著者
大村 正治 大西 克実 中野 秀男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. MPS, 数理モデル化と問題解決研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.135, pp.33-36, 2006-12-21
参考文献数
6

組み合わせ最適化問題の中でも特に代表的な問題の一つである巡回セールスマン問題は、これまでに様々な研究がされている。本研究では、この問題を対象としてメタヒューリスティックの戦略の一つとして知られるタブーサーチ法を並列化する。タブーサーチ法を並列化するにあたって近傍となる枝交換に関する情報を共有するための通信方法、タブーリストを共有する仕組みについて効率よく各プロセス間で情報共有できる仕組みについて検討する。
著者
望月 祐洋 上善 恒雄 西田 純二 中野 秀男 西尾 信彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoNA, モバイルネットワークとアプリケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.495, pp.297-304, 2014-03-07

スマートフォン等のWi-Fi対応機器が常時発信しているProbe Requestを受信するWi-Fiパケットセンサを多地点に配置してデータを収集し,匿名化処理を施してクラウドサーバ上に蓄積することでリアルタイムに人の滞留・流動を分析し,人流の時空間分布を把握するための汎用システム構築の現状について報告する.
著者
白楽強 Peter 山川 榎原 博之 中野 秀男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.82, pp.89-96, 1994-09-21
被引用文献数
1

arrangement graphはstar graphを一般化したグラフであり、star graph同様の良い性質を持っている。さらに、次数、直径、ノード数の点でより柔軟性のある設計ができる。この論文はarrangement graphについて最適なone?to?all放送アルゴリズムを提案する。このアルゴリズムはグラフの階層的な構造を活用して再帰的に実行し、最適なステップ数O()ですべての(!)/((?)!)プロセッサにメッセージを放送することができる。A new interconnection network topology-the arrangement graph, as a generalization of the star graph topology, possesses excellent topology like the star graph and presents more flexibility than the star graph in terms of choosing the major design parameters: degree, diameter, and the number of nodes. In this paper, we propose an optimal distributed algorithm for one-to-all broadcasting on the arrangement graph in fault free mode. The algorithm, which exploits the rich inherent structure of the graph to constitute the structure of broadcasting binary tree and works recursively, broadcasts a message to all the (n!)/((n-k)!) processors in O(klgn) steps.
著者
安田 覚 阪本 清和 中野 秀男
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.58(1990-AL-016), pp.15-21, 1990-07-16

離散最適化問題に用いられる近傍探索法の良さの推定を、近似解を探索している途中で得られるデータから確率的に推定する方法について考察する。本報告では対象とする問題とその近傍探索法として、巡回セールスマン問題とλ最適法を取り上げる。50都市程度の問題例での計算結果から、あらかじめ最適値を予測した上での推定法が近似解の出現頻度推定に有効である事を確かめた。
著者
小松 久美子 下代 博之 中野 秀男 辰巳 昭治
雑誌
マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, no.15, pp.19-24, 2006-11-23

コンピュータネットワークにおける通信の高度化に伴い,今後,その時刻保持はさらに高精度化を求められるであろう.本論文は,現状のコンピュータネットワークにおける時刻同期の問題点について問い,その高精度化の必要性についての問題提起を行うものである.天文分野での超高精度時刻同期技術の応用としてハードウェアが比較的安価に実現できることから, GPSを利用した時刻同期システムを提案する.著者らはこの時刻同期システムを4拠点に設置したので,その実際を報告する.低コストで手軽に構築できることから,高精度時刻サーバの普及が期待できる.多数の高精度時刻サーバによる協調型時刻同期により実現できることやその応用には認証処理を始め,多くの可能性がある.問題提起の段階であるが, 個々の高精度時刻サーバが相互に時刻監査する方法については研究対象となると思われる.
著者
中野 秀男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. FACE, 情報文化と倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.2, pp.19-22, 1999-04-09

本報告では、インターネットにおける情報通信倫理の考え方を少し歴史的に考察した上で、大学と公的な組織についての情報通信倫理について述べる。大学にしても公的な組織にしても最初に一般的な議論をした上で、前者については大阪市立大学における事例について触れ、後者についてはTAOの大阪西成実験センターにおける事業について述べる。
著者
中山 満子 石井 尚範 大西 克実 中野 秀男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.32, pp.53-58, 2001-03-22
被引用文献数
6

インターネット上のテレビ会議システムを用いたコミュニケーション特性および集団意思決定過程を検討するために、心理実験を行った。被験者は3人ひと組となり、対面モード(FTF)とコンピュータ・コミュニケーションモード(CMC)で、選択ジレンマ課題について討論し、ひとつの結論を選択した。実験の結果、先行研究で報告されているようなCMCにおけるリスキーシフトや集団極化現象は見られず、安定し中庸な決定がなされた。テレビ会議システムでは、適度な対人圧力により、理性的で抑制的な討論が行われるのではないかと考えられる。また、コミュニケーションの印象形成や言語的コミュニケーションの特徴についても分析した。A psychological experiment was carried out in order to investigate the characteristic of communication and the process of group decision making by using an internet TV conference system. One group consisted of three participants, and they discussed about the selective dilemma task and made a decision. In results, stable and reasonable decisions were made after the communication by TV conference, rather than risky-shift and group polarization reported in the previous studies. It is suggested that the rational and well-cantrolled discussion is possible in TV conference under the appropriate social pressure. The impression for communication and the characteristics of verbal communication were also examined.
著者
角 浩二 田中 寿俊 榎原 博之 中野 秀男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.82, pp.57-64, 1994-09-21
被引用文献数
2

近年,コンピュータ技術の発展により,その用途は多様化している。その中の一つに、点と線であらわされる図形をグラフとしてモデル化し、描画させるという用途がある。一般のグラフの描画では、「見やすさ」の基準を考える必要があるが,各個人の主観による部分があり、簡単には「見やすさ」の評価をすることは出来ない。そこで本報告では、グラフの「見やすさ」に対する一般的な基準を考え、定量的に評価することを試みる。さらに、一般グラフを描画する、スプリングモデルに基づいた2つのアルゴリズムとそれらの改良版について、描画したグラフから各アルゴリズムを定量的に評価する。Recently, the applications of computer have increased because of the developing of computer technology. Graph drawing is in one such applications, where graphs are modeled as pictures represented by points and lines. General graph drawing problems involve aesthetics, that is difficult to evaluate because aesthetics depends on an individual view. In this paper, the general aethetics standards are represented quantitatively. Moreover, two general graph drawing algorithms based on spring model, and their revised algorithms are evaluated.