- 著者
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西村 拓生
岡本 哲雄
吉田 敦彦
山内 清郎
井谷 信彦
辻 敦子
神戸 和佳子
山田 真由美
- 出版者
- 奈良女子大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2012-04-01
教育における宗教性は、教育という営みの根底を考える際に非常に重要な契機である。この問題を考える際に思想史的に注目すべきなのが、京都学派の哲学に源流をもつ教育哲学の系譜である。この研究では、京都学派教育哲学の諸思想を分析し、その中に、「生命性と超越」を鍵概念とする系譜、「臨床性から公共性」という志向をもつ系譜、そして「言語の限界と可能性」をめぐる系譜を見出した。さらに、その分析を基盤として、教育における宗教性・超越性に関する多様な思想史的・人間学的研究を行ない、包括的・体系的な研究への足掛かりを構築した。