著者
山本 浩敬
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.5-11, 1997-02-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
23
被引用文献数
2

エチレンジアミン4酢酸 (EDTA) が鉄錯体として写真処理液に用いられるようになってから, 既に半世紀近くに及ぶ。しかし, 近年, EDTAは, 自然環境中における難分解性への懸念から, 一つの過渡期を迎えつつある。EDTAの代替を目指す生分解性キレート剤の研究開発においては, キレート性能, 生分解性, 低コストの三条件を同時に成立させることが望まれる。今回は, 写真業界と並んで生分解性キレート剤を要望する声が強い洗剤ビルダー分野を主に取り上げ, 当社研究開発の環境問題への取組みの一端を紹介したい。
著者
入江 春雄
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.205-210, 1985-06-28 (Released:2011-08-11)

Development of the research of gelatin in Japan since 1939 are described in out line. It was originated and stimulated by the demand of the photographic industry in Japan to get rid of unstable supply of imported photographic gelatin. List of reports with titles, names of authors and their sources are given in classified form as these:1. Reports about the preparation or the manufacture of gelatin (8), 2. Those about constituents of gelatin (3), 3. Those about physical properties of gelatin (21), 4. Those about the reactivity of gelatin or the interaction between gelatin and other substances (30), 5. Those about actions of gelatin in photographic emulsion making (7), 6. Those about impurities in gelatin (28), 7. Those about actions of gelatin played during processing of the sensitive layers (8).(Figures in brackets are number of references.)
著者
佐藤 貴義 高良 忠匡
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.265-270, 2016

<p>"1.0型イメージセンサーに期待される画像処理性能" と "超薄型化" とを両立させ,更にLTE 通信機能を備えた高画質カ メラを開発した.その要素技術であるハードウェア構造とUI(User Interface),プラットフォーム,アプリケーション,SIM(Subscriber Identity Module)活用を紹介する.</p>
著者
飛鋪 靖
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.421-436, 1975-09-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
210

The present paper reviews recent progress for about 5 years (1969-1973) of cyanine dyes concerning 1) the utilization of them in photographic industries and 2) fundamental studies.1) Utilization of them are classified as follows, briely; spectral sensitization of ordinary photographic emulsion, direct positive emulsion, inorganic and organic photoconductors, and also photographic characteristis, supersensitization (composed of various combinations.)2) As for fundamental studies, they cover the following items: absorption-, luminescent-, massspectra, and aggregation of cyanine dyes.
著者
小野 光徳 佐藤 孝雄 黒河 忠市 杉谷 成美 佐藤 尚也 入江 春雄
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.27-31, 1969-04-25 (Released:2011-08-11)

Photographic sensitive layer should produce sufficient density with the least layer thickness. In order to satisf y this demand, gelatin must retain as much silver halide as possible dispersed in the emulsion. The limit of silver halide, dispersed colloidally without sedimentation, in a given quantity of gelatin may vary with gelatins.The authors propose “colloidal retentivity” as a measure of this protective colloid power of gelatin against silver halide in the photographic emulsion. Colloidal retentivity is so defined as to show 100% when emulsion grains are well dispersed without sedimentation, while the more sedimentation, the les colloidal retentivity.Two methods of the measurment of colloidal retentivity are introduced.Colloidal retentivity as depending on the ripening temperature, rotation speed of a stirrer, silverhalidegelatin ratio and gelatin characteristics are studied.Colloidal retentivity brings different information about the ripening as compared with the turbidity measurment. Colloidal retentivity during the ripening passes maximum and minimum points while turbidity increases monotonously.The graingrowth mechanism is discussed on these results.
著者
羽田 宏
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.503-514, 1975-11-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
72

The recent progress on the photographic sensitivity of silver halide emulsion was reviewed from the viewpoints of (i) electronic and ionic proproperties of emulsion grain, (ii) chemical sensitization, (iii) surface state of emulsion grain, and (iv) process of latent image formation. The mechanism of dye sensitization is also discussed.
著者
RUSH Allen HUBEL Paul
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.57-60, 2003

