著者
山地 祥隆 古城 直道 樋口 誠宏 山口 智実 島田 尚一 田中 宏明
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2009年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.61-62, 2009 (Released:2010-02-25)

本研究では,ダイヤモンドと被削材種間の標準自由エネルギー変化の計算,および拡散実験の結果により工具の摩耗メカニズムを推定した.その上で,炭素拡散により摩耗させる鉄,酸化物の還元により摩耗させる銅,炭化物の生成により摩耗させるアルミニウムの切削実験により,摩耗形態と耐摩耗性を調査した.その結果,明らかになった事柄について論じる.
著者
沼田 宗敏 神谷 和秀 野村 俊 藤原 孝幸 舟橋 琢磨 輿水 大和
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2009年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.731-732, 2009 (Released:2010-02-25)

断面曲線から粗さ曲線を抽出するためのガウシアンフィルタ(GF)は,例外値の影響を強く受ける.このためロバストなGFが提案されているが,繰り返し計算を伴うため計算コストが大きい.本研究では,高速M推定を用いたロバストなGFを提案する.矩形の平滑化フィルタを数回繰り返すだけで計算できるので,高速計算が可能である.しかも,例外値のない場合には従来のGFに一致するという優れた性質を併せもつ.
著者
出口 貴久 鈴木 昌資 河西 敏雄
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2009年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.419-420, 2009 (Released:2010-02-25)

ステンレス鋼SUS304のラッピングと電解研磨を行い、研磨廃液の組成分析を行った。ラッピングではアルミナ砥粒と純水またはオレイン酸ナトリウム水溶液からなるスラリー、電解研磨ではエチレングリコール-塩化ナトリウム溶液、リン酸-硫酸溶液を用いた。その結果、ラッピングの廃液にはステンレス鋼組成の溶解は検出されなかったが、電解研磨では全てが溶解していた。特にリン酸-硫酸溶液の場合に多くの六価クロムが検出された。
著者
佐藤 陽輔 青村 茂 中楯 浩康 西本 晃史
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2009年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.1005-1006, 2009 (Released:2010-02-25)

ヴァイオリンの音色はボーイング動作に依るところが大きい.このボーイング動作における重要なパラメータとして弓速と弓圧の二つが考えられ,昔から弓速と弓圧は常に一定が良いと言われてきた.我々は,人間の演奏時の弓速と弓圧を計測し,その測定した弓速と弓圧を参考にして,ボーイング装置による演奏を行った.その結果,音を出す瞬間に弓圧を一時的に高くすることで,鋭い立ち上がりが得られ,充実した音を創ることが出来た.
著者
萩田 陽司 中本 剛
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2009年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.365-366, 2009 (Released:2010-02-25)

サファイアは高硬度であるため,その加工は困難である.本報告では,サファイアで鉄系材料とガラスをそれぞれ切削し,そのときのサファイアの摩耗を利用し加工を行った.鉄系材料による加工では,サファイアの除去量は大きいが,仕上げ面粗さも大きい.ガラスによる加工では,除去量は小さいが,仕上げ面粗さも小さい結果が得られた.そこで,鉄系材料によりサファイアに粗加工を行い,その後,ガラスで仕上げ加工を行った.