著者
西村 貴裕
出版者
人間環境大学
雑誌
人間環境論集 (ISSN:13473395)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.55-69, 2006-03-31

1933年の政権獲得後、ナチス・ドイツは次々と動物保護、自然保護に関する立法を実現していった。本稿はそれらの法律、すなわち「動物の屠殺に関する法律」、「動物保護法」、「帝国森林荒廃防止法」、「森林の種に関する法律」、「帝国自然保護法」といった法律の成立過程、内容を分析する。「動物の屠殺に関する法律」、「森林の種に関する法律」がナチスの病理を表現するものである一方、「動物保護法」、「帝国自然保護法」は、当時の水準からすれば極めて進歩的な法律であった。これらの立法過程には帝国森林監督官たるヘルマン・ゲーリングが深く関与した。彼の意図は、動物・自然保護を促進させることよりも、むしろ広範な社会層の支持を取り込むことにあった。こうした立法事例は、動物保護・自然保護と全体主義思想との関連、自然思想と全体主義思想との親和性について再検討する必要があることを、我々に教えている。

言及状況

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ドイツに行くとどうして戦時中のナチスドイツが行ったことを意識せざるをえません。博物館や関連施設跡地を訪れると、「悪」として認識されていることが感じられますし、二度と繰り返してはならないという強いメッセージも伝わってきます。 ところで、環境関係の分野では、「ナチスドイツは環境保護を行っていた」と、意外な視点からの意見を聞くのですが、それについて詳しく知る事ができる論文があったので参考になればと思い ...

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CiNii 論文 - ナチス・ドイツの動物保護法と自然保護法(論文部門) http://ci.nii.ac.jp/naid/110004868271

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CiNii 論文 - ナチス・ドイツの動物保護法と自然保護法(論文部門) http://ci.nii.ac.jp/naid/110004868271

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親和性について、真摯に反省していかねばならないと思われるのである。》と論じる。「ナチス・ドイツの動物保護法と自然保護法」人間環境大学人間環境論集5号、2006 https://t.co/TODkLYEwkR 同論文はその"動物保護“法がそもそもコーシャーの弾圧であったと指摘する。
ナチス・ドイツの動物保護法と自然保護法|西村 貴裕 https://t.co/VwQRVBzTW7 "数百万のユダヤ人、ジプシー、身体障害者等を虐殺したナチスが先進的な動物・自然保護立法を行ったという事態を、我々はどのように考えればよいだろうか"
「こうした立法事例は、動物保護・自然保護と全体主義思想との関連、自然思想と全体主義思想との親和性について再検討する必要があることを、我々に教えている。」 https://t.co/yCOa52Pbbl
「ナチス・ドイツの動物保護法と自然保護法...意図は、動物・自然保護を促進させることよりも、むしろ広範な社会層の支持を取り込むことにあった...現在、その傾向は特に顕薯となる可能性を秘めている」 http://t.co/DfQrC8Up94
@taiji_walker ナチス・ドイツの動物保護法と自然保護法 Tier- und Naturschutzgesetzgebung im Dritten Reich. http://t.co/5w8dMmIfUD
ナチスへの反省というよりは、ナチスの遺産と言うこともできる。ナチスの環境主義は緑の党の源流と評価されることもある。/「ナチス・ドイツの動物保護法と自然保護法」西村 貴裕 http://t.co/VSsT41SiAT
面白そうなものを見つけたので貼っておきますね。http://t.co/qMGeXsLu

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