著者
伊東 繁
巻号頁・発行日
2007 (Released:2007-04-01)

個人の咀嚼能力に対応できる新規の食品加工技術として、衝撃波による食品加工技術研究を実施した。水中衝撃波による細胞破壊のメカニズムを解明し、衝撃波負荷に対する食品の軟化評価、衝撃波パラメータの計測ならびに評価、衝撃波伝播解析のための数値計算用コード開発、顕微鏡観察による衝撃波痕跡の画像解析を行い、個々人の咀嚼能力に応じた固さを得る食品加工技術の実用化のためのメカニズムを解明した
著者
嶽本 あゆみ 前原 弘法 渡邉 敏晃 伊東 繁
出版者
日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.50-50, 2008 (Released:2008-08-29)

音速を超える速度で伝播する圧力の波である衝撃波は、きわめて高い圧力を瞬間的に負荷することができる。水中衝撃波の場合は秒速およそ1300メートル、圧力は数百メガパスカルから数ギガパスカルに及ぶ。伝播速度が速いために、対象物に圧力が負荷されるのは、一瞬である。 また、衝撃波は伝播する媒体物質の密度境界面においてスポーリング破壊を引き起こす。媒体物質に入射した衝撃波は、密度差面で音速を保ったまま衝撃波として通過する透過波と、音速以下の速度となり反射する膨張波とに分かれる。衝撃波がこのように透過波と膨張波とに分かれる際に、密度差面では負圧力が生じ、引っ張り力によってスポーリング破壊と呼ばれる高速破壊現象を引き起こす。植物においては細胞質と細胞壁との密度境界面や、細胞組織に含有される気泡の膨張が原因で細胞壁の一部がスポーリング破壊を受けると考えられる。 衝撃波を野菜や果物などの食品に負荷することで、スポーリング破壊が細胞や組織に作用し、軟化作用を引き起こす。また衝撃波の圧力負荷時間がきわめて短時間なため、熱変成を生じず食品は非加熱の状態で軟化する。本発表では、衝撃波の強さと軟化効果について報告する。
著者
比嘉 吉一 井山 裕文 玉城 龍洋 伊東 繁
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.62, 2013

不発弾の爆破処理時に生ずる衝撃波伝ぱ挙動,土砂の飛散およびクレーター深さといった爆破特性を明らかにする目的から,土,周囲空気および爆発物を非線形有限要素解析ソフトウェアであるHyperWorks-RADIOSS((c)Altair Engng., Inc.)によりシミュレーションモデルを作成した.これら作成したモデルに基づく一連の数値シミュレーションにより,爆発現象がクレーター深さと直径,土中および空気中に放出される過圧力に及ぼす影響について観測した.これら計算力学手法に立脚した計算結果は,不発弾処理時の避難区域設定に有用なデータとなる.
著者
山本 友和 長原 光志 長野 司郎 伊東 繁 黒山 豊
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2003, no.5, pp.37-38, 2003-08-05

Now, coniferous trees of the enormous quantity that it planted in the days after the war reaches time to cut it down. But, it can't be said that no prospect of effectively using coniferous trees has yet emerged. To use that effectively, improvement to the high-performance wood is indispensable. In this paper, we try to destroy closed border pit membrane of Sugi (Japanese name, its scientific name is Cryptomeria japonica D.Don) to improve the permeability of water. And dried Sugi infused with several medicine to have it become a fire-resistant wood. Using the suitable strength of underwater shock wave, it is possible to destroy only closed border pit membrane but affect the original strength.
著者
柳田 宏一 伊東 繁丸 片平 清美
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.183-197, 1988-03-15

昭和57年3月から昭和58年2月までの1年間, 黒毛和種繁殖牛37頭を用いて, 冬季における貯蔵飼料給与量の増加や冬季離乳によって飼養改善を行った場合の季節別の繁殖成績を調査した.その結果, これらの改善を行っても, 冬季分娩牛の繁殖成績はあまり改善されず, 受胎までの日数は長いことが判明した.その原因は冬季の栄養状態の不良によるところが大きいと考えられたので, これらを改善するため, 冬季に立毛状態にしたイタリアンライグラス草地約7haに, 昭和58年12月16日から昭和59年3月14日の間(1年次)と昭和59年12月12日から昭和60年3月15日の間(2年次)に, 黒毛和種冬季分娩牛をそれぞれ22頭および30頭を放牧し, 冬季放牧が繁殖成績に及ぼす効果について検討した.すなわち, 冬季放牧が繁殖成績や体重, 栄養度指数およびBody condition score(BCS)に及ぼす効果を明らかにするとともに, これらに対する年次, 分娩月, 産歴および牛来歴の影響を追求した.また, 繁殖成績ならびに卵巣機能と体重, 栄養度指数およびBCSの関連性について検討し, 冬季放牧によって繁殖成績を向上させるための栄養状態の指標を探求した.その結果は次のとおりである.1.冬季放牧を行った冬季分娩牛の受胎に要する日数は1年次が69.1日, 2年次が105.2日であり屋外パドックでの貯蔵飼料給与形態での冬季分娩牛の受胎までの日数122±67日より短かった.2.冬季放牧を行った冬季分娩牛の受胎までの日数は, 年次により異なり, 備蓄草量の多い年は短かった.また, 受胎までの日数には, 分娩月間でも有意差が認められ, 1月および3月分娩牛が短く, 12月および2月分娩牛が長くなる傾向を示した.しかし, 産歴および牛来歴による差は認められなかった.3.分娩前後の体重の推移には年次および産歴による違いが認められた.また, 分娩月間では, とくに, 12月分娩牛の体重の低下が大きかった.栄養度指数では産歴による違いが認められたが, 分娩月や来歴による違いは認められなかった.BCSでは産歴および牛来歴による違いが認められ, 産歴が進むほど, また, 牧場生産牛ほどBCSは高かった.4.冬季放牧を行った冬季分娩牛の受胎時のBCSは分娩月間, 産歴間および牛来歴間で有意差は認められず, いずれも3以上の値を示した.しかし, 受胎時の体重および栄養度指数は産歴間で有意差が認められた.したがって, 繁殖管理での栄養状態の指標としてはBCSが優れていると考えられた.5.受胎に要する日数は分娩後20日から60日までの日増体重(Daily gain)が大きいほど短くなる傾向を示した.また, 分娩後40日, 60日および初回授精時のBCSは3よりやや高い値で受胎に要する日数が最小値を示した.6.分娩後90日以内に受胎する分娩牛のBCSは, 分娩前が3^+で, 分娩によって3に低下し, その後20〜40日で3^+に上昇した.7.分娩後20日までにプロジェステロン濃度が1ng/ml以上に上昇するパターン1の分娩牛は, 受胎までの日数が74.6日および授精回数が1.7回で, 他の分娩牛(パターン2)に比較して繁殖成績は良好であった.パターン1を示す分娩牛のBCSは分娩後60日までに3から3^+まで上昇した.8.授精後受胎した牛の授精直前の発情周期におけるプロジェステロン濃度のピークは4ng/ml以上で, 受胎しなかった分娩牛の濃度より高い値を示した.