- 著者
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渡辺 幸一
朴木 英治
久米 篤
青木 一真
中野 孝教
石田 仁
松木 篤
岩坂 泰信
松木 篤
田中 泰宙
- 出版者
- 富山県立大学
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2010
高所に出現する弱い黄砂(バックグランド黄砂)の動態やその自然環境へ及ぼす影響を評価するため、立山において、エアロゾル粒子、微量気体成分、降水、霧水、積雪などの観測・分析を行うと共に、植生への影響について検討した。年度による程度の違いはあるものの、毎年秋期に「バックグラウンド黄砂」の影響がみられることがわかった。立山山の植生は、大気汚染物質だけでなく、黄砂粒子の影響も大きく受けている可能性が示唆された。また、立山での観測と並行して、回転翼航空機による富山県上空大気観測も行った。観測結果から、高所では高濃度の光化学オキシダント物質に植生が晒させやすいと考えられる。