著者
井上 創造 藤井 達朗 小材 健 池田 大輔
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.17-22, 2008-10

学術情報リポジトリの未登録コンテンツも含めたアクセス履歴を研究者に提示することで,研究者のリポジトリへの登録の動機づけを目指すシステムを実装した例を紹介する.未登録コンテンツは九州大学研究者情報から得ることができる.研究者情報の文献を閲覧者がたどってリポジトリにアクセスした履歴を,SNS(SocialNetworking Service)の研究者用マイページに表示することで,研究者はリポジトリに未登録の自分のコンテンツにどのくらいのアクセスがあったかを知ることができるようになり,その研究者がコンテンツをリポジトリに登録する動機づけになるばかりでなく,アクセスの多い論文から優先的にリポジトリに登録することにつながるため,真に利用価値の高いコンテンツの蓄積が可能となる.
著者
小野 真由美 井上 創造 星子 奈美 森 雅生
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.1-9, 2006

九州大学学術情報リポジトリ(略称QIR)とは、学内で生産された知的生産物を収集・蓄積・保存し、インターネットを通じて無償で配布するシステムである。QIRと研究者情報の連携は、各システムのユーザビリティの向上を目指すものであり、連携により、研究者情報の業績一覧からワンクリックで対応する文献の閲覧を可能にし、さらに研究者情報のデータを流用したQIRのデータ登録も実現している。本論文では、システム連携に関する課題から設計・実装方法を説明し、最後にデータの解析について述べる。
著者
星子 奈美
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.41-43, 2006-06-01

九州大学附属図書館における電子的サービス「きゅうとサービス」の概要と広報活動によって期待されるメリット
著者
片岡 真
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.20-24, 2004

2004年12月に上海において開催された第7回アジア電子図書館国際会議[7th International Conference on Asian Digital Libraries (ICADL 2004)]の概要について報告する。あわせて視察する機会を得た復旦大学及び上海交通大学の図書館の状況について報告する。
著者
兵藤 健志
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.36-40, 2005

2005年12月4日から12月9日までのシンガポール出張のうち、ニー・アン・ポリテクニーク(Ngee Ann Polytechnic)、シンガポール国立大学(National University of Singapore)、テマセック・ポリテクニーク (Temasek Polytechnic)という3つの学術図書館に関する視察報告である。主にRFIDおよび「ライフスタイル (Lifestyle)」という概念を軸に報告を展開する。
著者
兵藤 健志
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.40-45, 2008

2009年1月8日から3月6日までの約2ヶ月間にわたるソウル大学校図書館での研修について報告する.
著者
井ノ上 俊哉
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.17-19, 2004

平成17年5月19日、大学生協が米国カリフォルニア州に設立した洋書物流会社COP(Co-op Online Pacific Inc.)の視察報告
著者
昌子 喜信
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.44-48, 2005

2005(平成17)年10月、九州大学伊都キャンパスに理系図書館が開館した。伊都キャンパスの最初の地区 基本設計である工学系地区基本設計が開始され、附属図書館の移転計画が具体的に動き始めた2001(平成13) 年から、伊都キャンパスに理系図書館が開館する2005(平成15)年までの検討体制及び検討内容を記録し、 今後の移転計画の参考とする。
著者
吉松 直美 星子 奈美 井上 創造
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.34-39, 2008

平成20年度,九州大学附属図書館において,機関リポジトリを永続的に運用するために必要な人材育成を目的とした講習会が開催された.これは,国立情報学研究所の委託事業によるもので,事業連携大学をはじめとして,北は北海道,南は沖縄からの参加者もあり,学内外から毎回約20名の受講者が参加した.受講者は,html言語やPHP言語等を題材にシステムに関する概念やwebシステム開発の基礎知識と技術を学んだ.全3回,各回2日間(約10時間),講義を受け,演習・発表を行い,次回に向けての宿題も課せられた.また,個人のスキルアップのみでなく,講習会後は受講者が主軸となり,講習会の内容を波及させていったことが今回の講習会の特徴である.
著者
詫間 沙由香 兵藤 健志 牧瀬 ゆかり 南 俊朗 井上 創造 金 銀子
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.46-55, 2008

2009年2月下旬,ソウル市内外にある2つの大学図書館(ソウル大学校図書館および成均館大学校図書館)と2つの公共図書館(国立中央図書館・国立デジタル図書館および議政府市図書館)を訪問した.これらの図書館では,ICタグなどの最新技術を導入した設備やインフォメーション・コモンズなどの利用者へのサービス空間としての機能の整備状況を見学することができた.図書館をめぐる日本と韓国の環境には社会の仕組みや背景となる文化の相違などがあるものの,多くの類似点もある.韓国の先端的図書館の新しい動きは,これからの日本の図書館の進むべき方向を示唆しているのではなかろうか.
著者
井上 創造 堀 優子
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.22-29, 2006
被引用文献数
1

SNS(Social Networking Service)は、利用者間の社会的なつながりを重視したコミュニケーションシステムである。SNSは、図書館のような利用者を相手とするサービスにとって非常に有用である。ところが最近のSNSにおいては、迷惑なメッセージが徐々に増えていることが問題になりつつある。これは、利用者の登録時の認証を、既存利用者からの招待と、有効なメールアドレスを登録するというたった2点にのみ頼っている事が原因であると考えられる。本論文では、SNSを形式的にモデル化し、利用者間の情報アクセスのための基準を表す信頼という概念を導入する。さらにその記述を用いて、「所属による信頼」、「匿名での発言」という新たな信頼の概念を導入する。また特に前者について、所属を確実に認証するための方式を4章で述べ、その実装を示す。
著者
藤崎 清孝
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.1-6, 2005

RFIDタグはリーダ・ライタと電磁界の結合を利用して電力並びに信号のやりとりを行う。非接触で情報交換 が可能なことから、図書館においても蔵書管理をはじめとする様々な利用が期待されている。しかしながら、 この技術は万能ではなく、タグとリーダ・ライタが交信する際に重要となるタグの共振周波数が大きくずれる と交信性能が低下する、あるいは交信できないという状況を生じやすい。この周波数は、タグの周りの環境に 左右され、単にタグを貼付対象である物に貼り付けるだけでも変動する。本報告では、13.56MHz帯RFIDタグ を図書の管理に用いることを想定し、その共振周波数に、図書を構成する基本素材である紙が及ぼす影響と図 書を並べた場合に起こる近接する他のRFIDタグが与える影響を実験により評価した結果を報告する。
著者
池田 大輔 木藤 基樹 馬場 慎也 井上 創造
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.12-16, 2008-10

著者らは機関リポジトリの概念を拡張し,SNSを用いた認証認可基盤上で機関リポジトリやバージョン管理システムなど他のサービスをゆるやかに連携する研究活動支援のモデルを提案し,プロトタイプを開発してきた.このモデルにおいては,様々なサービスとの連携が鍵になる.本稿では,サービスの一つとして写真共有サービスFlickrとSNSとの連携を行ったので,これについて報告する.