The X3 sensor technology has been introduced as the first semiconductor image sensor technology to measure and report 3 distinct colors per pixel location. This technology provides a key solution to the challenge of capturing full color images using semiconductor sensor technology, usually CCD's, with increasing use of CMOS. X3 sensors capture light by using three detectors embedded in silicon. By selecting the depths of the detectors, three separate color bands can be captured and subsequently read and reported as color values from the sensor. This is accomplished by taking advantage of a natural characteristic of silicon, whereby light is absorbed in silicon at depths depending on the wavelength (color) of the light.
著者
加藤 直哉
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.Suppliment1, pp.14-16, 2004-05-27 (Released:2011-08-11)
参考文献数
16

Spectral sensitivity of CCD color filters is one of the most important factors that determine essential image quality of an electronic camera. such as color reproduction and noise. Therefore, it is highly important to appropriately evaluate and optimize the CCD color filter characteristics. This paper introduces a new method for two-dimensional visualization of a tradeoff between color and noise properties. It was proved that newly-developed 4-color-CCD camera has advantages against conventional filter sets.Also, an extended-gamut color space is essential to accurately store colors that are out of sRGB-gamut, and sYCC color space was used here. The sYCC color space was compared with other extended-gamut color spaces, such as Adobe/RGB, with evaluation of the media gamut cover ratio and the quantization level interval.
著者
江野口 章人 鈴木 由宇 小松 満仁
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.70, no.Suppliment, pp.38-39, 2007-05-24 (Released:2011-02-17)
被引用文献数
1

This paper presents our design concepts of our original extensible-boom-based optics on a 5kg satellite “PRISM” which stands for “Pico-satellite for Remote-sensing and Innovative Space Missions”. The boom has been designed especially for a telescope, so it is very different from any conventional structure. The handheld satellite will be the first test bed of the extensible boom and will obtain Earth images with 30 meter resolution or better when this boom works well in orbit, with its compact spacecraft bus, which is 18cm×18cm×40cm body. The satellite will be launched 2008.
著者
桑山 哲郎
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.273-277, 2009

ランダムドット・ステレオグラムの技術と歴史について解説する.2枚絵のランダムドット・ステレオグラムは1960年に論文発表され,60年代に広く一般に知られるようになった.一方,1枚絵のステレオグラム(Single image random-dot stereogram,オートステレオグラム)の原理は1979年に発明されたが,1990年の学会(SPIE)発表以来広く知られるようになった.ウォールペーパー(壁紙)ステレオグラムについても解説する.<br>
著者
石橋 賢司 西垣 順二 兵頭 健一 田鍋 和仁 瀧本 俊太
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.23-26, 2004

単眼投映式のデジタルブラネタリウム「Super-MEDIAGLOBE」を開発した. 超高精細QXGA (2048×1536画素) プロジェクタを採用するとともに, ドーム上に精密に投映する160度魚眼レンズを開発した. また, 恒星や惑星などの天体を3Dモデルにて作製し, リアルタイムに宇宙空間飛行をシミュレートできる3Dプラネタリウム機能を搭載した. これにより, 単眼投映式というコンパクトでありながら, 高精細かっ, 臨場感の高いプラネタリウムを実現した.
著者
宮内 康弘
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.Suppliment2, pp.22-24, 2004-11-16 (Released:2011-08-11)

オフセット印刷は、写真の大量複製方法のひとつである。オフセット印刷は通常200線前後で印刷されているが、線数を上げ網点を細かくしていったものを高精細印刷という。今回は弊社の高精細印刷についての紹介と今後の高付加価値印刷についての展望を述べるo
著者
木目沢 司
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.35-40, 2017

<p>国立国会図書館(以下,NDL)は,所蔵資料のデジタル化により作成したデジタル画像(デジタル化資料)やインターネッ トから収集したPDF,EPUB形式等の電子書籍・電子雑誌(オンライン資料)等,大量のデジタルファイル形式の資料(デジタル資料)を保存・提供している.本稿では,デジタル資料を収集・保存・提供するシステムである国立国会図書館デジタルコレクション<sup>1)</sup>について,長期保存システムの国際標準Open Archival Information System(OAIS)参照モデル(ISO 14721:2012)<sup>2)</sup>の機能要件の観点から考察し,デジタル情報の長期保存の課題について述べる.</p>
著者
三浦 和己
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.23-28, 2016

