10 0 0 0 OA II.橋本脳症

著者
米田 誠 松永 晶子
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.106, no.8, pp.1550-1554, 2017-08-10 (Released:2018-08-10)
参考文献数
17
被引用文献数
1

橋本脳症の精神・神経症状(脳症)は多彩であるが,臨床的特徴を知ることで診断できる.橋本脳症は,急性脳症,慢性精神病ならびに小脳失調等の病型をとる.鑑別としては,粘液水腫性脳症,脳炎,認知症,脊髄小脳変性症が挙げられる.血清の抗NAE(anti-NH2 terminal of alpha-enolase)抗体の特異度は90%と高いが,感度は約50%程度である.脳波の基礎律動の徐波化や脳SPECT(single photon emission computed tomography)の血流低下が高頻度にみられる.多くの患者はステロイドが奏効する.橋本脳症を念頭に置き,日常診療に潜む患者を見逃さないことが肝要である.

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#ヒゲジャーナル 橋本脳症の精神神経症状は多彩であり各診療科に初診する可能性がある。血清坑NAE抗体の特異度は90%と高く診断価値が高い。SPECTの血流低下や脳波の基礎律動の徐波化がある。ステロイドが著効するが再発に留意。 橋本脳症https://t.co/HP7jpFdp3n
https://t.co/2iiZgN389R pdf。これだと自律神経症状稀になってて便失禁おしは違和感あるような。でも採血は正常のことが多いのね。不勉強。
橋本脳症 備忘録 https://t.co/QxmzHUpMVr
恥ずかしながら、この病気知らなかった。 https://t.co/zcMwLaSThf
せん妄や認知症と診断されてしまっている中に橋本脳症(いわゆる治る認知症)の患者さんもいそうである。甲状腺機能は正常でも起こる。抗TPO抗体や抗NAE抗体を調べるしかないのかな…。 橋本脳症 日内会誌 https://t.co/fqK6yb1ux1
橋本脳症は意識障害から認知症、うつ病症状も呈することがある。甲状腺機能は半数以上が正常であり、そこで拾い上げることはできない。抗甲状腺抗体のほか、抗NAE抗体が診断に有用。早期であればステロイドが著効するため、まずは疑うこと。日本内科学会誌よりhttps://t.co/0YddrYfG0y
@0814JSM 一つ目の質問に対する答えはyes.2つ目に関する質問はnoです。 橋本病を合併する橋本脳症は存在しますが、必要条件ではありません。 脳生検は腫瘍か炎症か判断出来ない時に適応となるので不要です。 橋本脳症の日本語の資料を添付します。非専門家にも分かりやすい内容です。 https://t.co/uGt7lyQjP5
橋本脳症 https://t.co/5Ux8JiBI9t 発症年齢のピークは二峰性
#ヨウ素( #ヨード)過剰摂取の危険性 生半可な知識による #ヨウ素の過剰摂取 は健康障害を起こします。 引用元 https://t.co/1e6KLFFwtZ よくみられる #原発性甲状腺機能低下症 の原因 #慢性甲状腺炎( #橋本病) 引用元 https://t.co/OTudaLJxYM #橋本脳症 https://t.co/9ZXGuhpIGU #抗NAE抗体 https://t.co/loOD1aU1QU
橋本脳症 https://t.co/QdoPLEo1sR

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