著者
河本 大地
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:13479555)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.373-397, 2006-06-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
67
被引用文献数
1 1 1

グローバルなフードシステム化が進む現状を踏まえ,途上国における有機農業の展開とそのメカニズムを,スリランカを対象に研究した.その際,特に関連アクターの行動と相互関係に着目して分析した.スリランカの有機農業は,アグリビジネスが先進工業国に有機農産物を輸出することによって実質的な展開をみている.そこには,プランテーション栽培企業と,小農グループを組織する企業という二つのタイプが見出された.他方, NGOも有機農業の推進を行っているが,この場合は輸出よりも農村開発や環境保全に力点を置く.活動の活発なNGOは国際機関などとも密接な関係を持っている.このように,スリランカにおける有機農業の展開は,先進工業国との強い関係性を持ちながら進んでいるが,そこには一方的な従属ではなく,内発性や関係アクター間の連携が一定程度存在することが確認された.

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@Kyukimasa 「スリランカにおける有機農業の展開とそのメカニズム」という論文を書いた者です。 スリランカの有機農業に関して、少し前の状況(2006年に出した論文です)を記しておりますので、よろしければぜひご覧ください。 https://t.co/9t6KOSFbME
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スリランカの有機農業についてもっと詳しく知りたい!という方は、少し古いですが下記論文をご覧ください。 河本大地(2006): スリランカにおける有機農業の展開とそのメカニズム. 地理学評論. 79-7 https://t.co/9t6KOSWeOE セイロン紅茶については、別の論文を書いています。 次のツイートに。
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【地理学評論掲載論文】河本大地 2006.スリランカにおける有機農業の展開とそのメカニズム,地理学評論79,373-397.https://t.co/P9BLHO40Y4

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