著者
望月 祐洋 上善 恒雄 西田 純二 中野 秀男 西尾 信彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoNA, モバイルネットワークとアプリケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.495, pp.297-304, 2014-03-07

スマートフォン等のWi-Fi対応機器が常時発信しているProbe Requestを受信するWi-Fiパケットセンサを多地点に配置してデータを収集し,匿名化処理を施してクラウドサーバ上に蓄積することでリアルタイムに人の滞留・流動を分析し,人流の時空間分布を把握するための汎用システム構築の現状について報告する.
著者
上善 恒雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.31, pp.1-8, 2006-03-18
参考文献数
3

PiTaPaが本格的に動き始めた.PiTaPaは関西の鉄道やバス,新交通システムで共通に使える公共交通乗車ICカードのサービスである.同じICカードを使ってJR西日本との相互利用も始まり,関西での公共交通利用はICカードが常識になりつつある.PiTaPaという同じシステムを使ったサービスでも,加盟社局の乗車料金割引などのサービスは様々で,周辺ビジネスや付加サービスも加盟社局毎にアプローチも異なる.利用者に対する普及策,バックヤードでの情報処理,組織とその運営などのバリエーションにより様々な展開の可能性があり事業者側の自由度は高い.その反面複雑なサービス内容のため利用者に混乱を招く可能性もある.本稿ではこの鉄道利用ICカードを例として,社会サービスの共通基盤システムを考えるための要素を洗い出し,議論の材料としたい.PiTaPa is starting in earnest.PiTaPa is a service of the public transit with chip cards which can be used in common with the railways ,buses, and new transportation systems in Kansai. Also mutual operation with JR West started using the same chip card system. As for public tranportations in Kansai, chip cards are becoming a common sense. PiTaPa affilicate companies using same system are planning PiTaPa related business and supplementary services other than the basic function of transit use. The spread plan to the user, the information processing in the backyard, the organization and its management, etc. There is a possibility of various developments for business side. On the other hand, the complicated services will cause customers' confusion. This short paper describes the agenda for considering the common infrastructure system of social services with considering the case of PiTaPa as the sample material of an argument.
著者
白井 康雄 竹村顕大朗 上善 恒雄 高田 秀志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.12, pp.77-84, 2007-02-16
参考文献数
6
被引用文献数
1

SqueakeToysは,小学生でも直感的にプログラミングを行うことができる環境として注目されてきており,近年,Squeakを利用した教育の実践例が増えてきている。我々も京都市内の2つの小学校を中心としてSqueakを利用した授業実践を行ってきた。本稿では、それらの実践経験から得られたいくつかの知見や,Squeakの授業導入に関心を持つ教師らを対象としたアンケートの結果を踏まえ、今後のSqueak教育のあり方として,コンピュータ内外の活動を関連させたカリキュラム作りについて提案する。またその一例として 時計を題材に,自然現象を観察する能力や身の回りのものの仕組みに対する興味・関心を養うことを目指した,"時計の再発明,,カリキュラムを紹介し,その実践結果についても報告する。Squeak elbys is an easy-to-learn environment that allows even elementary school students to create their own projects intuitively through programming. Recently, the number of educational activities using Squeak has been increased And we have practiced Squeak-based workshops at two elementary schools in Kyoto. In this paper, based on such experiences and responses to our questionnaire for teachers who are interested in introducing Squeak to their classes, we propose a new design of Squeak-based curricula that include two aspects of activities with and without computers. In addition, as an example of such kind of curricula, we introduce '"Reinvention of the Clock" curriculum aiming for the acquisition of scientific thinking process and interest in the mechanism of industrial products, and report the workshop using this curriculum.
著者
白濱勝太 三神山駿 森本哲郎 西田純二 上善恒雄
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.2014-EIP-63, no.2, pp.1-6, 2014-02-14

近年急速に普及しているスマートフォン等の Wi-Fi 通信機能を持つ機器は、Probe Request という管理パケットを定常的に発信している。その管理パケットから端末の MAC アドレスを得て、情報端末を持つ人の移動履歴情報を収集することが可能である。使い方を誤れば個人のプライバシ侵害にもつながるが、十分な配慮をすれば地下街や建物の中でも人々の流れをセンシングし、都市での人々の活動を知る重要なビッグデータのソースとして活用できる。我々は、街中に大量に存在する情報端末から MAC アドレスを取得直後に一方向ハッシュ関数等で処理するセンシングデバイスと統計解析システムを開発した。当面の応用として、デジタルサイネージの広告効果や節電を考えた動的な広告管理システムの開発を目標にしている。本論文では、Probe Request を利用して得た人流の傾向に従う動的デジタルサイネージに関する基礎的な実験について報告する。
著者
竹村顕大朗 白井康雄 荻野哲男 高田秀志 上善恒雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.74, pp.9-16, 2006-07-08

Squeak eToysは直感的にプログラミングを学ぶことのできる優れた環境であり 年々着実に浸透していると考えられる.しかしながら,その優れた環境においても未だ学習を行うに当たって不便であると思われる部分は数々あり,それがカリキュラムのスムーズな進行を阻害してしまうというケースも往々にして見受けられる.そこで本稿では,学習内容とは関係のない煩雑な作業をまとめてわかりやすくパッケージ化したものを提供し,またそのパッケージの内部を閲覧し発展的内容を自主的に学習することを容易にさせるシステム およびそれを用いてSqueakeTbysを用いた学習をより効率化させることを提案する.また,この研究の一環として行ったワークショップの結果と考察についても報告する.Squeak elbys is good intuitive programming environment for education, and becomes more popular year by year. However, even in such splendid environment, there are many problems for educating and they often disturb smooth progress of our classes. In this paper, we propose a system. This system makes them easy to make complicated operations, which are not lesson contents, understandable by packaging them together. And they can learn progressive contents independently by viewing inside of the packaged operations. We also propose a plan to make education with Squeak elbys more efficiently by using the system. And we describe about a workshop that was held as a part of this study.
著者
上善 恒雄 山野 博子 角谷 和俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.64, pp.57-62, 2002-05-10
被引用文献数
1

人は抽象的な考察より具体的な目に見える例をもとにした考察の方が得意である.そこで,Webページを活用して協調的に画像など目に見える素材を元に発想・展開・構築を支援するシステムを提案する.チームによる情報共有の手段としてWebベースで自由にコンテンツの編集,ページの追加が対話的に行えるWikiが注目を集めているが,発想を支援するにはまだ物足りない部分がある.議論の枠組みやフローを定義し,同時にコンセプトのブレークダウンを行う目的で,事例としての視覚的なイメージを活用するために,レイアウトの概念およびレイアウトに基づく質問方式をWikiのモデルに付加し,その概要モデルとシステムの実現のための方針と考慮すべき点をまとめた.