著者
石田 仁
出版者
青土社
雑誌
ユリイカ (ISSN:13425641)
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.47-55, 2007-06
著者
河口 和也 釜野 さおり 菅野 優香 清水 晶子 石田 仁 風間 孝 堀江 有里 谷口 洋幸 菅沼 勝彦
巻号頁・発行日
2013-04-01 (Released:2013-05-21)

本科研研究グループは、「調査」「理論」「政策」の3つの研究クラスタから構成され、年に3回の全体研究会議を開催した。各クラスタよりの研究実績を以下に報告する。調査クラスタは、2015年3月に「男女のあり方に関する意識調査」として、全国130地点において質問票2600票を送付し、1259名(回収率48.4%)から回答を得た。2015年度には、その調査結果の解析を行い、2015年11月末に東京において調査報告会を実施した。さらに、調査報告書については現在作成中である。理論クラスタは、昨年度より引き続き、2015年10月より6回の連続公開講座を開催して本分野の研究成果を共有するとともに、参加者からのフィードバックを通じて現在の日本社会においてどのような知見が求められているのかを確認した。また、日本におけるクィア理論の学術言説の歴史と広がりを確認するため、二度の研究会を通じて集中的に検討すべき学術領域を見極め、各研究者による検討作業に着手すると同時に、2016年夏に中間検討会を開催すべくその準備を開始した。政策クラスタでは、2014年度に引き続き、全国都道府県・政令指定都市への調査 結果の分析を実施した。人権および男女共同参画の条例や基本計画において、各 文書に性的マイノリティに該当する語句が散見されることがわかった。とくに人 権関連では法務省の人権週間で使用されている表現と同様のものが目立ち、男女 共同参画関係では国の第3次基本計画以降に言及が増えてきている。ただし、多 くが性同一性障害に限定されており、性的指向に関しては数少ない。また2016年 度に実施する全国約2,000の自治体への悉皆調査に向けた検討を開始した。この 調査では、全国の男女共同参画担当課に文書レベルでの言及と取り扱った事例に ついてWEBアンケートを実施することとなった。
著者
釜野 さおり 山内 昌和 千年 よしみ 小山 泰代 布施 香奈 岩本 健良 藤井 ひろみ 石田 仁
出版者
国立社会保障・人口問題研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01 (Released:2016-04-21)

性的指向と性自認のあり方におけるマイノリティが、「LGBT」と括られて取り上げられることが増えている今、性的指向と性自認のあり方に関しての信頼性のある情報が求められている。そうしたニーズに応えるために、本研究では人口学領域と性的マイノリティの研究との融合を図りつつ、人口学的な視点から性的指向と性自認のあり方(SOGI)の研究基盤を築くことを目指す。この目標に向け、 (1) SOGIに目を向けてこなかった日本の人口学において、SOGIに注目する意義とその研究の方向性を探り、(2)性的指向と性自認を取り巻く社会的状況の重要な要素である「家族」ついての実証研究を進め、(3)日本の文脈で「LGBT」の人口を社会調査で捉える方法論の検討を行い、(4) SOGIによる生活実態の統計的比較分析を可能とする調査のあり方を検討・企画する。平成28年度は、日本人口学会においてSOGIをテーマとしたセッションを企画し、5本の報告を行った。また、これまで人口学関連分野で研究を進めてきた者と、SOGIに関しての研究をしてきた者との間の相互理解を目指し、定期的に研究発表会を実施した。SOGIを扱う人口・家族研究の文献収集とそのデータベース構築の着手に加え、SOGI項目を含む海外の公的調査の事例およびマニュアルを精読し、日本での応用可能性を検討した。また日本においてSOGI項目を含めた生活実態調査を全国レベルおよび自治レベルで実施する可能性を、費用、関心・協力自治体の有無などを含む、広い視野からの情報収集を開始した。SOGIを取り巻く社会の基盤の一つである「家族」に関する研究では、家族と世帯の形、出生力の地域差、母親との同居・近居と女性の就業との関係を取り上げ、1つの事象を複数のデータに基づいて検証する環調査的分析を行い、それらの成果を特集論文として公表した。
著者
金政 祐司 荒井 崇史 島田 貴仁 石田 仁 山本 功
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.89.17207, (Released:2018-05-25)
参考文献数
25

This study aimed to reveal the risk factors for a person to perpetrate stalking-like behaviors following the end of a romantic relationship based on personality traits (attachment anxiety and narcissism), the characteristics of a romantic relationship before a breakup, and the emotions and thoughts of a person after a breakup. To develop two scales measuring the characteristics of a romantic relationship before a breakup and the emotions and thoughts of a person after a breakup, a web-based survey of 189 females and 165 males was conducted in Study 1. In Study 2, a national survey was conducted using two-stage stratified sampling; 106 females and 110 males who experienced the end of a romantic relationship during the past five years and did not initiate their most recent breakup were analyzed. The results of a multiple-group analysis revealed that both attachment anxiety and feelings that a partner was his/her “one and only” increased egoistic preoccupations after a breakup, and the egoistic preoccupations predicted the perpetration of stalking-like behaviors in both males and females.
著者
石田 仁
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.95, no.5, pp.275-279, 2013-10-01 (Released:2013-11-13)
参考文献数
18

