著者
三野 博司
出版者
放送大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

アルベール・カミュは、二つの世界大戦をもたらした激動の時代である20世紀を生きた。彼は、人間を襲う暴力的なるもの(病気、死、災禍、テロ、戦争、全体主義)に対抗して、一貫して超越的価値(キリスト教や左翼革命思想)を拒否し、人間の地平にとどまって生の意味を探し求めた。この観点から、カミュが生きた時代状況をつぶさに検討し、作家の全作品を読み直し、その特性を明らかにした。その成果は、2016年6月に刊行した単著『カミュを読む―評伝と全作品』、日本語およびフランス語によって研究誌に発表した論文として結実した。
著者
三野 博司
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究はカミュ『幸福な死』と『最初の人間』を主たる研究対象とし,同時に作家の全作品の読み直しと分析を試みた。その成果は,3年にわたる連載論文「カミュ,異境の正午」,および2013 年11 月刊行予定の著書『カミュを読む』,さらに『幸福な死』『結婚』『異邦人』『夏』『ギロチンに関する考察』『最初の人間』に関するいくつかの日本語およびフランス語による論文として結実した。
著者
田口 紀子 吉川 一義 増田 真 永盛 克也 稲垣 直樹 井上 櫻子 小黒 昌文 和田 章男 松澤 和宏 和田 章男 松澤 和宏 加藤 靖恵 三野 博司 水野 尚 和田 光昌
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

毎年数回研究分担者による最新の研究成果発表の機会を持ち、異なった作家の生成研究の前提条件や方法論に関する共通の理解を得た上で、班員による自由な意見交換を行い、方法論においていくつかの公約数を抽出した。その成果を基盤として、平成19年12月7日から9日に京都の関西日仏学館で、国際シンポジウム"Comment nait une oeuvre litteraire? -Brouillons, contextes culturels, evolutions thematiques-"を開催した。また最終年度には、本共同研究の知見を核として、生成研究をテーマとした日本語の学術書の編纂を企画、準備した。