著者
新本 惣一朗 三木 由美子 山﨑 昌廣
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.75-82, 2016 (Released:2017-10-31)

The purpose of this paper is to investigate the correlation between physical strength and academic performance in Japanese elementary school children while simultaneously obtaining basic data on physical strength and academic performance. Statistically significant correlations were found between various fitness scores and various academic scores with 5th and 6th grade elementary school boys. The correlations were seen between standing jump test scores, side step test scores, as well as sit-up test scores and many academic scores with 5th grade elementary school girls. With 6th grade girls, the correlations were seen between side step test scores, multi-stage fitness as well as flexibility test scores and various academic scores. These results indicate that correlations exist between physical strength and academic performance. However, it appears to be weak.
著者
三木 由美子
出版者
大阪体育大学
雑誌
大阪体育大学紀要 (ISSN:02891190)
巻号頁・発行日
vol.37, 2006-03

本研究の目的は、二次元DLT (Direct Linear Transformation)法を用いたゲーム分析から、女子車椅子バスケットボール(WCBB)選手のゲーム中の移動距離や速度を求めることより、女子WCBBの客観的な特徴を捉え、競技力向上のための資料を得ることである。対象者は、2005年に行われたAsia-Oceania Championshipsの女子決勝戦(日本対オーストラリア)に出場した全日本女子WCBB選手8名のうち、第1クウォーター(1Q)から第4クウォーター(4Q)まで継続して出場した選手2名(対象者A、対象者B)を中心とした。その他に1Qに交代なしで出場したことを条件とし、3名を加えて分析を行った。なお、内1名は、2Qまで継続して出場した。全日本女子WCBB選手の試合中の移動距離は、4669.6〜5896.0m、平均速度は、1.52〜1.84m/s、最高速度は、5.59〜7.53m/sの範囲であった。試合中の移動距離と平均速度にはポジションが影響するが、最高速度には持ち点が関係する。また、試合中の移動距離とチームの得点には関係がみられた。移動の距離から、チームの戦略や出場メンバーの特性により、選手の動きが大きく変わる傾向がみられた。以上の結果より、二次元DLT法を用いたゲーム分析は、女子WCBB選手の競技力向上に寄与する可能性が示唆された。
著者
鶴池 政明 矢部 京之助 鶴池 政明 福嶋 利浩 三木 由美子
出版者
大阪体育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究の結果から、重度障害者である頸髄損傷者の活動性能力(車いす移動能力)は、トレーニングにより腰髄損傷者や下肢切断者と同等のレベルまで達す可能性が考えられた。また、健康維持能力(自律神経機能)は、脊髄損傷からの受傷期間が長くなるに従い低下する傾向が認められ、より一層、建康維持に留意する必要があることが示唆された。さらに、電気刺激誘発による伸張反射から上肢の運動ニューロンの興奮性を評価する研究方法を構築し、今後、脊髄損傷者に応用できる可能性を見出した