著者
盛山 和夫
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.71-86, 1986-11-20 (Released:2009-03-01)
参考文献数
17
被引用文献数
5

社会学の現状の“危機”は、その理論の欠如に由来しており、個別科学としての社会学の独立と安定のためには理論の創出という営為が不可欠である。社会学にはこれまで理論と言うよりも擬似理論の方が横行している。それらは例えば「視座」「概念図式や定義」「経験的一般化」「the more..., the more型言明」あるいは「パスモデルのような統計的モデル」などである。前二者は真偽性を欠いているし、後の三つは説明力に乏しい。 こうした背景には次のような方法的な誤りがある。(1)説明の持つ意義を否定して記述のみに満足する経験主義的バイアス、(2)小さな問題への理論的考察の価値を評価しない全体論的バイアス、(3)理論の正しさがそれ自体にではなくそれが生産される基盤の方にあると考える土台理論とそれと関連した方法的一元主義、(4)新しい知識がデータからのあるいは既存の言明からの積み上げによってえられるとする積み上げ主義。 我々の知識の拡大に貢献するような理論の創出にとって必要なのは、知的課題に対してさまざまな解を思い付く想像力とともに、それを自ら厳しく検討していく批判力である。

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[sociology] 八宝菜どこー

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@contractio 消極的に少なくともこれではないという言い方は可能だと思うんですが,積極的にこれが「理論だ」と言える知識を持っておりません.さいきんは,基本的に盛山先生の論考にしたがって考えることにしてます.https://t.co/0u0SlwFAo5
盛山1986「社会学における理論の発展のために」『理論と方法』https://t.co/0u0SlwFAo5 を読んでた時にたしか似たようなことを考えていた気がする.
VS 「朝起きて顔を洗いました」風の小学生の作文じみた調査報告書 http://t.co/RNaE08RMFJ RT @tera_sawa: 要約しか読んでないけど、真剣10代しゃべり場みたいな論文だなあ。
意味世界の「構造的エッセンス」を明らかにする手前で終わってますからねー.RT @tarohmaru 『制度論の構図』がこの八宝菜論文の理想に従っているとは思えんよな。 RT 社会学における理論の発展のために http://t.co/5gZlmePQ
八宝菜概念の系譜学がいま明らかに. RT @harvestkoba 味噌汁の例は吉田民人先生が話された記憶があるのですが、30数年前のことなので RT @nabeso: 本当に八宝菜の例がでてきてひっくりかえった >p80 https://t.co/JKyALcLp
味噌汁の例は吉田民人先生が話された記憶があるのですが、30数年前のことなので RT @nabeso: 本当に八宝菜の例がでてきてひっくりかえった >p80 https://t.co/CKhORZnq
本当に八宝菜の例がでてきてひっくりかえった >p80 https://t.co/gkjLFdFa
『制度論の構図』がこの八宝菜論文の理想に従っているとは思えんよな。 RT @berutaki: Now Reading 社会学における理論の発展のために(いわゆる「八宝菜」論文) http://t.co/RVowoenT
[sociology] 八宝菜どこー / “盛山和夫(1986)「社会学における理論の発展のために」(『理論と方法』1-1)” http://t.co/yqkAsHtS
Now Reading 社会学における理論の発展のために(いわゆる「八宝菜」論文) http://t.co/5gZlmePQ

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