著者
針原 伸二 住 斉 井原 邦夫 伊藤 繁
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009-04-01

日本人は先住の縄文人(狩猟採集民)と後入り渡来系弥生人(水田稲作民)の混血により成立した。渡来系弥生人は、今から3千~2千5百年前、大陸から朝鮮半島を経て、北九州近辺に入って来た。大陸の先進文化(稲作技術や金属器など)を携えていた。やがて彼らは縄文人を圧倒するようになり、更に日本列島上を東に進んで、3世紀末に畿内で大和朝廷を打ち立てた。それでは、縄文人の遺伝子は現代日本人の中にどれほど残っているんだろうか?また、山地や東北地方にはそれが多く残っているのではなかろうか?母方由来で伝わるミトコンドリアDNAの多型を使って、この質問に答えるための基礎理論を開拓し、その答を初めて明らかにした。

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@rosswise @k2Bo5rRSaaJaDk5 @otoroshi @suteaka_otsu @azkn_t 日本各地の縄文系対弥生系人口比率と日本人成立過程;ミトコンドリアDNAによる https://t.co/z50WbcMXkI これですかね?
@ktakano18 @nobutake_Ishii @pikkun840 縄文人は北方系と南方系があるようです。 mtDNAにその痕跡があります。 沖縄や九州に多いハプログループM7aがあります 北に行くほどM7aが少なくなります https://t.co/Rkb1doSLu9
なるほど、男系で伝わるY染色体にくらべて、女系で伝わるミトコンドリアDNAは、10倍速く変異するので、500年単位で集団の変化を調べられるそうです。 https://t.co/fIULvuJOPl
https://t.co/iq84eCm42l

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