著者
小林 茂 吉沢 英造 蜂谷 裕道 鵜飼 高弘 中川 雅人 森田 知史 中井 定明
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.357-366, 1992-04-25

抄録:腰痛や坐骨神経痛などの腰仙部神経根症状を呈する疾患の病態は,機械的圧迫に伴う血流障害や脳脊髄液の停滞が長期存在し,根内環境の恒常性が破壊されることによって生ずると考えられる.特に圧迫に伴う血管透過性の亢進は,根内浮腫,強いては線維化の形成に深く関与し,この過程を解明することが今後の腰痛疾患の治療を行っていくうえで有用であると考えられる.今回はイヌの神経根における血液―神経関門の機能をトレーサーを用いて形態学的に検討した.その結果,神経根に見られる血液―神経関門を有する連続型毛細血管には,脳脊髄液をドレナージする選択的透過機構が存在した.しかし,急性圧迫障害時には,血管内皮細胞間での密着帯の開大による透過性亢進や飲小胞による細胞内輸送の増加により関門は破綻し,根内浮腫が生じることを証明した.
著者
中川 雅人 河野 篤 北川 博美
出版者
中部学院大学
雑誌
中部学院大学・中部学院大学短期大学部研究紀要 (ISSN:1347328X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.83-89, 2006-03

電子商取引に関する技術と知識の習得を目的として、2004年度より、中部学院大学短期大学部経営学科では「ネットビジネス」という科目を新設した。本論文は、この中で実施した「オンラインフリーマーケット」という実践的カリキュラムについて述べている。商品を販売するためのホームページを制作し、電子メールで交渉を行い、代金引換で発送する仕組みを用いて、安全に「モノ」と「カネ」を交換する仕組みを学習するためのカリキュラムを開発した。
著者
小見山 章 中川 雅人 加藤 正吾
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.93, no.5, pp.220-225, 2011 (Released:2011-12-29)
参考文献数
25
被引用文献数
3 18

樹形法則を構造的・力学的に解析した既往のパイプモデルと静力学モデルに基づいて, 日本の冷温帯林を構成する樹木について, 様々な場所や樹種に共通して適用できる相対成長関係が存在するかどうかを検討した。岐阜県の冷温帯林2カ所で, 20種81本の樹木 (最大DBH: 61.9 cm) を伐倒して地上部重と, それらを含む12種19本について根系 (最大DBH: 72.3 cm) を掘りあげて根重を調べた。他の研究者が公表した冷温帯樹種における地上部重と根重のデータと比較対照した上で, 地上部重 (22種157本) と根重 (13種33本) を用いて, 2種類の相対成長式を誘導した。幹比重を使用したモデル誘導型の共通式は, その推定値に地上部重で12.59%, 根重で17.67%の相対誤差があった。これら共通式の相対誤差は, 以前から使用されてきた従来型の通常式の相対誤差 (それぞれ18.62%, 22.25%) より小さかった。提案する共通式は, 冷温帯林で現存量や成長量を非破壊的に求める際に, 場所や樹種に対する汎用性, および推定値の再現性を相対的に高める手段になる。
著者
藪下 武司 河野 篤 中川 雅人
出版者
中部学院大学
雑誌
中部学院大学・中部学院大学短期大学部研究紀要 (ISSN:1347328X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.91-101, 2006-03

中部学院大学短期大学部経営学科では、平成16年度より、夏休み期間2週間、春休み期間2週間、合計年2回4週間のインターンシップを経験するカリキュラムを開始した。それまでの年間1回1週間のインターンシップとは異なり、学科全体のカリキュラムも学外での授業、研修を重視するようになり、その成果が問われようとしている。本稿ではインターンシップに対する学生の意識とその教育効果、また受け入れ側である企業からの問題提示、要望、課題などをアンケート方式で調査し、今後のインターンシップに関する教育制度の基礎資料とすることを目的としている。