著者
土井 美和子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1230-1230, 2012-10-15
著者
大内 一成 土井 美和子
雑誌
研究報告 ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.1-8, 2011-05-20

社会の高齢化に伴い,高齢者・障がい者など社会生活弱者の家庭内の生活状態を見守ることの重要性が増してきている.我々は,環境側へ機器を設置せず,携帯電話などの小型情報端末にすでに搭載されている加速度センサとマイクのみを活用した生活状態見守りを検討している.小型端末上での処理を念頭に置き,計算量を抑えた認識手法として,まず加速度センサを活用してユーザの動作状態を大まかに推定し,推定した状態に応じてマイクを起動して環境音の分析を行う方式を提案する.胸ポケットに格納した試作デバイスと PC の構成でリアルタイムに生活行動を認識する 「ActivityAnalyzer」 を開発し,実際の家庭生活のデータを収集して評価した結果,加速度センサのみで歩行,作業,安静の 3 状態を概ね 95% 以上の精度で分類でき,環境音の分析により,「歯磨き」,「電気シェーバーによる髭剃り」,「ドライヤーの使用」,「トイレ水洗/手洗い」,「掃除機がけ」,「皿洗い」,「アイロンがけ」の各作業を 75.8% の精度で,本人の学習データを用いた場合は 85.9% の精度で分類できた.In aging societies, such as that of Japan, there is a growing need to watch over elderly people. We propose a low-throughput recognition technique for in-home context awareness using only off-the-shelf sensors, namely, an accelerometer and a microphone, which are commonly applied in mobile phones. The proposed technique firstly estimates a user's movement condition roughly by acceleration sensing. Secondly, it classifies the working condition in detail by acoustic sensing based on the estimated condition. As a result of our experiment, three movement conditions are classified with more than 95% accuracy by acceleration sensing: quiet, walking, and working. Moreover, it classified working into brushing teeth, shaving, drying the hair with a blower, flushing the toilet, vacuuming, washing the dishes, and ironing with 75.8% accuracy by acoustic sensing and improved the accuracy to 85.9% by training subject's own data.
著者
松田 三恵子 杉山 博史 土井 美和子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.132-139, 2004-01-01
被引用文献数
20

携帯電話の普及により,道案内サービスが幅広く利用されるようになってきた.道案内サービスの普及につれ,従来の最短距離経路のみの案内ではなく,よりきめ細かい経路案内,特に歩行者の身体能力や子供などの同伴者や荷物の有無に対応した経路案内への要求が高まっている.本論文では,歩行者の経路への嗜好性を取り入れた経路生成について述べる.歩行者の身体状況などに応じて変化する歩行者の経路への嗜好性を経路生成に反映できるようにするために,延べ269名に対し,計2回のアンケートを行った.これらのアンケート結果から,歩行者は「距離」以外に「安全性」や「快適性」を重視していること,特に60歳以上のユーザは「安全性」と「快適性」双方を重視していること,また「男性」より「女性」の方が階段を避ける「快適性」を重視していることも判明した.また経路への嗜好性を取り入れるには,従来の道路データ以外に,歩道や坂道などの詳細な経路探索条件が必要であることが判明した.これらの経路探索条件を反映した経路探索パラメータを導入し,身体状況などに応じて変化する歩行者の嗜好を反映した経路案内生成方法を実現した.実際に渋谷駅周辺の歩道や坂道などの詳細情報を収集し,歩行者の嗜好に合わせた経路を生成できることを確認した.
著者
山本 大介 土井 美和子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.43-50, 2008-01-15
参考文献数
6
被引用文献数
1

本報告では,2007年7月に開催された,RoboCup世界大会サッカーシミュレーションリーグの参加報告を行う.まず,RoboCup世界大会の概要を紹介する.特に,サッカーシミュレーションについて詳しく紹介する.その中で,筆者が参加した2DリーグとPVリーグについて報告する.最後に,参加報告のまとめを行う.
著者
土井 美和子 中野 美由紀
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.56-63, 2017-01-15

ICTが時代とともに進展する中,自身のダイバーシティを糧に情報アクセシビリティの新たな課題解決に向けて技術を深化させようと日々研究に取り組んでいる浅川智恵子さんと,これまでの道のりや,社会的課題をチャンスと捉えて研究を進めていく意義などについて語り合いました.
著者
土井 美和子
出版者
日経BP社
雑誌
日経バイト (ISSN:02896508)
巻号頁・発行日
no.261, pp.69-75, 2005-02

ヒューマン・インタフェースの研究/開発者が目指す,ユーザーをわくわくさせるインタフェース。どうしたらそこに到達できるのでしょうか。魔法の杖の一振りのような秘伝があればよいのですが,残念ながらそんなものはありません。地道な現状分析を重ねていくしかないのです。
著者
土井 美和子 梅木 直子 原島 高広 松田 敬吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎
巻号頁・発行日
vol.95, no.441, pp.29-35, 1995-12-15

プラント制御室の設計者は、機器の配置、画面表示を含めた機器の操作性などを考慮せねばならない。従来の設計方法では、HW機器の設計とSW画面の設計は独立して行なわれていた。VIGOR: <Vi>__-rtual en<vi>__-ronment for <vi>__-sual engineering and <op>__-er__-ationは、仮想環境を用いた、HW機器の設計とSW画面の設計を統合しておこなぅ設計環境である。その特徴は、1)モデルの自動簡略化による高画質/高速描画、2)仮想ユーザによる運転状況の可視化、3)動的プラントシミュレータとの結合による実機と同様の運転状況の実現、4)HW機器の操作知識による自然な操作の実現である。VIGORにより、現場の運転員、顧客、プラント設計者のの間のコミュニケーションを円滑にすることができる。
著者
土井 美和子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1230-1230, 2012-10-15
著者
土井 美和子 福井 美佳 山口 浩司 竹林 洋一 岩井 勇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.9, pp.2042-2052, 1993-09-25
被引用文献数
9

文書の構造化作業の負担を軽減することを目的に,文書構造の抽出技術を開発した.技術文書では全国大会の予稿集12,000件,ビジネス文書では例文集,社内事務文書約500件を調査し,構造抽出規則を導き出した.開発した文書構造抽出技術は,技術文書であれば,章,節などの階層構造と,図表への参照構造を抽出する.ビジネス文書であれば,手紙文,記事文などの階層構造を抽出する.技術文書とビジネス文書の区別も文字列の解析により行う.誤り率は,規則化に用いたのと別の予稿集や社内文書で評価した結果,技術文書で10.0%,ビジネス文書で23.0%であった.また,参照構造の抽出誤り率は8%であった.文章中に埋め込まれた式や図表などを扱えるように改良を行った後のフィールドテスとでは,技術文書で5.4%,ビジネス文書で15.4%であった.また手作業よりかなり短い時間で構造化を行えることも事例により確認した.開発した文書構造抽出技術はレイアウト属性と結合することにより自動レイアウトシステムとして商品化した.本抽出技術はレイアウト以外にも,既存文書のハイパテキスト化などに今後非常に有効である.