著者
橋本 美貴 廣田 彬世 松本 藍 八尾 佳代子 鎌田 由美子 足利 学 中野 博重
出版者
藍野大学
雑誌
藍野学院紀要 (ISSN:09186263)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.51-57, 2005
被引用文献数
1

若者へのエイズ予防啓発活動に重要な役割を果たす媒体に着目し,無関心期の若者に受け容れられるパンフレットを作成し,C大学1回生計82名(男性46名,女性36名)を対象として,作成したパンフレットの評価を自記式質問紙を用いて実施した。パンフレットの評価は,(1)大きさ,(2)形,(3)デザイン,(4)字の大きさ,(5)内容の分量,(6)内容の分かりやすさについて行った。結果は,(1)大きさ,(2)形,(3)デザイン,(6)内容の分かりやすさは高い評価を得た。パンフレットを読んで今後,性行為時にコンドームを使用しようと思うと答えたのは,男性95.7%,女性91.7%であった。しかし,保健所の存在,レッドリボンの認識は低く,更なる啓発活動の必要性を強く感じた。
著者
伊吹麻里 中村 歩美 中野 真希 室谷 絵理子 河野 益美 柴田 真理子 足利 学 中野 博重 Mari Ibuki Ayumi Nakamura Maki Nakano Eriko Muroya Masumi Kono Mariko Shibata Manabu Ashikaga Hiroshige Nakano 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野大学 藍野大学 Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino University Aino University
雑誌
藍野学院紀要 = Bulletin of Aino Gakuin (ISSN:09186263)
巻号頁・発行日
no.18, pp.105-111, 2005-03-31
被引用文献数
2

A市B区における3ヶ月児,1歳6ヶ月児,3歳児の核家族世帯の母親300人を対象に,人的環境面が育児不安にどのように影響しているかについて検討した。母親の育児歴や育児の協力者の有無,児の年齢などにより母親の抱える悩みは様々であった。育児を行うにあたり多少の悩みを持つこと自体は問題ではなく,悩みの程度や育児環境,協力者の有無,協力者の精神的なサポートが得られるかどうかが大切である。それ故,近年の社会情勢を加味し,地域特性を捉えた上で母親だけでなく,父親も含めた妊娠期からの継続した関わりが必要である。そのためには,保健師は子育ての情報や知識の提供だけでなく,育児者間の交流が図れる場や,いつでも悩みを打ち明けられる場の提供などの精神面のフォローが必要である。
著者
江本 宏史 金廣 裕道 中島 祥介 堀川 雅人 中野 博重 堤 雅弘 小西 陽一
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.820-824, 1997-10-25 (Released:2009-08-13)
参考文献数
11

症例は42歳, 女性で右季肋部痛を主訴に受診した。超音波検査にて肝腫瘍と診断, 諸検査の結果, 肝血管肉腫と診断され平成3年5月に肝右葉切除術を施行。病理学検査にて肝血管肉腫と確診された1症例を報告する。本症例は, 肝血管肉腫の原因としてあげられている, トロトラスト, 塩化ビニール等とは因果関係は認められなかった。肝血管肉腫は, 原発性肝腫瘍のなかでは比較的稀であるが, その予後は一般に不良とされている。本例も外科的切除し得たにもかかわらず, 術後20カ月目にして, 再発による腫瘍死を遂げた。本症例の経験からも, 肝血管肉腫は早期診断と広汎囲な外科的切除が, 予後の向上につながると考えられた。
著者
福本 晃久 渡辺 明彦 山田 高嗣 澤田 秀智 山田 行重 中野 博重 高濱 誠 北村 惣一郎
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.1756-1760, 1997-07-01
参考文献数
12
被引用文献数
8

症例は74歳の男性. 1986年に胸部食道癌にて食道亜全摘術, 胸骨後経路による胃管再建術を施行した. 1994年5月に挙上胃管に消化性潰瘍を認めたため抗潰瘍剤を経口投与していた. 同年8月13日, 突然, 前胸部痛が出現, 改善しないため, 8月14日当科を受診した. 胸部単純X線検査, 胸部CTにて心嚢内に gas像を認め, 上部消化管造影検査にて心嚢内への造影剤の流出を認めた. その後, 胸痛の増強, 血圧低下, 不整脈が出現したため, 心タンポナーデと診断し, 緊急手術を行った. 胸骨後経路による胃管再建であったため, 左開胸下に心嚢ドレナージ術を施行した. 術後, 血圧は安定, 不整脈も軽減した。潰瘍に対しては経鼻胃管を留置し, ファモチジンを静脈投与した. 食道癌術後, 再建胃管潰瘍の心嚢内穿孔により心タンポナーデを来す症例はごくまれであり, 本邦では救命例の報告は無い (〜1995年12月) ので, 若干の文献的考察を加えて報告する.