著者
佐藤 卓己 渡辺 靖 植村 和秀 柴内 康文 福間 良明 青木 貞茂 本田 毅彦 赤上 裕幸 長崎 励朗 白戸 健一郎 松永 智子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

情報化の先進諸国におけるメディア文化政策の展開を地域別(時系列的)、メディア別(地域横断的)に比較検討し、国民統合的な「文化政策」と情報拡散的な「メディア政策」を明確に区分する必要性を明らかにした。その上で、ソフト・パワーとしては両者を組み合わせた「メディア文化政策」の重要性が明らかになった。佐藤卓己・柴内康文・渡辺靖編『ソフトパワーとしてのメディア文化政策』を新曜社より2012年度中に上梓する。
著者
田中 美穂 渡辺 靖之 大野 慎介 田丸 貴臣 手嶋 紀雄 酒井 忠雄
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.291-296, 2004 (Released:2004-09-13)
参考文献数
20

コバルト(II)による鉄(III)の還元反応は,2-(5-ニトロ-2-ピリジルアゾ)-5-(N-プロピル-N-スルホプロピルアミノ)フェノール(nitro-PAPS)の共存下,pH 3.5の条件で進行する.この反応の生成物である鉄(II)-nitro-PAPSキレートは,790 nmに鉄(II)キレート特有の吸収極大を有する.したがって,この錯体の吸光度を測定することにより,コバルト(II)の吸光光度定量が可能である.この酸化還元反応を2流路のフローシステムに導入したところ,コバルト(II)2.5×10-7~1.0×10-5 Mの範囲で直線性の良い検量線が得られた.コバルト(II)の検出限界(S/N=3)は1.0×10-7 Mであり,2.5×10-6 Mのコバルト(II)を10回繰り返して測定した際の相対標準偏差は0.3% であった.1時間当たり約70検体のサンプル処理が可能である.本法は,コバルト合金(NIST SMR 862; High Temperature Alloy L 605)及びリョウブ(NIES標準試料No. 1)中のコバルトの定量に応用され,良好な結果が得られた.更に本法により市販医薬品中のコバルトを定量し,間接的にビタミンB12を測定することができた.
著者
馬 青 吉見 毅彦 渡辺 靖彦
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

英作文において、部分的に適切な英語表現が思い浮かばないとき、本来言い表したい日本語表現(単語またはフレーズ)をそのまま入力するだけで、すなわち、日英混在の入力文から、適切な英語表現を生成してくれる英作文支援システムを開発した。単語レベルでの支援においては最適な文脈による訳語選択手法と大規模で高品質な英語コーパスと超大規模なWebデータの統合利用手法を提案した。フレーズレベルでの支援においては日本語フレーズを構成する各単語の訳語候補の組み合わせによる英語フレーズの生成手法と、大規模で高精度な日英対訳表現抽出手法とそれにより抽出した日英対訳表現を利用した用例ベースに基づく英作文支援手法を開発した。
著者
北 史男 金田 宣 渡辺 靖
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.548-562, 1989 (Released:2010-08-25)
参考文献数
21

Trichosaccaride配合の育毛剤 (PF) の評価において, 男性型脱毛症の患者15例および正常者5例の洗髪時の抜け毛数, 並びに, 太さを経時的に1年間測定し, 抜け毛の動態を観察した。その結果, 抜け毛の数については, 両者とも9月に増加しており, 季節変動が多少存在することが確認された。また, 抜け毛の太さについては, 正常者の方が明らかに被験者よりも太い抜毛の比率が高く, 0.01mm単位の太さで見た場合, そのピークにずれが認められた。さらに, 正常者と被験者の抜け毛の各々の太さの比率を比較したところ, 被験者では0.04~0.05mmの太さ比率が10.0~14.6%であるのに対し, 正常者では5.3~9.5%と5%前後少なく, この0.04~0.05mmの太さの抜け毛の変化 (減少を観察することが, 育毛剤の臨床評価の一つの指標となることを明らかにした。
著者
水町 寿伸 米湊 健 鶴田 修 佐田 通夫 中原 慶太 前川 進 副島 満 高木 優 荒木 祐美子 芹川 習 田宮 芳孝 渡辺 靖友
出版者
一般社団法人 日本消化器がん検診学会
雑誌
日本消化器がん検診学会雑誌 (ISSN:18807666)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.43-54, 2009

背景:新・胃X線撮影法の前壁撮影ではフトン使用が必須とされている。しかし, フトンの具体的な使用法に関する報告は少なく, 胃形によっても撮影の難易度が異なる。目的:胃形に合わせて任意に調節可能なバスタオルのり巻き法の有用性を明らかにする。対象:施設検診において直接胃X線検査を施行した83例(鈎状胃群43例, 牛角胃群40例)。方法:バスタオルのり巻き法として, バスタオル1枚を鈎状胃群に対しては薄巻き, 牛角胃群には厚巻きに調節して撮影した。胃形別の前壁二重造影像(腹臥位正面位, 第二斜位)に関して, 1)ポジショニング, 2)示現範囲, 3)造影効果をバスタオル使用の有無別に比較検討した。結果:バスタオル使用の場合, 鈎状胃群では2)示現範囲, 3)造影効果が, 牛角胃群は3項目すべてが有意に適切となった。結論:バスタオルのり巻き法は胃形に対するバスタオル形状の調節が簡便で, 高い画像精度が得られる有用な手技と思われた。
著者
渡辺 靖
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.169, 1978-03-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
6

The anti-dandruff and anti-itching effects of zinc pyrithione were investigated in the clinical study in connection with the residual amount of the agent on the hair.The dandruff and the itch decreased significantly by using a zinc pyrithione-containing hair rinse. The residual amount of zinc pyrithione on the hair rose with the increase of the content in a hair rinse. The more the agent remained, the more the antidandruff and anti-itching effects were found.The fact that the shampoo containing 1% of zinc pyrithione had the effects equivalent to the hair rinse containing 0.3% was relevant to its residual amount on hair.
著者
西村 涼 大田 康人 渡辺 靖彦 村田 真樹 岡田 至弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.67, pp.85-90, 2008-07-10
参考文献数
12

メールの文章は他の文書なら改段落しない場合でも、「見やすさ」、「読みやすさ」 を重視して改段落をする場合がある。こうした過剰で不要な段落わけは、メールの機械処理にとって問題である。そこで、メールの文章における段落間の接続の強さを機械学習によって推定する方法を提案し、過剰な段落わけを検出できることを示す。In order to improve the readability, we often segment mail text into smaller paragraphs than necessary. However, this oversegmentation is a problem of e-mail text processing. In this paper, we proposed an estimation method of connectivity between paragraphs in mails using machiene learning technieques, and showed that paragraphs which should be one paragraph can be found by detecting strong connectivity.