著者
安宅 和人 チェン ドミニク 山口 高平 山本 勲
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.865-881, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)

人工知能に関して第一線で活躍している4人をパネリストに招いて,トークセッションを開催した。セッションのテーマは「AIとは何か」「AIによって人間の仕事はどう変化するのか」「これから身に付けたい能力」「若者への提言」などである。パネリストの発言はAIの真実やAIの現状を知り,AIとの付き合い方を考える大きな手がかりとなる。
著者
玉川 奨 桜井 慎弥 手島 拓也 森田 武史 和泉 憲明 山口 高平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.623-636, 2010 (Released:2010-08-17)
参考文献数
18
被引用文献数
4 3

Here is discussed how to learn a large scale of ontology from Japanese Wikipedia. The learned ontology includes the following properties: rdfs:subClassOf (IS-A relationship), rdf:type (class-instance relationship), owl:Object/DatatypeProperty (Infobox triple), rdfs:domain (property domain), and skos:altLabel (synonym). Experimental case studies show us that the learned Japanese Wikipedia Ontology goes better than already existing general linguistic ontologies, such as EDR and Japanese WordNet, from the points of building costs and structure information richness.
著者
飯島 千絵 森田 武史 榎本 善太郎 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

近年,Linked Dataが情報流通基盤として注目されている.しかし,日本語に対応したLinked Dataは少なく,情報サービスへの適用方法は十分に研究されていない.本研究では,地理・位置データを中心として,高速道路,飲食店,交通規制,イベント,口コミ,天気など,様々なデータについて,更新性を考慮した日本語Linked Data構築方法およびそれらを利用したモビリティサービスを提案する.
著者
山口 高平 落水 浩一郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.151-152, 1990-09-04

本稿では知識プログラミングの立湯から,Velaにおける3つのフェーズ(知識獲得生成、知識利用、仮説管理)の実現方法に接近する。現時点で筆者らは、図1に示すように、「事例型推論」「メタ推論」「仮説推論」という3種類の高次推論機構と、具象レベルで且つ断片的なプロセス知識から一般レベルで且つ集約されたプロセス知識を獲得していくための学習機構が必要であると考えている。以下、各機構の概略について述べる。
著者
玉川 奨 香川 宏介 森田 武史 山口 高平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.386-395, 2014-07-01 (Released:2014-06-18)
参考文献数
8
被引用文献数
2

Here is discussed how to build up Japanese vocabulary for Japanese Linked Open Data. The vocabulary is constructed by mapping properties of the Japanese Wikipedia Ontology to the Linked Open Vocabularies. The Japanese Wikipedia Ontology is a large scale ontology learned from the Japanese Wikipedia. It includes many properties and property relations (property domains and property ranges). The Linked Open Vocabularies is a large cloud for vocabularies of Linked Open Data. We construct a Japanese vocabulary semi-automatically by mapping properties to vocabularies. Experimental case studies show us that we can use the built Japanese vocabulary as a general vocabulary for building Japanese Linked Open Data.
著者
小関 健太郎 森田 武史 山口 高平
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回全国大会(2020)
巻号頁・発行日
pp.4H3GS402, 2020 (Released:2020-06-19)

Linked Dataや知識グラフの観点から,知識の共有や意味内容に基づく処理の実現を目的としてさまざまな規模や領域のオントロジーが構築されている.これに伴って異なるオントロジーの統合とその利用が研究されているが,特にドメイン知識と一般知識の連携を目的として,教科オントロジーや法律オントロジーのようなドメインオントロジーと,日本語WikipediaオントロジーやYAGO等の大規模汎用オントロジーとの統合が注目されている.そこで本研究では,両者の統合における課題を考察し,信頼性や対象範囲のギャップに関する課題に対して,これらの課題を考慮したクラス階層の自動マージ手法を提案する.提案手法では,一方のオントロジーの知識を他方の知識に優先させる非対称な統合によって知識の訂正を行うことに加えて,普遍的・一般的な概念を体系化したオントロジーである上位オントロジーを導入することで,対象範囲によらず共通する上位階層での整合性の改善を図る.この際上位オントロジーの統一が必要となるが,上位階層を変更した大規模汎用オントロジーを新たに事前構築し評価を行った.
著者
山口 高平 福田 直樹 小出 誠二
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.4_12-4_18, 2005-10-26 (Released:2008-09-09)

セマンティックWebのバックボーンとして位置づけられるオントロジーは,知識ベース構築のプリミティブとしての意義を継承しつつも,Webの特徴である拡張性や分散性に対応するための新しい特徴を併せ持つ.本稿では,オントロジー記述言語OWLの特徴を要約すると共に,ソフトウェア工学の新しい潮流であるWebサービスを高度化する視点からOWLの記述能力についても言及する.
著者
小野 宙生 小池 開人 森田 武史 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

近年,様々な場所でサービスロボットが普及しており,人間にとってロボットは身近な存在となりつつある.今後のロボット市場は拡大し人間との関わりも強くなっていくと予想される. 一方,現在の小学校教育においては,教師から児童への一方的な知識の伝達だけでなく,児童が主体性を持って学習することが求められており,現場でも様々な取り組みが行われている.これまでの教師支援ロボットの研究は,ロボットが教師の補助役にとどまっており,児童に主体的に学習させるという教育目標を達成するには不十分で会った. 本研究では,少人数のグループによるディスカッション授業にロボットを導入し,児童の議論を支援する「議論支援ロボット」を構築した.ここでは教師の補助役ではなく,議論参加者および司会進行者という2つの側面から,児童とともに議論を進行させていく役割を担わせた.また,ケーススタディとして,実際の小学校で本システムを用いたディスカッション授業を行い,改善点はあるものの児童および教師から高い評価を得た.
著者
樋川 暁 小川 雄平 森 雄一郎 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

我々はこれまで,目的の異なる複数のオントロジーを関連付けすることにより,知識,振舞い,身体性,組込みソフトウェアの次元の異なる領域を統合し,対話と動作の連携,および異機能ロボット連携によるHRIを実現してきた.本研究では,より意味的な関係性に基づくHRIを実現するために,聴覚・言語情報に加え,人間の振舞いに表れる非言語情報を利用した,マルチモーダルオントロジーロボットの実現を目的とする.
著者
玉川 奨 香川 宏介 森田 武史 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

Wikipediaは語彙網羅性や即時更新性に優れており,半構造情報資源であることからオントロジー構築のための情報資源として優れています.私たちはこれまでに日本語版Wikipediaの様々な構造を利用し,大規模で汎用的なオントロジーを構築する手法の提案を行ってきました.本稿では,我々が構築した日本語WikipediaオントロジーのLODに向けた取り組みをご紹介します.
著者
中村 尚広 竹内 広宜 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

サービス業におけるサービス改善の方法として,消費者の声を直接反映している口コミ情報が注目されている.しかし,口コミ情報を直接読むだけでは,サービス改善の糸口を発見することは困難な場合が多い.本研究では,サービス改善のきっかけとなる示唆を得るために,オントロジーを用いて口コミ情報を,様々な視点からの分析ができるよう構造化する手法を提案する.また,サービス改善の糸口を導出する分析手法を提案する.
著者
鈴木 健太 玉川 奨 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では,金融庁EDINET上でXBRLの形式で公開されている財務情報を利用してLinked Dataの構築を行う.XBRLを利用したLinked Dataは企業情報及び財務情報のLODのコアとしての活用が期待される.また,構築したLinked Dataを利用したアプリケーションのシステムアーキテクチャ及び大規模なLinked Dataを取り扱う方法について提案と検証を行う.