著者
香川 香 脇坂 智子 上西 裕之 長谷川 千洋
出版者
関西大学教育学会
雑誌
教育科学セミナリー (ISSN:02880563)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.95-99, 2006-03-31

<特集>藤井稔教授退職記念, II.研究論文
著者
宮田 りりぃ 石井 由香理
出版者
関西大学教育学会
雑誌
教育科学セミナリー = Educational sciences seminary (ISSN:02880563)
巻号頁・発行日
no.50, pp.85-91, 2019-03

本研究は、日本学術振興会若手研究 (B)「性別違和を覚える人々を巡る性の商業化とジェンダー規範の変容に関する研究」(17K13849) の研究成果の一部です。
著者
春日 淳一 KASUGA Junichi
出版者
関西大学教育学会
雑誌
関西大学経済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.29-53, 2011-06

本稿の目的は、N.ルーマン(Luhmann)が自らの社会理論に取り込んだ数学由来の概念「固有値」(Eigenwert)に着目し、その有効性をとくに現下の時代状況に照らして浮かび上がらせることである。はじめに数学概念と照合しつつ、ルーマンが「固有値」という語で指し示そうとしたものが何であるのか、そのイメージ把握に努める。しかし、得られるのはひとつの明確なイメージではなく、さまざまなイメージのいわば寄り集まりである。そこで固有値の集合を整序すべく、まずは機能(的下位)システム・レベルの固有値と全体社会レベルの固有値を区別する。議論を補強する意味でルーマンの固有値論とハイエクの自生的秩序論との対比をはさんだあと、このシステム・レベルの区別をふまえた固有値の入れ子構造ないしピラミッド状構成という整序図式を提示し、それにもとづいて固有値概念の有効性をいわゆる「改革」のケースについて検証する。