著者
金澤 伸浩 田中 豊 小山 浩一 内藤 博敬 伊川 美保 中山 由美子
出版者
一般社団法人日本リスク学会
雑誌
日本リスク研究学会誌 (ISSN:09155465)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.243-249, 2020-05-25 (Released:2020-05-26)
参考文献数
35

It is required to make risk education popular to improve risk literacy of citizens. Although several kinds of risk education programs have been developed, the effect of the education by those should be evaluated and the method to measure risk literacy was not established. Therefore, measurement scales of the risk literacy have been developed through web-based questionnaire research. As the result, measurement scales have been established consisting of six factors; zero-risk bias, trade-off on risk versus benefit, trade-off on risk versus risk, paradox on risk perception, basic knowledge on risk and risk perception bias. The scales consisted of four questions for each factor express the factors well. The scales are thought to be useful for improving risk education program and risk communication.
著者
西村 美里 大町 弥生 中山 由美
出版者
藍野大学
雑誌
藍野学院紀要 (ISSN:09186263)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.11-21, 2008

本研究の目的は, 臨地実習で認知症高齢者を受け持った看護学生がどのような感情を抱いたのかを明らかにすることである. そして, 認知症高齢者を受け持つ看護学生の指導や支援の一示唆を得ることである. 8名の看護学生に対して臨地実習で認知症高齢者を受け持った際に感じたことについてインタビューし, KJ法を用い分析した. その結果, 【予期しない言動にびっくりする】【思いが通じなく, もどかしい】【受け入れてもらえて嬉しい】【一緒にいることが楽しい】【ケアのポイントに気付けて, 充実感がある】【認知症高齢者は可哀想】の6カテゴリーが抽出された. 認知症高齢者に攻撃的発言や拒否反応を示され, 困惑しながら看護学生は感情のコントロールをしていた. そのような学生には, まず感情を表出・認知させるような関わりが教員には求められる. そして感情が生じた根源や, 高齢者の心身の状態について学生と共に考える時間を持つことが必要であると考えた.