著者
伊吹麻里 中村 歩美 中野 真希 室谷 絵理子 河野 益美 柴田 真理子 足利 学 中野 博重 Mari Ibuki Ayumi Nakamura Maki Nakano Eriko Muroya Masumi Kono Mariko Shibata Manabu Ashikaga Hiroshige Nakano 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野学院短期大学 藍野大学 藍野大学 Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino Gakuin College Aino University Aino University
雑誌
藍野学院紀要 = Bulletin of Aino Gakuin (ISSN:09186263)
巻号頁・発行日
no.18, pp.105-111, 2005-03-31
被引用文献数
2

A市B区における3ヶ月児,1歳6ヶ月児,3歳児の核家族世帯の母親300人を対象に,人的環境面が育児不安にどのように影響しているかについて検討した。母親の育児歴や育児の協力者の有無,児の年齢などにより母親の抱える悩みは様々であった。育児を行うにあたり多少の悩みを持つこと自体は問題ではなく,悩みの程度や育児環境,協力者の有無,協力者の精神的なサポートが得られるかどうかが大切である。それ故,近年の社会情勢を加味し,地域特性を捉えた上で母親だけでなく,父親も含めた妊娠期からの継続した関わりが必要である。そのためには,保健師は子育ての情報や知識の提供だけでなく,育児者間の交流が図れる場や,いつでも悩みを打ち明けられる場の提供などの精神面のフォローが必要である。
著者
桃田 茉子 浅野 良輔 永谷 文代 宮川 広実 中西 真理子 安田 由華 柴田 真理子 橋本 亮太 毛利 育子 谷池 雅子
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.88.16215, (Released:2017-09-30)
参考文献数
39
被引用文献数
3

This study sought to examine the reliability and validity of the Japanese version of the Behavior Rating Inventory of Executive Function (J-BRIEF). In this study, BRIEF was administered to evaluate executive function in everyday life in 91 subjects with autism spectrum disorder (ASD; ages 12–15; 72 boys) and 2,230 community samples (CS; ages 12–15; 1,083 boys). For this purpose, we applied categorical confirmatory factor analysis, which revealed that the scale was composed of two factors and eight subscales of the high test-retest stability. Reliability was confirmed using an external criterion (ADHD-Rating scale: ADHD-RS). Receiver operating characteristic analysis revealed an optimal cut-off of 118.5 (sensitivity = 0.811, specificity = 0.828). This study confirmed the reliability and the validity of J-BRIEF.
著者
山科 百合子 柴田 真理子 小倉 寿美
出版者
藍野大学
雑誌
藍野学院紀要 (ISSN:09186263)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.47-51, 2001

大阪市は日本一結核の罹患率の高い都市と言われている。ことに,日雇い労働者の多く集まるあいりん地区の結核罹患率は10万人あたり1,636.7と全国平均の47倍の高率である。その対策として,大阪市はあいりん地区の結核患者を対象に,継続治療のためDOTS(直接服薬確認による短期化学療法)を採用し,治療の中断を防ぐことにした。その結果,平成13年3月末日,DOTS療法を初めて行った22名のうち,平成13年9月末日にDOTS療法を完了した者は19名(86.4%)で,中断したものは3名(13.7%)であった。この値は,東京,川崎などとほぼ同じ数値であった。なお,これら22名のうち,過去に結核治療の中断歴のあるものは6例で,そのうちDOTSを中断したものは僅か1例にすぎず,残りの5例はDOTSを完了した。これらの事実から,DOTSが継続的な結核治療として有効なものであることがわかった。なお,DOTSの成功率の高い患者は,受診時に自分の経歴や,身の上話をしていく者が多く,このことはDOTSナースの存在がDOTS治療のために必要であることを示唆していた。