著者
吉良 直 北野 秋男 北野 秋男
出版者
日本教育大学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、平成4年から日本でも導入された同制度のモデルとなったアメリカの大学におけるティーチング・アシスタント(TA)制度と養成制度に関する現状と課題を解明することを目的とした研究である。本研究では中西部の主要大学の実態に着目し、TA養成制度の全学的、分野別プログラムの区分、学問領域間の差異、並びに大学院生の教育力を育成する一貫したシステムが確立されていることを解明した。研究成果は日米の学会で発表し学会誌に論文が掲載された。
著者
林 義樹
出版者
日本教育大学院大学
雑誌
教育総合研究 : 日本教育大学院大学紀要 (ISSN:18825389)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.21-40, 2008
被引用文献数
1

大学院教育を含めて、我国の大学教育改革が動き始めている。このような現状をふまえ、教育界全体にパラダイムシフトを惹起するような大学教育改革は、何を目指して、どう進めるべきか、そのグランドデザインと実現までの方策が求められている。そこで本論文では、著者の長年の参画教育の実践的な研究開発の成果を『ナレッジ・マネジメント』すなわち新しい「知」を経営するという視座から、再総括し直して、以下の4点を論ずる。(1)今日進行中の知識社会化は、教育の立場からは『知識創造』が重要である。(前提論)(2)次世代大学教育では、個性・人間らしさ・社会参画力・高質知をキーワードとして忘れてはならない。(目標論)(3)これらを展望する教育原理として構成員の参加の姿勢と知の質の相関が重要である。(原理論)(4)その実現には、参画の3指標の原理を用いた戦略と参画型コミュニティーの形成が有効である。(方略論)