著者
舞田 敏彦
出版者
東洋館出版社
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.82, pp.165-184[含 英語文要旨], 2008

Children's academic achievements differ by social class. Today, many researchers investigate schools that effectively reduce these differences. They have pointed out that in schools that are successful in this endeavor, there are many practices aimed at raising the academic achievements of children from lower classes. In this paper, I attempt to clarify the effects of these practices from the viewpoint of added value. This study aims to compare the actual achievement levels of children of each region with those estimated based on their socio-economic conditions and to clarify the educational conditions in the regions in which the actual levels are higher than expectations. For my method, I analyzed the data of academic achievement tests. I clarified children's achievement levels in 49 cities and wards in the Tokyo metropolitan area and in school districts in Adachi Ward (73 primary school districts, 38 junior high school districts). I examined the relations between the achievement levels and the socio-economic conditions of each region. Using this data, I estimated achievement levels using regression analysis. Regions were then divided into types by comparing the expected levels and actual ones. I named regions whose achievement levels were higher than expected "Effort types." The opposites are named, "Problem types." I then investigated the differences of educational conditions between these two types. It was found that in Effort types, the numbers of children per school, class and teacher are relatively small. School size, class size and teacher's burden are small in these regions. In Problem types, they are relatively large. These differences are significant in the data from school districts in Adachi Ward. Based on the findings, I concluded as follows: 1. The influence of social background on children's academic achievement can be reduced by the improvement of educational conditions such as reducing class size, which is the task of educational administrations. 2. The improvement of educational conditions is less effective for raising the absolute level of academic achievement. It is effective for the reduction of the social determinants of children's academic abilities. 3. Evaluations of schools from the viewpoint of added value are needed.

言及状況

Facebook (1 users, 1 posts)

舞田敏彦 @tmaita77 31分 私が前にやった分析では,少人数教育は,学力の社会的規定性の克服に効果ありと出たけどな。拙稿「地域の社会経済特性による子どもの学力の推計」『教育社会学研究』82号,2008年。http://ci.nii.ac.jp/naid/110006793455 … 開く 舞田敏彦 @tmaita77 34分 ↓情報開示請求で,『全国学力・学習状況調査』の学校別結果データ ...

Facebook における性別

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

Twitter (77 users, 95 posts, 79 favorites)

CiNii 論文 -  地域の社会経済特性による子どもの学力の推計 https://t.co/UKip6cgcD1 #CiNii 2008年に学会誌に載った論文。今振り返ると,もっとスマートにまとめるべきだったと思う。
CiNii 論文 -  地域の社会経済特性による子どもの学力の推計 : 学力の社会的規定性を克服する教育条件の探求 https://t.co/UKip6cgcD1 #CiNii
さらに関係ないけど,バカの1つ覚えみたいに生態学的誤謬とかいってないで,てぃーまいたの評価できる部分はきちんと評価するべきなのではないだろか.これは本当に100年後も残ってる論文だと思う.「地域の社会経済特性による子どもの学力の推計」https://t.co/Cefx2eNVuj
CiNii 論文 -  地域の社会経済特性による子どもの学力の推計 : 学力の社会的規定性を克服する教育条件の探求 https://t.co/UYx2hb4xsU #CiNii 2008年に学会誌に出した拙稿。朝日新聞の故・山上氏が面白がってくれた。
CiNii 論文 -  地域の社会経済特性による子どもの学力の推計 : 学力の社会的規定性を克服する教育条件の探求 https://t.co/IC4Vnvi3EE #CiNii
CiNii 論文 -  地域の社会経済特性による子どもの学力の推計 : 学力の社会的規定性を克服する教育条件の探求 https://t.co/UYx2hbm8Ru #CiNii 2008年に学会誌に書いた論文。全文ご覧いただけます。
さいきん,ほとんど同じテーマでバイトしているのもあって,この論文は結構好きです. / 舞田敏彦,2008,「地域の社会経済特性による子どもの学力の推計――学力の社会的規定性を克服する教育条件の探求」『教育社会学研究』82.http://t.co/d6lkXyY1i2
さいきん,ほとんど同じテーマでバイトしているのもあって,この論文は結構好きです. / 舞田敏彦,2008,「地域の社会経済特性による子どもの学力の推計――学力の社会的規定性を克服する教育条件の探求」『教育社会学研究』82.http://t.co/E6WapSuriH
CiNii 論文 -  地域の社会経済特性による子どもの学力の推計 : 学力の社会的規定性を克服する教育条件の探求 http://t.co/BdZJKEM3FW 私の分析によると,少人数教育は学力の絶対水準の向上ではなく,学力の社会的規定性の克服に寄与する。
3つくらいの社会経済要因から各市区の学力を予測し,実測値と照合してみるか。前にやったことあるけど。http://t.co/90CLbG8jHF 「予測値<実測値」の地域は,がんばっている地域っす。
CiNii 論文 -  地域の社会経済特性による子どもの学力の推計 : 学力の社会的規定性を克服する教育条件の探求 http://t.co/90CLbG8jHF こういう分析に使いたいのです。
CiNii 論文 -  地域の社会経済特性による子どもの学力の推計 : 学力の社会的規定性を克服する教育条件の探求 http://t.co/BdZJKEM3FW #CiNii この論文は,こういう視点で書いたものです。
「少人数教育は学力やいじめ発生頻度と関係ない」などという理由で,教員増をケチっている場合ではないでしょう。*私の研究では,小人数教育は学力の絶対水準と関連はなくとも,学力の社会的規定性の克服には効果あり,という結果が出ています。 http://t.co/L7KvQQhfIV
RT @tmaita77 文科省:「全面35人学級」見送り 学力相関見られず http://t.co/BYeerydXli …でも、学力の社会的規定性の克服に際しては、少人数学級は効果があるかもしれんぜよ。この点については拙稿→http://t.co/OsU2Gv6mWK … 
地域の社会経済特性から期待される予測値と実測値を照合したとき、前者が後者を上回っている「努力地域」の教育条件を調べたら、学校規模や学級規模が優位に小さい傾向がみられた。この点については拙稿→http://t.co/BdZJKEM3FW 
承前。そういう社会的要因から期待される水準よりも高いかどうか,という評価もすべきだ。この点については,前に『教育社会学研究』に書いたことがある。http://t.co/BdZJKEM3FW
小規模・少人数で教員負担が少ない= 工夫ある教授環境 ‏RT @tmaita77 /、少人数教育は,学力の社会的規定性の克服に効果ありと出た/。拙稿「地域の社会経済特性による子どもの学力の推計」『教育社会学研究』82号,2008年。http://t.co/yk3YSrM1gT …
‏RT @tmaita77 私が前にやった分析では,少人数教育は,学力の社会的規定性の克服に効果ありと出たけどな。拙稿「地域の社会経済特性による子どもの学力の推計」『教育社会学研究』82号,2008年。http://t.co/zyX9SNWseI …
私が前にやった分析では,少人数教育は,学力の社会的規定性の克服に効果ありと出たけどな。拙稿「地域の社会経済特性による子どもの学力の推計」『教育社会学研究』82号,2008年。http://t.co/UYx2hb4xsU
↓市町村別・学校別の結果は,序列づけだけに用いられるのではない。それぞれの教育条件を考慮した分析を行うことで,各地域・学校の「がんばり度」を検出することもできる。以前,それをしてみたことがある。http://t.co/xlcFD65eこの種の分析には,細かいデータの開示が必要。

収集済み URL リスト