岐阜県大垣市において林業体験に参加していた小学1年生の女児が, 頭部にスギの落枝 (長さ3.5 m , 重さ5.4 kg) の直撃を受け死亡した。事故原因となった落枝は, こぶ病に罹患した生枝で, 最大瞬間風速約10 m/sの強風下, スギ大径木の地上高23 mの位置で折損したものであった。事故が発生した林分はスギとヒノキの混交する島状の人工林で, スギの大径木 (胸高直径 40 cm以上) の68%がこぶ病に罹患していた。同林分の林床では長さ1.5 mを超える大型の落枝が207本/ha記録された。すべての大型落枝はスギ大径木の5 m以内に落ちており, こぶ病に罹患した大径木の付近に集中分布していた。強風下, スギ大径木の直下では高い地点から大型の枝が折れ, 折損部を下方に向けて落下する可能性があるため非常に危険である。林冠木がこぶ病に罹患している場合, 林床に大型の落枝が多く認められる場合は, さらに警戒が必要といえた。
著者
石田 仁志
出版者
昭和文学会
雑誌
昭和文学研究 (ISSN:03883884)
巻号頁・発行日
no.34, pp.71-80, 1997-02
著者
川人 充知 石川 恵理 露木 義章 蔦野 陽一 石田 仁志 金森 範夫 松岡 良太 谷尾 仁志 服部 隆一 寺本 祐記 橘 充弘 青山 武
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.1314-1322, 2016-11-15 (Released:2017-11-15)
参考文献数
14

症例は86歳男性,労作時息切れと前胸部痛が出現し来院.心電図で四肢誘導に低電位を認めた.心エコーで左室全周性の心肥大および,アデノシン三リン酸負荷による冠血流予備能の低下を認めた.99mTc-ピロリン酸心筋シンチグラムで心筋への高集積,心臓MRIでは右室,両心房および左室全周性に心内膜下優位の遅延造影を認めた.左室心筋生検組織でコンゴレッド染色および,トランスサイレチン(TTR)免疫組織化学染色陽性であることからATTRアミロイドーシスと診断した.初診から2年後に完全房室ブロックをきたし,DDD型恒久ペースメーカ植込み術を施行したが,労作時息切れや全身倦怠感が持続した.その後心不全増悪による入院を繰り返し,5年後に死亡した.剖検で両心房,右室,左室心内膜側から中間層の広範囲にTTR免疫染色陽性のアミロイド沈着を認めた.MRIの遅延造影所見と同様に心外膜側は比較的沈着が軽度であった.肝,膵,脾,腎,副腎,膀胱,肺など全身の臓器にも血管壁を主体とした広範囲のアミロイド沈着がみられた.遺伝子解析ではTTR遺伝子に変異を認めず,野生型ATTRと診断した.5年の経過を追えた野生型ATTRアミロイドーシスの1剖検例において,画像所見と病理組織学的所見を対比検討した.
著者
石田 仁 矢吹 信喜
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学) (ISSN:21856591)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.II_58-II_65, 2015 (Released:2016-03-30)
参考文献数
29

国土交通省が推進するCIM(Construction Information Modeling)により,建設現場における3Dモデルの活用が急速に広まっているが,高スペックなワークステーションや特殊なソフトウェアを必要とするケースも多いことから,利用可能な状況が限られている.一方で,標準的なWEBブラウザで3Dグラフィックスを表現することが可能なWebGLは,様々な立場の利用者が3Dモデルを共有することができ,このような課題を解決できる可能性があると考えられる.そこで,本研究では,土木構造物の維持管理のうち,主に点検業務にWebGLを応用し,その有効性を検討した.
著者
石田 仁 黒米 皓次 八代田 真人 土井 和也
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.133-138, 2015

山腹斜面に分布拡大したモウソウチク林において,ヤギの放牧が竹林皆伐当年の植生変化に及ぼす影響について調査した。放牧期間中のモウソウチクの積算被度は,放牧区でヤギの採食により低水準に保たれたのに対し,禁牧区で大きく増加した。モウソウチクの積算被度と,モウソウチク以外の出現種の多様度指数との間には高い負の相関が認められた。竹林皆伐後のヤギの放牧によりモウソウチクの再生を抑制し,多様性に富んだ草原植生を創出できる可能性が示唆された。
著者
石田 仁
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.410-418, 1996-11-16
被引用文献数
5

