著者
下平 拓哉
出版者
日本危機管理学会
雑誌
危機管理研究 (ISSN:0919245X)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.15-21, 2021 (Released:2021-10-01)
参考文献数
10

2020年10月の中国共産党第19期中央委員会第5回全体大会では,非常に興味深いコミュニケが発表された。これまで中国が目指してきた中国共産党創立百年と建国百年に,「三つの目の百年」として「建軍百年奮闘目標」が加わったのである。習近平体制下,建国以来最大規模の軍改革が進められてきたが,軍事力強化の一層の推進が示された意義は大きい。本稿では,中国共産党第19回全国代表大会等における報告や最新の中国国防白書,米国防総省報告書等,中国国内外の関連資料を分析し,社会主義現代化強国という新時代の新たな国作りのため,権力基盤を固めつつある習近平が掲げている習近平思想の特徴とその軍事戦略の注目点について明らかにした。
著者
下平 拓哉
出版者
江戸川大学
雑誌
江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University
巻号頁・発行日
vol.33, pp.349-359, 2023-03-15
著者
下平 拓哉
出版者
国士舘大学政経学部附属政治研究所
雑誌
国士舘大学政治研究 = Kokushikan University Political Studies (ISSN:18846963)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.67-89, 2022-03-15

目 次はじめに1 太平洋戦争における日本の海戦2 日本海軍の分岐点3 日本海軍の戦争責任おわりに
著者
下平 拓哉
雑誌
江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University
巻号頁・発行日
vol.32, pp.321-334, 2022-03-15

日本にとって,国家の命運がかかった太平洋戦争は,日本海軍連合艦隊司令部の事実上の解体,原爆投下,ソ連侵攻などを経て,天皇陛下の聖断という形をもって幕を閉じた。本稿では,日本海軍が開戦までにどのような終戦構想を描き,開戦前にはそれがどのような変化を遂げて,終戦の聖断へと至ったのか。その流れを,主として高木惣吉の文献を通じて考察した。
著者
太田 出 神長 英輔 赤松 紀彦 河原 典史 土屋 由香 川島 真 奈良岡 聰智 下平 拓哉 石原 俊 浅野 亮 太田 淳 楊 名豪
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、従来の歴史学ではほとんど検討されることのなかった「海洋」問題を正面から取り上げ、新たな学問領域を構築することを目的とする。これまでも「海域アジア史」「海の帝国史」など「海(海洋)」を標榜した研究は少なくなく、興味深い歴史像が提出されてきたが、「海」それ自体、すなわち国家権力が「海洋」を囲い込む「領海主権」、そこで確保・利用される「海洋権益」、そこに形成される「海洋社会」を意識的に中心に据えたものはほとんどなかった。従って本研究では、歴史学・国際政治・海洋法・軍事・社会学・文化史などの諸方面から学問横断的に分析し、近代から現代までをも視野に入れた総合的な「海洋の歴史」研究を切り開く。
著者
下平拓哉著
出版者
海竜社
巻号頁・発行日
2017
著者
下平 拓哉
雑誌
江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University
巻号頁・発行日
vol.31, pp.301-309, 2021-03-15

現在主流の統合作戦の中核である統合参謀本部の起源は,諸外国に先駆けて日本にあった。しかしながら,太平洋戦争を振り返れば,日本帝国陸海軍に統合の片鱗も見ることはできなく,統合参謀本部の崩壊原因を探る意義がそこにある。統帥権独立から帝国国防方針策定に至る歴史的経緯を,陸海軍の駆け引きを中心に分析し,そこから歴史的教訓を抽出した。
著者
下平 拓哉
出版者
国士舘大学政経学部附属政治研究所
雑誌
国士舘大学政治研究 = Kokushikan University Political Studies (ISSN:18846963)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.57-82, 2021-03-03

目 次はじめに1 ハル・ノートの誤解 (1) 満州の歴史的意義 (2) 日米交渉2 ポツダムの誤解 (1) 原爆の出現とソ連要因の変化 (2) 虚像としてのポツダム宣言 (3) 米国の瑕疵3 高木惣吉が見た太平洋戦争の教訓おわりに
著者
下平 拓哉
出版者
国士舘大学政経学会
雑誌
國士舘大學政經論叢 = SEIKEI-RONSO = THE REVIEW OF POLITICS AND ECONOMICS (ISSN:05869749)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1-19, 2018-06-25

目次はじめに1 高木惣吉の「ブレーン・トラスト」2 終戦に影響を与えた人々3 二つの聖断4 海軍がなし得えたこと5 海軍がなし得なかったことおわりに