著者
伊藤 祥
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.525-535, 2013-11-01 (Released:2013-11-01)
参考文献数
29

日本の学術情報流通に特有な言語の問題を議論するための基礎的なデータを示した。日本と海外の文献データベースをマッチングして,日本の大学から生産される科学・技術・医学分野の学術文献を使用言語の観点から分析した。その結果,日本の大学研究者は原著論文には英語を使用し,解説的文献や短報・予稿等には日本語を使用する傾向にあることがわかった。また,英語の原著論文数は最近10年の間増加しておらず,大学が英語での研究成果発信を重視する傾向は,大学研究者の全体的な論文生産数には現時点で反映されていないことが明らかとなった。

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[science][university][これはすごい] 過去10年、英語原著論文の伸びはほとんど横ばい、だと…?
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"英語の原著論文数は最近10年の間増加しておらず,大学が英語での研究成果発信を重視する傾向は,大学研究者の全体的な論文生産数には現時点で反映されていない" 日本の大学が生産した学術文献の言語別分析 http://t.co/MDaPtHp1v3
『日本の大学が生産した学術文献の言語別分析』 ( https://t.co/0Hmtiew5bG ) エルゼビア社のScopusと科学技術振興機構の文献データをマッチングして分析を行っています。是非ご一読を! #jst http://t.co/EwpWeNgtNz
誰かの問題というよりは,守るべきもの(固有の文化に結びついた固有の言語)を守るための負担,ではないでしょうか QT @_mod_p 発信者の問題か、受け手の問題か、どちらもか、、、 http://t.co/crsJpuVfsO RT http://t.co/ocyW7wWdsJ
確かに減ってる「河崎らは2008年に企業における電子ジャーナルや海外誌の利用状況についてアンケート調査を行い,企業の海外誌購読タイトル数が10年前と比べて減少を続けている現状を報告した」日本の大学が生産した学術文献の言語別分析 - https://t.co/7ntiaB97Zx
衝撃的なことが書いてある。"企業は大学と比べて,海外誌を利用するための環境が未整備であり,英語による研究成果の受信に限界があることがわかる。" → 日本の大学が生産した学術文献の言語別分析 https://t.co/G9p8RO8GA2
興味深い:大学では研究業績の評価指標等として海外誌すなわち英語による研究成果発信を重視しそれを大学研究者に求める傾向にある。一方で多くの企業ではそれらの海外誌にアクセスできる環境になく研究開発力や競争力への影響が懸念されてい る https://t.co/SzOazQjTnm
過去10年、英語原著論文の伸びはほとんど横ばい、だと…? / “日本の大学が生産した学術文献の言語別分析” http://t.co/pyO4qkiILa #science #university #これはすごい
日本の大学が生産した学術文献の言語別分析 情報管理 Vol. 56 (2013) No. 8 P 525-535 https://t.co/wLGlW3hqbE
[記事紹介] 日本の大学が生産した学術文献の言語別分析(情報管理, Vol.56 (2013) No.8, p525-535) http://t.co/XWOcOTaPts

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