皮肉的な表現を試みている。神社の参拝を模したお祈りのジェスチャーに反応して、映像と音楽に併せて加工したお祈りメールの文面を提示する作品である。 なお、このコンテンツは今年10月30日から1週間に渡って開催された東京デザイナーズウィーク2012に出展され、閲覧者の好意的な反応を多数得た。
著者
竹渕瑛一 山田泰弘 鈴木浩 服部哲 速水治夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.381-382, 2013-03-06

昨今,いくつかのWebAPIを組み合わせることで新たなWebサービスを立ち上げるマッシュアップの事例が増えている. 提供されるWebAPIの多くは,特定のURLに対しリクエストを発行することによって,リクエストに応じたデータを得られる方式を採用している.取得時の処理はサーバサイドで行われている. 本研究ではWebAPIをクライアントサイドで動作させる方式の検討と評価を行った.試作システムとしてPixivを対象に提案方式によるWebAPIを実装した.従来方式ではWebAPIをサーバサイドで動作させるが,提案方式ではクライアントサイドにWebAPIを設置し,逐次サーバサイドのWebページにアクセスすることでデータを取得する.
著者
金子勇太 泉隆
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.597-598, 2013-03-06

近年、PCおよび携帯端末の普及率、インターネットの利用者数の増加に伴い時間や場所の条件にとらわれにくいe-Learningが利用されている。先行研究では、PCを利用したe-Learningシステムの開発を行ってきたが、本研究では、PCに加えて携帯端末を利用したe-Learningシステムの開発を行うことで「いつでも、どこでも、どんな端末でも」利用できるシステムを目指す。本稿では、出題問題の分類に着目した利用者評価の検討を行ったので報告する。
著者
太田 悟 田島 伸一 佐藤 信 長野 純一 篠宮 紀彦 勅使河原 可海
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.543-544, 2013-03-06

インターネットサービスやサーバを使用不可能にするDDoS攻撃が問題となっている.DDoS攻撃は送信元IPアドレスが偽装されているため,一般的なフィルタリングによる防御が困難であるという特徴がある.一方で, OpenFlowが注目されている. 本研究では,OpenFlowスイッチを用いて,パケットの統計情報を用いたDDoS攻撃フィルタリング手法での対策を実装する.OpenFlowを用いることで,パケットの情報を簡単に得ることができ,その情報を用いた攻撃検知ルールを作成する.OpenFlowはスイッチの機能が制御部とスイッチ部に分かれており,パケット転送の集中管理ができる.そのため,攻撃検知ルールをスイッチに動的に適応することが可能であり,瞬時にDDoS攻撃を検知することが可能になる.
著者
小川梨恵 天野桂輔 齋藤孝道
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.547-548, 2013-03-06

SSL/TLSなどのセキュリティプロトコルでは,通信に暗号化/復号といった高負荷な演算処理を伴うため,システム全体のパフォーマンスの低下や暗号処理のスループットの低下を招く.本論文では,その解析をするため,SSL/TLSを用いた通信のパフォーマンスを測定し,SSLハンドシェイクにおける暗号処理の割合を計測した.それによって暗号処理がSSL/TLS処理にどの程度影響を与えるのかを調査し報告する.
著者
加賀谷享諒 高橋秋典 五十嵐隆治 上田浩 岩谷幸雄 木下哲男
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.537-538, 2013-03-06

ネットワークトラフィック時系列の周期的特徴を表現できるR/S Pox レッグライン特性を用いて,長期的ポートスキャンのトラフィック状態を判別する手法を検討した.具体的には,観測時系列から導出されるR/S Pox レッグライン特性の特徴量を4つのカテゴリ(攻撃なし,攻撃開始,攻撃中,攻撃終了)に学習した階層型ニューラルネットワークを用いて行った.実トラフィックで観測された長期的ポートスキャントラフィックに対して適用したところ,条件的に制限はあるもののトラフィック状態判別が可能となった.
著者
朝倉浩介 平川豊 大関和夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.311-312, 2013-03-06

ALM(Application Layer Multicast)におけるストリーミング配信では、データを受信したノードがマルチキャストツリーの下層ノードへデータを送信するため、ノードの離脱によってツリー下層のノードへの配信の中断が発生する。先行研究において、離脱の影響を受けたノードが予め設定していた予備の接続先へ再接続する手法が提案されているが、予備の接続先の保持のために帯域幅が専有され、配信の遅延が増大する問題や、ツリー再構築後の不適切な予備の接続先への対処が明確にされていない問題がある。本論文では、予備の接続先を重複させ、ツリー再構築後の予備の接続先の更新を用いたALM構築手法を提案する。
著者
西村竜一
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.41-42, 2013-03-06

本研究では、自動音声認識技術を応用して、生体情報の一つである発話を入力とした大人・こども話者識別法の開発を行っている。これまでの報告では、統計的識別器の特徴量に、入力発話の音響信号を周波数分析等して抽出した音響的なパラメータを利用して一定の識別性能を得ることに成功した。しかし、自由発話には、利用者が好んで利用する語彙や言い回し等の分布に起因する言語的な特徴が含まれる。本研究では、音声ウェブシステムを介して集めた実環境発話(「あなたの好きなことばは何ですか?」に対する返答)を対象に、年齢層に応じて傾向が異なる言語的特徴を明らかにした上で、識別器の入力として音響的特徴と併用することを検討する。
著者
樋口朱理
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.95-96, 2013-03-06