<p>近年,映画の製作・流通がアナログ(フィルム)からデジタルへと急速に移行している.この移行は映画の可能性を大きく広げる一方で,生成されたデジタルデータを長期間保存するという面においては,保存媒体やフォーマットがすぐに陳腐化するなど課題も多い.この課題についての調査を進めるため,東京国立近代美術館フィルムセンターでは,文化庁による 「美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業」 の補助を受け,『映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業』 を実施している. 本稿ではこの調査事業の一環として実施した,4K 映像の長期保存に向けた取り組みについて紹介し,その中から顕在化 した課題について考察する.さらに今後の保存システム構築における重要な要素として,特定技術への依存を回避するための技術動向について触れる.</p>
著者
高田 浩祐
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.142-146, 2015 (Released:2016-10-15)

一般的な 「ミラーレス(ノンレフレックス)カメラ」 の電子ビューファインダーは,ホワイトバランスや露出などの撮影設定が常に反映された映像を見ながら撮影できる,という利点がある.一方で,光学ファインダーに比べ表示タイムラグが大きく,速い動きの被写体のシャッターチャンスを逃すという課題があった.これに対し,「X-T1」 は,新開発の 「リアルタイム・ビューファインダー」 により,光学ファインダーに迫る0.005秒という非常に短い表示タイムラグと,デジタルカメラで世界最大の表示倍率を実現.これまでの電子ビューファインダーでは体験することのできなかった,快適な撮影を可能にした.本記事ではこのファインダーの開発を中心にX-T1に搭載した技術ついて紹介する.
著者
奥野 丈晴 山田 雅之
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.74, no.6, pp.302-307, 2011 (Released:2012-12-19)
参考文献数
8

キヤノンはサブ波長構造を用いた高性能反射防止膜“SWC”を開発し,2008年12月,同膜を搭載したカメラ用交換レンズEF24mm F1.4L II USMを発売した.サブ波長構造体はアルミナ微結晶膜からなり,ゾル-ゲルプロセスによって形成されるため大面積・曲面への形成も容易である.さらに,レンズとアルミナ微結晶膜との間に中間の屈折率を有する薄膜層を挿入することで,様々な屈折率のレンズに対して優れた反射防止性能を実現可能である.
著者
Klaus B. Hendriks 河野 純一
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.117-126, 1989-04-28 (Released:2011-08-11)
被引用文献数
1

障害をうけたり, 変色してしまった, ネガやポジプリントなどの写真画像は, 種々の方法で修復することができる。これのら方法のうちで最も一般的なのは, ポジプリントのコピーあるいは透過材料のデュープを作ることである。コピーを取る前か後にレタッチすることも有効である。版画や絵画の保存の分野で開発された伝統的な手法も写真の修復に序々に応用されつつある。また, とくに写真画像に対して開発された数々の技術も知られている。こうした例としては, 割れたガラスプレートネガを修復したり, 画像を担持しているゼラチン層を劣化した支持体から新しい安定な支持体へ移すことが挙げられる。さらには, 黄変したり, 変色した白黒写真を化学薬品の溶液で処理することもできる。本論文ではここ2-3年の間にカナダ国立公文書館で実際に行なわれた, 変退色した写真プリントの復元に関する実験研究について述べることにする。画像形成している銀粒子の劣化機構についても調べた。修復の過程で, 写真を構成する各種素材に対する種々の化合物の効果を注意深く調べる実験について, 特に詳しく述べた。処理浴の最終段にセレン調色浴を施すことによって, 修復された写真プリントの保存安定性はさらに向上する。本論文で述べる方法は全ての印画紙プリントに適用できるという訳ではないので, その制約については良く理解しておいて頂きたい。
著者
片桐 護八
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.328-331, 1998-12-25 (Released:2011-08-11)

カメラの動力伝達手段として通常使用される平ギヤにかわり, ネジギヤと長軸シャフトによるシャフト・ドライブ機構を新開発し, 新製品のフィルム給送機構に採用した。小型で汎用性のある動力伝達機構を実現し, カメラの小型化を達成した。
著者
脇本 善司
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.1-7, 1966-05-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
9

Photographic lenses have been manufactured for more than 100 years, and theoretical studies have also been continued throughout. Therefore, the progress was rather steady than striking. In recent years, however, some new types of the lenses have been developed, owing mainly to the use of new optical glasses and the introduction of an electronic computer to the lens design. Attempts have also been made to design lenses favorable for given camera mechanisms or properly corrected for newly developed emulsions. These trends will be discussed from the lens designer's viewpoint.