コナラ-アカマツ二次林(旧薪炭林)主要高木性樹種の更新特性を解明する目的で,閉鎖林分における各種の樹高階別分布密度のパターン(樹高分布タイプ)と更新樹の分布および伸長成長の関係について検討した。樹高分布タイプから,I型:林冠層付近にのみ分布する樹種, II型:林冠層付近および林床に不連続的に分布する樹種, III型:低い樹高階ほど分布密度が高い樹種,の3タイプの種群が見出された。I,II型の樹種がいずれも高木性樹種であったのに対して, III型の樹種は1種(コシアブラ)を除き林冠層に到達しない小高木性樹種で,成熟した森林にも多く分布する樹種であった。閉鎖林内において,II型の更新樹は5年以上生存することがなかったのに対して,III型の更新樹は長期間生存し緩慢に伸長成長を持続していた。I,II型の樹種の伸長成長速度はIII型樹種のそれよりも大きく,温帯林の先駆樹種の値に準じていた。閉鎖林分における構成樹種の樹高分布は,更新樹の耐陰性(閉鎖林冠下での生存期間)とよく対応し,伸長成長の特性を予測する一指標となることが示唆された。
著者
風間 孝 クレア マリィ 河口 和也 清水 晶子 谷口 洋幸 堀江 有里 釜野 さおり 菅沼 勝彦 石田 仁 川坂 和義 吉仲 崇
出版者
中京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007 (Released:2007-04-01)

英米起源のクィア・スタディーズを日本の文化・社会において適用する場合の可能性を明らかにするために研究を行った。その結果、(1)ナショナリズムとグローバリゼーションに関わる問題系が、日本におけるジェンダーやセクシュアリティの政治的・文化的な統御と管理とを考えるにあたっても欠かすことのできない問題として急激に浮上しつつあること、(2)セクシュアリティおよびジェンダーが階層・階級、人種・民族、地域、国籍といった軸と交差しながら存在しているとの視座から研究を進めていくことの重要性、を確認した。
著者
大野 寿子 石田 仁志 河地 修 木村 一 千艘 秋男 高橋 吉文 竹原 威滋 中山 尚夫 野呂 香 溝井 裕一 山田 山田 山本 まり子 渡辺 学 早川 芳枝 藤澤 紫 池原 陽斉 松岡 芳恵
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009 (Released:2009-04-01)

「異界」を、「死後世界」および「時間的空間的に異なった領域」をも指し示す、古来より現代に至る人間の精神生活の「影」、「裏」、「奥」に存在しうる空間領域と定義し、その射程をクロスジャンル的に比較考察した。文字テクストのみならず、音楽・図像における「異界」表現、精神生活内の「異空間」としての「異界」、仮想空間、コミュニケーション上の他者としての「異界」等、「異界」という語と定義の広がりとその広義の「異界」に潜む、何でも「異界」にしてしまう現代日本語の危険性を考察した
著者
石田 仁
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.489-496, 2006-09-25 (Released:2009-08-07)
参考文献数
14

積雪時の地表面温度の特性を明らかにする目的で,超音波積雪深計によって観測された積雪の有無と地表面温度(1時間インターバル)との関連について検討した.その結果,積雪時の地表面温度は,0.5±1.0℃(平均±標準偏差,最小-0.4℃,最大3.2℃)であった.地表面温度3.2℃以下,前後5時間の標準偏差が±0.22℃以下の条件を積雪下とみなした場合の積雪の有無の判定的中率は95%であった.この判別条件を用い,2003年10月上旬から2004年6月下旬までの一冬季間,富山県下の暖帯から高山帯に至る主要森林タイプ19地点で林床の地表面温度の計測を行い積雪日数の推定を行った.その結果,各地点の積雪日数は,暖温帯常緑―落葉広葉樹林:22.5日/年,暖温帯落葉広葉樹林:58.4~104.5日/年,温帯落葉広葉樹林:113.3~158.6日/年,温帯針広混交林:150.3~158.7日/年,温帯―亜高山移行帯林:167.0日/年,亜高山帯林:214.5日/年,高山帯林:200.4~207.1日/年と推定された.暖帯から亜高山帯の森林では,標高と積雪日数の間に高い相関関係が認められた.
著者
風間 孝 菅沼 勝彦 河口 和也 堀江 有里 清水 晶子 谷口 洋幸 釜野 さおり 石田 仁
巻号頁・発行日
2010 (Released:2010-08-23)

本研究では、セクシュアリティおよびジェンダーの軸と、階層・階級、人種・民族、地域、国籍といった軸とを交差させるなかで、日本においてクィア・スタディーズを展開していくことを目的とした。その結果、法制度や社会調査、社会制度設計において、理論研究と実証研究の問題意識とが交流のないままに研究が進められている現状が明らかとなり、研究成果を他の学問分野および(市民)社会領域と交流させていくことの意義と緊要性が確認された。