本研究では一人用シンプルゲームの楽しさを引き出す演出法の提案を行う。本来のゲーム性を生かしつつ、様々な演出を加えることで、プレイヤーに楽しいと評価されやすいゲームを目指す。近年のゲームは様々な効果で差別化をはかり、演出力豊かなものばかりである。そのために知力や洞察力を試すゲーム性が高いものにも関わらず、妥当な評価を受けられないゲームが数多く存在する。 そこで本研究では、マインスイーパを対戦型マルチプレイにするアプローチを一例として行う。複数人向けの音声入力を導入し、マルチプレイを可能にすると同時に、声で操作する感覚的な楽しさを与える。さらに個々のスキルに合わせた制限時間を与えることで、挑戦する楽しさとフロー体験を与え、視覚効果と聴覚効果を取り入れることで、想像する楽しさを誘発する。 それらの演出効果によりプレイヤーに与える影響を分析する。AHPを用いた評価を行い、どの要素がどの程度有効性があるのか分析する。
著者
原田 健吾 武田 由衣 工藤 司
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.557-558, 2013-03-06

イベントにおける抽選では、締め切り間際まで応募・変更・取消しを受け付け、直ちに結果を発表する場合がある。一方で、抽選の目的によっては未当選者を優先するケースや、応募者に対する評価を当選確率に反映するケースなど、目的に応じて抽選手段は複雑化する。そこで本研究では、複雑かつ大量の応募がある抽選で、応募状況を確認しながら直前まで応募の変更可能なものを対象とし、締切り直後に結果を即時に発表するための方式を提案する。具体的にはトランザクション時間データベースを用いたバッチ更新方式により、応募と抽選を並行して行うことにより、締め切り直後に抽選結果を発表できる方式とする。
著者
吉本誠也 高野茂 岡田義広
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.219-220, 2013-03-06

本研究では複数台Kinectボーン情報を組み合わせることによって単一のKinectでなし得なかった高精度モーションキャプチャシステムを構築する。複数台Kinectを用いる場合、KinectのRGB画像、深度画像より全てのKinectのボーンの信頼度を定義し、その信頼度の高いボーンを組み合わせることによって一つのモーションデータを生成する必要がある。今回筆者はKinectのボーン情報に加えて過去情報、制約条件を組み合わせたボーン情報信頼度評価指標を導入したモーションデータ生成システムを紹介する。
著者
矢田尚紀 永田好克 中島重義
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.589-590, 2013-03-06

本研究は、カメラで撮影した画像情報のみで自律的に動作できる自律移動ロボットの実現を目指す研究である。 先行研究では、画像情報のみを使ってスーパバイザなしに、空間を再構築出来る事が確認できた。経路のプランニングはワーシャル-フロイド法で行った結果、プランニングまで行えた。しかし、動作検証は行えていない。 本研究の目的は動作検証である。先行研究との違いは、空間構築の手法の信頼性を高める実験を行った点と、ワーシャル-フロイド法から幅優先探索に変更した点である。 本手法によりプランニングで最短経路が算出でき、実機ロボットが自律移動することができる。
著者
小花聖輝 岡本秀輔 池上敦子
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.63-64, 2013-03-06

著者らは, オンラインゲームサーバの負荷を分散するために複数台のサーバを用いたシステムと, ゲーム進行中の動的なデータの再配置方法を提案してきた.仮想ゲーム世界は複数のブロックに分割され,各ブロックはいずれかのサーバによって管理される.しかし, データ共有のためのサーバ間通信がオーバヘッドとなる.本研究では, この通信頻度の最小化を目的関数とし,各サーバへのブロックの割当を組合せ最適化問題として定式化した.この問題をゲーム進行中に解くことで,プレイヤの動きに応じた最適なブロックの割当を達成する.本発表では, 提案手法とサーバ代数の関係の調査について報告する.
著者
武田祐太 松井藤五郎 犬塚信博
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.467-468, 2013-03-06

投資信託とは、販売会社を通じて多数の投資家から集めた資金を、資産運用の専門家が株や債券などの金融資産、あるいは不動産などに投資するよう指図し、運用成果を投資家に分配する金融商品のことである。この際、リスク低減のために分散投資を行うことが重要とされており、そのために投資信託の特徴に基づいた分類が必要となる。そこで本研究では、投資信託と投資先銘柄の情報からネットワークを作成し、その構造に基づいて投資信託の分類をする方法を提案する。
著者
菅原勝也 佐藤永欣 高山毅 村田嘉利
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.587-588, 2013-03-06

近年、大学での講義の評価方法において出席率を重視する傾向にある。しかしながら、現在の大学での出席確認の手法では、「代返」や「途中退席」といった不正行為に対処しておらず出席確認の手法が確立しているとは言い難い。そこで我々は、前述の不正行為を抑止するために学生証のFeliCaカードとKinectセンサのユーザ検出機能を用いた出席管理システムの開発を行った。講義室にFeliCaリーダと複数のKinectセンサを設置し、Kinectセンサにより検出された学生が学生証をFeliCaリーダに読み取らせることで個人の識別を行い、学生の位置情報をKinectセンサが接続されているPC間で通信することで、学生を継続して追跡する。本論文では、出席管理システムの概要と評価を述べる。
著者
辻祐喜 十鳥弘泰 大津金光 大川猛 横田隆史 馬場敬信
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.373-374, 2013-03-06

新規アーキテクチャの開発では,評価条件を変えながら繰り返しシミュレーションを行う必要があり,プログラムの種類や規模によってシミュレーションが長時間に及ぶことがある.中にはシミュレーションが長時間経過した後,初めて発現するバグがあり,このバグの原因場所を特定する方法の1つに,シミュレーションを最初からやり直し,バグが発現した場所付近で変数等の値を調べる方法があるが,実行が長時間に及ぶプログラムにおいてこの方法は非効率といえる.そこで,本稿では任意の場所で実行中のプロセス状態を保存し,保存した状態から実行再開することでバグの原因場所を見つけるまでの時間を短縮する方法を提案する.