著者
佐藤 徹哉 山本 紀和 中村 誠
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.191-196, 2006-06-25 (Released:2011-02-17)

世界初の有効840万画素16: 9CCD, 広角28mm相当からの光学4倍の光学式手プレ補正 (O.I.S.: Optical Image Stabilizer) 搭載Leica DC Vario-Elmaritレンズを搭載したDMC-LX1により, 撮影アスペクト比を操る楽しみをはじめとする新たな楽しさの提案を行った.新開発のレンズとCCDをはじめとする要素技術とデザインが一体となって商品開発を行って, コンパクトサイズを犠牲にすることなくクリエイティブコンパクトモデルと称するにふさわしい表現力を備えたカメラを実現した. ユーザアンケートの結果では, 購入者の多くが新たな16: 9での撮影に満足されている一方で, 4: 3での撮影と併せて, 撮影アスペクト比を一つの表現手段として使う様子が伺われた.

1 0 0 0 OA 21世紀の科学

著者
神前 熈
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.566-572, 1995-12-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
13

20世紀の初頭における物理学の革命的な発展を教訓として, 科学の今世紀における進歩のあとを反省し, 21世紀における自然科学の未来像を予測する。科学の発展は, 異なる学問分野間の「結合と統一」を指向していることが結論される。
著者
佐藤 修伊 馬場 重司
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.70-77, 1965-08-15 (Released:2011-08-11)
参考文献数
9

Fluctuation of sensitizing effects of 5, 5'-diphenyl-3, 3', 9-triethyl oxacarbocyanine bromide on silver chloride emulsion was studied, it is owing to gelatins presented in emulsions.Some of gelatins remarkably reduce sensitizing effect of the dye, but the others slightly or not.It was confirmed that reducing of dye sensitization is due to inhibiting of the dye adsorption on AgCl by gelatin impurity, which is soluble in methanol.
著者
園池 実覧
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.483-491, 1987-12-28 (Released:2011-08-11)
参考文献数
41
被引用文献数
2

A brief review of the studies performed in the author's laboratory on the sulfur sensitization is given. The studies are now in progress and the results up to date are also introduced with some speculations. The sensitization is mainly studied with large crystals of AgCl pulled up from the melt doped with sulfide. Then the purpose of the studies mainly aims to explain the physical properties of the doped crystals in terms of the structure of sulfur centers in AgCl which undergoes many complex transformations during the photographic processes.A hypothetical mechanism of the sulfur sensitization in large crystals of AgCl is also given, where the silver sulfide is introduced in several forms in the crystal depending on the different conditions of the treatment, and S2--interstitial silver ion compexes are considered hole traps and S2--halogen ion vacancy complexes electron traps in order to explain the successive experimental results so far obtained.
著者
鈴木 啓仁 森多 浩三 三舛 正幸 高橋 真哉
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.590-596, 2003-12-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
19

過酸化水素 (H2O2), 次亜塩素酸 (NaClO), 亜塩素酸 (NaClO2) および過酢酸 (CH3COOOH) を用いて, 酸化剤種, 酸化pH, 添加量の違いによるゼラチン中のメチオニンおよびアルデヒドの変化について検討した. 合わせてメチオニン, アルデヒドの変化に伴う物理抑制度変化について調べた, ゼラチンの酸化によりメチオニン, アルデヒド含量は変化し, それらの変化は酸化剤種, 酸化剤添加量および処理pHにより異なることがわかつた. アルデヒドは弱い酸化にて減少し, 強い酸化にて増加する傾向にあった.アルデヒドの上昇は酸化による遊離還元糖の発生が要因の一つであると考えた. 酸化によるメチオニンの低減に伴い, 物理抑制度の上昇が認められた. この上昇の要因の一つとしてメチオニンの乳剤pAgへの影響を考えた.
著者
野澤 靖 井駒 秀人 岡野 眞治
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.92-99, 2001-04-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
13
被引用文献数
1

高感度カラーネガフィルムのカブリ上昇, 感度低下, 粒状劣化等の経時による性能劣化は, 自然放射線の影響が大きい。自然放射線を宇宙線, 環境放射線 (γ 線), 自己被曝の3種に分類し, 各々の高感度カラーネガフィルムの劣化に対する寄与率を明らかにした。γ線に対するハロゲン化銀乳剤の感度は, 乳剤のγ線吸収率と固有感度に比例する事を示した。
著者
植田 久美子 山本 昇志 中口 俊哉 津村 徳道 三宅 洋一
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.Suppliment1, pp.28-29, 2004-05-27 (Released:2011-08-11)
参考文献数
2
被引用文献数
1

For exact color reproduction between printing matter and projected image, it is necessary to match the color on absolute XYZ color space. However, the color value of each pixel is affected by stray light from the surrounding pixels which is due to the multi-reflection of optical lens in projector. In this paper, we analyzed the influence of each color value between printing matter and projected image, and modeled the relationship. This model became possible to estimate the color change of projected image. Using this estimation, the color of image is corrected to match the printing matter. We demonstrate the proposed method for the print of Macbeth color checker and shows that the model is effective for color matching of projected images.
著者
高橋 則英
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.111-117, 2002-04-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
19

嘉永元年 (1848), 開国から明治維新という激動期の直前に写真が日本へ渡来した. 最初, 写真は蘭学の一項目として研究されたが, 文久2年 (1862) に長崎の上野彦馬, 横浜の下岡蓮杖が最初の職業写真家として開業する. その後, 写真は日本の近代化とともに発達してきた. 九州・熊本の冨重写真所は, 上野彦馬に写真を学んだ冨重利平により明治4年 (1871) に開業され, 現在も活動を続けている. 冨重写真所には4代に渡り, 受け継がれた多数の資料が保存されている. これは, 日本における写真の発達を体系的に辿ることのできる資料であり, また日本の近代化を検証するための貴重な資料でもある.
著者
平川 純
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.94-97, 1997-04-25 (Released:2011-08-11)

