著者
大塚 美智子 塩崎 正恵 濱崎 香保子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.50-59, 2002-01-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
12

本研究は問題行動が目立つ「17歳」の少年に着目し, 男子高校生を対象に調査を行った.まず, エゴグラムを用いて彼らの性格を分類し, その性格と被服嗜好との関係について分析を試みた.得られた結果は次の通りである.1) エゴグラムを用い男子高校生の性格は明確に分類され, 各々の被服嗜好の特徴を把握することができた.2) 男子高校生の多くはAC型, N型のA低位型, M型, 平坦型の4つに分類された.3) AC型, N型のA低位型, M型, 及び平坦型の性格は服飾に関する意識や選択に現れていた.4) 抑うつ状態に陥りやすい自我状態であるAC優位型の多くが帽子を着用していたことは注目に値する.