著者
権田 克己 酒井 三四郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学
巻号頁・発行日
vol.94, no.357, pp.17-24, 1994-11-21
被引用文献数
1

ソフトウェアの保守やプログラミング教育などではプログラムを理解する作業は大きな負担となっている。この過程を支援する何らかの機構の構築は有用性が高い反面、複雑な問題でもある。本稿では、初等プログラミング教育で扱われる基本的なプログラミング技法をソースコードから抽出することを目的とし、その枠組と抽象概念生成過程について検討する。すなわち、本手法ではソースコードを各命令と基本的に一対一に対応する概念部品と制御, データフロー情報を表現した概念部品とに変換する。その後、これらの概念部品を組み合わせることにより新たに高次の抽象概念を生成する。部品化したフロー情報を使う抽象概念の生成過程について検討を行なう。
著者
唐門 準 松尾 豊 石塚 満
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.473, pp.73-78, 2007-01-16

Webをはじめとして実世界の多くのデータは関係構造を持っており,エンティティの間にさまざまな関係が存在する.しかし分類や回帰などのタスクを考える際にはこういった関係情報が使われることは少ない.また実際に使われる場合でも,人手を介した何らかの直観によって関係に関する情報を属性にうまく加工するという方法が取られる.そこで本研究では,データの関係構造を使って適切な属性を生成する方法を提案することを目標とする.本稿ではその方向性の検討,および論文データを使った簡単な予備実験の結果を報告する.特に本研究では同種のエンティティの関係性に着目する.同種のエンティティの関係は,社会ネットワーク分析や複雑ネットワークの研究で最近,特に着目されているものであり,その関係を統合的に(ネットワーク的に)扱うことで有用な属性生成が可能ではないかというのが本研究の着眼点である.
著者
清水 英明 片上 大輔 新田 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.473, pp.67-72, 2007-01-16
被引用文献数
3

社会の複雑化と共に,研究活動においても様々な分野領域を複合的に組み合わせた活動が多くなった.分野の組合せの分析およびそれらのジャーナル,学会ごとの比較を行うことは研究者にとって有益な情報を与え,今後の研究活動に役立つといえる.本研究では文献情報を基に分野をノードとしたネットワークグラフを作成,視覚化を行うツールを開発し,ジャーナル同士の比較およびその利用方法を検討した.まず経済学分野についてボトムアップ的に分野間ネットワークを作成し,時系列分析,出来事との関連を調査した.また時間による分野の枝分かれなどの変化を文書類似度を用いて生成した分野間のネットワークにより分析,その利用について検討した.
著者
大澤 哲也 福田 直樹 飯島 正 山口 高平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.588, pp.49-54, 2005-01-18

近年のWebの情報過多により、エンドユーザがタスクに対して適切なWebアプリケーションを見つけるのが困難となってきている。また、ユーザのタスクは提供されているWebアプリケーションよりも粒度が大きいものが多く、ユーザは提供されているWebアプリケーションに応じてタスクを分解し、複数のWebアプリケーションを実行しなければならない。本研究では、Semantic Web Serviceの観点から、エンドユーザのタスクに応じて、既存のWebアプリケーションを自動連携させ、タスクを自動処理する環境を構築することで、ユーザの手間を軽減することを目的とする。その際に、同様のサービスを提供するWebアプリケーションの中からユーザに適したWebアプリケーションを選択するために、評価関数を用いて連携の質を評価してユーザに提示するシステムを構築した。本システムと評価関数の有効性を見るために、2つのケーススタディを用いて動作実験を行った。