魚眼レンズの射影方式に従うズームレンズを開発した。射影方式を工夫することにより簡単な構成で180度に及ぶ広画角のズームレンズを提供することが出来る。
著者
石川 洵
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.266-272, 2009 (Released:2011-09-28)
参考文献数
7

博物館では展示が主役であり,立体映像は展示内容への理解を深める役割を担っている.立体映像の中でも,空間映像方式はこの目的によく合致し,展示物と映像のシームレスな融合を可能にする.
著者
田中 宏幸
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.230-235, 2007-08-25 (Released:2011-02-17)
参考文献数
13

筆者らのグループは原子核写真乾板の技術を用いて火山体内部の透過像を撮影する全く新しい測定技術を開発した. 対象から1km程度はなれた位置に測定器を設置, 2ヶ月間の観測で現火口底の下を高い空間分解能でイメージングすることに成功した. 火山体という厳しい環境下における観測を行うに当たり, 軽量, 安価, そして電力消費を要しない写真フィルムが担う役割は極めて大きい.
著者
佐藤 慈 清水 穂高 児守 啓史 青木 直和 小林 裕幸
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.70, no.Suppliment, pp.66-67, 2007-05-24 (Released:2011-02-17)

With color photos we feel aged from lower color temperature, lower chroma, and faded color. But black-and-white and sepia-toned photos make us feel more aged than any color photos. Here kansei effect of sepia-toned photo is discussed compared with black-and-white photo.
著者
Allen RUSH Paul HUBEL
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.57-60, 2003-02-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
6
被引用文献数
2

The X3 sensor technology has been introduced as the first semiconductor image sensor technology to measure and report 3 distinct colors per pixel location. This technology provides a key solution to the challenge of capturing full color images using semiconductor sensor technology, usually CCD's, with increasing use of CMOS. X3 sensors capture light by using three detectors embedded in silicon. By selecting the depths of the detectors, three separate color bands can be captured and subsequently read and reported as color values from the sensor. This is accomplished by taking advantage of a natural characteristic of silicon, whereby light is absorbed in silicon at depths depending on the wavelength (color) of the light.
著者
山岡 弘明
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.506-512, 2012 (Released:2013-12-26)
参考文献数
24

有機薄膜太陽電池の開発動向と有機薄膜太陽電池の特徴について最初に概説し,次に三菱化学で開発を進める現時点で世界最高効率11.7%を有する新コンセプトの塗布型有機薄膜太陽電池について特長と有機太陽電池高性能化へのマイルストーンを説明し市場拡大が見込まれる太陽電池市場での次世代電池としての市場導入を目指した取り組みについて紹介を行う.
著者
中 淳志
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.158-167, 2003-04-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
15

年5月, 筆者はバーミヤン石窟を単独で訪問し, 全滅が危惧されていた壁画が残されていることを確認, 報告した. 報道の後, 日本政府が七十万ドルを拠出し, 日本を中心としたユネスコの修復チームが活動を開始した.本稿では, 困難を極めたバーミヤン撮影の記録とともに, 筆者のアジア取材のノウハウも紹介する. なお, 文末には, 撮影したフィルムを基に, 筆者がまとめたバーミヤン石窟壁画の残存状況を一覧表で付した.
著者
砂川 隆一
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.28-32, 2012 (Released:2013-02-20)
参考文献数
7

オーディオCDから始まった半径12 cmの光ディスクは,世代交代の激しいエレクトロニクス業界においても極めて安定的なフォーマットを長期に渡って維持している.また,記録型光ディスクも20年以上の歴史と年間100億枚を超える需要で,オーディオ,ビデオ,PC,デジタル写真等の幅広い分野で,データ保存や配布用に光ディスクが使われている.光ディスクは,容量や転送速度といった点ではHDDや磁気テープに及ばないものの,媒体の寿命をはじめとして長期保存に関して高いポテンシャルを持っている.この報告は,アーカイブメディアとして光ディスクを用いる際の注意点,規格化の動向を示す.又,3.11東日本大震災のときに被災したディスクの復旧事例とそのような光ディスクの取扱い方法について紹介する.
著者
池上 真平 アトキンソン ウイリアム
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.623-633, 1996-10-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
2

最近市場導入された “アドバンストフォトシステム” をユーザー/業界のメリットおよびシステム設計の観点より解説する。アドバンストフォトシステムに特有な特徴をプリントサービス (基本プリントサービス/拡張プリントサービス) およびカメラの点より述べる。技術的な側面よりアドバンストフォトシステムの概略を説明するために以下の点に焦点をあてる。・フィルム先端の出ていないカートリッジの設計思想・磁気層の最適化・フィルム画面サイズの最適化アドバンストフォトシステムは, 既存銀塩写真システムのさらなる拡大とディジタルイメージングシステムのような他のイメージングシステムとの融合により “銀塩写真の変革” のための新たな土俵を提供することが期待される。
著者
市川 泰憲
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.527-540, 2003-12-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
8
被引用文献数
1

カメラにとって “技術革新” というキーワードをあてはめると, カメラ・オブスキュラの時代からフィルムカメラの時代までさまざまな技術進歩があつての今日だが, 昨今のデジタル技術の台頭で, 写真を撮る道具としての「カメラ」は, まさに革新という言葉にふさわしく, 感光材料との連係を断ち切られ, デジタルカメラという過去に例を見ない新たなカメラ分野を急速に形成してしまった. ここでは, 近代カメラへの技術進歩の歴史を中心に振り返って, 最新のデジタルまでの技術革新への流れを見ることにしよう.