著者
吉田 裕亮
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2012年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.659-660, 2012-09-01 (Released:2013-03-01)

インホイールモータ型電気自動車のばね下重量増加に伴う乗り心地への影響を検証した。まず、車両を台上で加振した時の振動応答を実験により確認した。次に、科学計算ソフトである“MATLAB/Simulink”を用いて解析用車両を第一原理モデリングによってモデル化し、モデルベース開発手法による検討を行った。これらの結果より、ばね下重量の増加に伴い加振周波数の高い領域の乗り心地が良くなることが分かった。
著者
原 安寛 山村 和也
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2012年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.329-330, 2012-09-01 (Released:2013-03-01)

フッ素樹脂の低摩擦特性が、高い免震性能を有するすべり支承のベアリング材として注目されている。本研究では、大気圧プラズマ処理によるフッ素樹脂(PTFE)の表面改質を行い、接着剤として用いるエポキシ樹脂界面との密着強度の向上を図った。プラズマ処理によりPTFE表面上に形成された過酸化物ラジカルの存在形態や、各プラズマ処理条件によるPTFE表面モホロジーの変化を観察し、密着強度向上のメカニズムについて考察を行った。
著者
佐藤 運海
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2012年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.339-340, 2012-09-01 (Released:2013-03-01)

本研究において,78パーマロイ材の表面に対してNaCl電解酸化水のエッチング性能を明らかにした.その結果,NaCl電解酸化水はHCl溶液と比べエッチング作用が強い.また,NaCl電解酸化水は,78パーマロイ材の構成元素に対して均一にエッチングできる.更に,電解酸化水は78パーマロイ材の表面層の化学組成に悪影響を与えず,酸化皮膜を除去できる.
著者
米原 大介 古賀 毅
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2012年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.239-240, 2012-09-01 (Released:2013-03-01)

本研究では,軽量化の工夫を生物に学び,設計初期段階における発想を支援する手法の構築を試みる.そのために,自重に対する抵抗や,飛翔・移動などの機能を実現するために,生物が培ってきた軽量化・高剛性の実現などの事例を調査し,演繹的・帰納的なアプローチで,設計における発想や改良の過程を支援する.ノートPCの天板設計を対象に提案した設計手法を適用し,従来案に比べて軽量高剛性の解を獲得できることを確認した.
著者
佐竹 唯 大谷 幸利 前田 勇
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2012年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.479-480, 2012-09-01 (Released:2013-03-01)

近年,化石燃料の枯渇化が問題となっていて新たなエネルギー資源や変換技術が求められている.そこで新たなエネルギーとして光合成細菌を利用したバクテリア燃料電池が報告されている.本研究では,光合成細菌である紅色非硫黄細菌の利用を試みた.また,従来のバクテリア燃料電池よりも発電効率を向上させるため,細菌から直接電子を抽出できる電極を作成した.今回は,紅色非硫黄細菌からの発電を確認したので報告する.
著者
武者 祐治 吉野 友章 小松 隆史 松村 隆
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2012年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.175-176, 2012-09-01 (Released:2013-03-01)

超微粒子のステンレス鋼に対して,エンドミルによる溝切削を試み,切削力と仕上げ面粗さ特性を調べた.本報では,切れ刃出口部におけるバリを比較し,切削力特性の観点から,そのモデル化を試みた.切削方向と鉛直方向の切削分力比を調べ,超微粒子鋼と通常鋼の違いを明らかにした.また,切削分力比の変化とバリの大きさとの相関性を見出し,バリ生成に対するモデル化を試みた.
著者
湯本 博勝 松山 智至 三村 秀和 山内 和人 大橋 治彦
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2012年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.405-406, 2012-09-01 (Released:2013-03-01)

放射光X線ミラー用の表面形状計測装置として利用しているフィゾー型干渉計の参照面を絶対形状評価することを目的とし,三面合わせ法による校正を行った.温度環境を年間通じて±0.05℃に安定させた結果,参照面形状が相対湿度に応じて変形する現象を観察した.本効果を考慮した三面合わせ法を実施することで,145mm以上の長さに対して,PV1.5nmの確からしさで校正を行うことに成功した.