著者
三宅 なほみ 三宅 芳雄
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.372-376, 2010 (Released:2010-12-17)
参考文献数
6
被引用文献数
2
著者
三宅 なほみ 三宅 芳雄 白水 始
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.328-337, 2002-09-01 (Released:2008-10-03)
参考文献数
30
被引用文献数
2

“Learning sciences” refers to a growing new trend in education-oriented research. In the first half of this paper, we characterize learning sciences as a natural outgrowth of the cognitive sciences. Learning sciences, like cognitive sciences, study realities of learning in classroom, home and job situations. Learning sciences utilize many constructs and theories developed in cognitive sciences, and, in return, learning sciences provide a good test field for cognitive theories. Learning sciences also have a strong tie to technology, advancement of which has broadened the scope of both research and practice of learning.In the latter half, we elaborate these points and introduce some of our learning science research. We also report our laboratory-based research to illustrate how collaboration could lead to abstract understanding. Our analyses indicate that the role division in collaboration could provide the participants with solutions differing in the degrees of abstraction, which helps them to gradually shift their levels of understanding from a task-oriented level to more abstract levels. We then introduce two curricula, developed on implications from the above research, to teach cognitive science to lower-division undergraduates. Overall, the paper discusses current moves and the future research potential of the learning sciences.
著者
三宅 なほみ 三宅 芳雄 小笠原 秀美 土屋 孝文 白水 始
出版者
中京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2003

本研究は、人が新しい分野に挑戦し数年という長い時間をかけて、徐々に専門性を身につけるような積極的な知識構築の過程を、認知科学を対象に実践的に明らかにすることを目的としている。18年度は最終年度であったため、3年間で整備してきた「2年間実施用カリキュラム」を一旦完成させ、報告書にまとめる準備をした。大学で2年間に亙るカリキュラムを展開できる環境は、現実には少ないため、本研究の成果を整理して、1年で同様の学習効果を狙う短縮版カリキュラムについても検討した。以下の3点について成果が上がった。(1)17年度に行った体験型の協調作業(認知研究で扱う課題について、実際納得のいくまで体験し、その過程を話し合うなど協調的に振り返る作業)の課題の検討を継続し、振り返りから研究資料の内容理解へとつながりのある授業展開を試みた。人間にとって「自然にうまく出来る」認知過程を振り返り、協調的に吟味するための具体的なカリキュラム・セットをまとめるための材料が揃いつつあり、これを報告書にまとめる。(2)2年春期から秋期に行う、認知科学の基礎的な考え方を総括的に理解するためのジグソー方式について、素材と、具体的な活動方式について具体的なカリキュラム・セットをまとめるための材料が揃いつつあり、これを報告書にまとめる。(3)上記の体験型協調作業の一部と基礎文献の協調的な理解のためのカリキュラム・セットの一部を組み合わせ、半期(1セメスタ15コマ程度)で実施できるパッケージを作成し、集中講義ならびに他校でのワークショップの際に実際に実施して、他機関への転用可能性を検討した。最終報告書には、これまで発表してきた研究成果に加えて、上記のカリキュラム・セットをまとめ、これらの実施成果を踏まえて、学習者の長期に亙る知識統合を目指した学習理論について報告する。
著者
三宅 芳雄
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.495-496, 2006 (Released:2008-11-13)
著者
池田 彰吾 松本 章代 小西 達裕 高木 朗 小山 照夫 三宅 芳雄 伊東 幸宏
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.34, pp.31-38, 2008-03-28
被引用文献数
2 2

Web ページは適切に構造化されていることが少ないため、計算機がその構造を把握するのは容易ではない.そこで本論文では繰り返し構造を発見することで,より正確に Web ページ中の見出しの階層構造を解析する手法を提案する.そして,評価実験を行い,提案手法の性能を実験的に検証し,その結果を報告する.In this paper, we propose a method to analyze a hierarchy of headlines in Web pages by detecting repeated structure. Our method can analyze the structure of Web pages that is not well structured. We show an experimental evaluation of our method.
著者
三宅 芳雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.23, pp.109-116, 1994-03-10
被引用文献数
3

個人の知識構造の外化を中心にした思考支援環境の構想とそのプロトタイプの現状について報告する。思考内容を外化することが思考の進展にどのように役立つかを考察し、外化との関わりで従来の思考支援環境を検討する。次に、個人の知識構造を外化しそれを思考の支援に役立てることの可能性とその問題点を検討する。さらに、思考支援環境が現実の思考に役に立つための条件を考察し、思考支援環境の構想とそのプロトタイプ作成の現状について述べる。A thinking aid environment based on the externalization of one's own knowledge structure is proposed and the current state of the prototype system is reported. I review the roles of externalization for thinking and examine the usefulness and problems of the externalization of knowledge structure. I also consider practical aspects of realizing the thinking aid environment for the prototype construction.
著者
近藤 秀樹 小出 洋 三宅 芳雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.19-27, 2007-08-15
被引用文献数
1

我々は PC 上でのユーザの活動履歴を包括的に記録し活用する NecoLogger というシステムを開発した。履歴の中から必要に応じて有用な一連の活動の様子を取り出して、当面の問題解決に役立てるためのシステムである。本論文では、開発したシステムの設計と実装方式、複数ユーザの利用から得られた運用実績について報告する。膨大な活動履歴から必要に応じて過去の活動から有益な情報を得るため、人が思い出せる断片的なキーワードでも活動を取り出せるよう、できるだけ多くの検索可能なテキスト情報を記録しておく必要がある。本システムでは打鍵履歴のような PC の操作内容だけでなく、画面に表示されている文字列も検索可能にするために、OS レベルの API をフックし、画面上のテキスト情報をアプリケーションにとらわれずに記録する手法を実現した。人の活動は画面全体に広がっているため、画面の様子から活動内容を読み取れるよう、画面イメージを記録することも重要である。しかし動画で記録し続けると情報量が膨大になり、現実的ではなくなる。そこで人の活動がまとまりを持つことを利用し、画像を断続的に記録することで情報量を削減し、実用的に活動履歴を記録するよう工夫した。また、規模の大きなシステムは漸次的に開発できるほうが良いが、一方で、履歴を扱うシステムは開発初期から一貫して履歴を蓄積し続けなければならないため、開発中にデータ構造を変更するのが困難である。そこで、十分に拡張性のある中間フォーマットを設計し、柔軟なシステム開発を可能にした。これらの工夫によって、2年以上にわたって、活動履歴を実際に蓄積・活用しつつ、同時に、ユーザの利用実態に適合した有用なシステムを漸次的に開発することが可能になった。We have developed NecoLogger, a recording-retrieving system that records the entire activity of personal computer use. Using NecoLogger, users can retrieve useful information and utilize it for their current problem solving. In this paper we report the overall design of the system and the details of its implementation. We also report the operational findings to show the usefulness of this system. In order to retrieve user activities efficently, we record the textual information on the screen regardless of the applications software by utilizing API hooks in OS. We also record screen images intermittently to restore the entire activity of a user. Logging the user's entire activity requires large amount of data area and it is necessary to reduce the amount to a practical level. We reduce the amount by taking screen shots at the optimal interval. Since our system should be developed extensively in the course of the development, we had to modify data structures quite often to store logging data. We adopted the XML format to meet the requirement. By adopting these methods mentioned above, we have been able to accumulate logging data continuously and have developed the system progressively to meet the newly found requirements based on the actual uses of the system.