著者
川端 裕人
出版者
日本健康学会
雑誌
日本健康学会誌 (ISSN:24326712)
巻号頁・発行日
vol.88, no.5, pp.165-182, 2022-09-30 (Released:2022-10-26)
参考文献数
38

In the 20th century, people with congenital color vision deficiency (CVD) were subjected to eugenic ideology and suffered genetic discrimination in Japan. This paper first suggests the involvement of science (so-called eugenics) and medicine (ophthalmology) in the background.The Japanese Society of Race Hygiene, founded in 1930, was keen to introduce eugenics into Japan and they used CVD as a prime example when promoting their idea. One reason was that CVD could be easily detected by the Ishihara plates developed by a Japanese ophthalmologist, and screening tests for all children were already being conducted nationwide. The Society have parted ways with eugenics since 1958. Epidemiology and public health thinking played a major role in their change of policy.Japanese genetic scientists in the 21st century, reflecting on the past, argued that it is more appropriate to understand CVD as a “normal” genetic polymorphism rather than an “abnormality”. Based on this idea, they proposed the concept of “color vision diversity”.However, even now, Japanese society has not dispelled the notion that CVD is genetically inferior. One reason is that ophthalmologists, who are considered authorities on color vision, cling to the idea that CVD is abnormal. Redesign of testing and diagnosis is also important, as studies have accumulated showing that testing with the Ishihara plates is not accurate. Evidence-based epidemiology and public health approaches may be useful here as well.

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@PKAnzug また、PKAさんのような方には、こちらを「叩いて」いただいたほうが良かったかと思い至りました。日本健康学会での招待講演をまとめたものです。お忙しいと思いますので、あくまで参考ということでhttps://t.co/o5JcIzrkoP
もっとも、感度(陽性を見逃さない率)も特異度(冤罪をうまない率)もきわめて高い、って、最強と盾と最強の矛みたいな売り文句ですから。https://t.co/7ez67Ic8AQ #川端裕人 さんのこちらの論文もご参照ください。
@xibritte 末筆ながら、「色のふしぎ──」をがっつり読んでくださるようなガッツのある方には、こちらも紹介させてください。前著を書いた後にまとめたもので、「書いた後」に気付かされたとも含めてまとめてあります。無料で読めます。https://t.co/o5JcIzrkoP
この時の原稿はすでに仕上げていて、日本健康学会の学会誌に掲載、無料で読めます。第86回日本健康学会総会特別講演「優生思想の標的としての「色覚異常」から「色覚多様性」の時代へ」(川端裕人)というタイトルです。https://t.co/o5JcIzrkoP
また、問題の背景をもっと幅広く知りたい方には、日本健康学会での講演を文字にしたプチ論文のようなものがあります。日本健康学会は、かつて優生学を日本に導入した日本民族衛生学会だった頃から大きく変貌を遂げた学会で、そこでの話なのでかなり突っ込んでいます。https://t.co/o5JcIzrkoP
【色覚検査についての情報提供】7 もうちょっとガッツリ読みたい人は、拙著『色のふしぎと不思議な社会』(筑摩書房)では、別のアプローチで書いています。また日本健康学会で招待講演をした際にまとめた論文風エッセイも背景情報や検査の問題点をしっかり書いています。https://t.co/o5JcIzrkoP https://t.co/w8shhQh9jn
@Rsider 書いてる途中ですが、そちら先に読みますね! あと、こちらのリンク先の誌面はどちらに行けば読めますでしょうか?医師や専門家でなくても読めるものでしょうか? https://t.co/FaiHVjLhBu
@9w5_k なお、差別防止のためにというのは、問題を矮小化したかった日本眼科医会が言っている理由で、本当は、検査そのものに問題が大きいことがわかったからです。それについては、こちらに書きました。https://t.co/o5JcIzrkoP
今年書いたものの中で、大変気合が入ったのは、日本健康学会での講演から書き起こした「優生思想の標的としての「色覚異常」から「色覚多様性」の時代へ」でした。日本健康学会誌に掲載され、ウェブでも公開されています。色覚をめぐる日本での歴史と、現況をまとめています https://t.co/o5JcIzrkoP https://t.co/r8sVjBnj64
再。日本健康学会の学会誌に掲載した「優生思想の標的としての「色覚異常」から「色覚多様性」の時代へ」は無料で読めます。色覚や検査をめぐる現況と問題点を、日本への優生学導入に関与した日本民族衛生学会に由来する日本健康学会の会員に話しかける形式でまとめてありますhttps://t.co/o5JcIzrkoP https://t.co/6SGRtZ4zDD
あらためまして……日本健康学会の学会誌に掲載した「第86回日本健康学会総会特別講演 優生思想の標的としての「色覚異常」から「色覚多様性」の時代へ」は、無料で読めます。色覚や検査をめぐる現況と問題点を、日本健康学会の会員に話しかける形式でまとめてありますhttps://t.co/uG8IehNPZH https://t.co/eJ227nnInj
なら、石原表による検査結果は正確でなければならないのですが、実際には問題があると分かっています。先走って知りたい方は、日本健康学会の学会誌に書いた文章に、石原表の正常と異常の判定が、実際に色の弁別能力や生活上の困りごとと「良い相関がない」ことを説明しましたhttps://t.co/t7umyp6vVT https://t.co/8qyaP7pk3V
J-STAGE Articles - 優生思想の標的としての「色覚異常」から「色覚多様性」の時代へ https://t.co/IqvHtaiZD6
川端裕人 - 優生思想の標的としての「色覚異常」から「色覚多様性」の時代へ https://t.co/uzDgbsnjM8 #ss954 #radiko #tbsradio https://t.co/eaBGhTMWJl
優生思想の標的としての「色覚異常」から「色覚多様性」の時代へ 川端 裕人 https://t.co/cNF7oKpO9L
【地味に拡散希望】日本健康学会で講演した内容をまとめた『優生思想の標的としての「色覚異常」から色覚多様性の時代へ」が、学会誌で公開されました。https://t.co/o5JcIzrkoP 論文とは少し違って、共有してもらいたい問題を概観するスタイルです。英語でアブストかいてますが、中は日本語です https://t.co/k9QeDHFaWP
J-STAGE Articles - 優生思想の標的としての「色覚異常」から「色覚多様性」の時代へ https://t.co/VmXRNcGMd0 去年の大会の川端さんの特別講演を論文として投稿していただいたものが公開された。読み応えあるので大勢の方に読んでいただきたい

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