著者
川又 勝子 佐々木 栄一
出版者
東北生活文化大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

かつて仙台地方で隆盛した型染めである注染による浴衣・手拭いの資料を調査・収集し、これら文様の電子保存と、破損文様の電子的修復を試み、591枚の型紙文様を収録することができた。さらに染見本や、手拭い図案カード等771種類の文様も電子保存し『仙台型染資料集IV~VI』を作成したことで、これまで散逸していた仙台地方の伝統染色に関する資料を集約することができた。これら文様は、型紙の復刻やデジタルプリント等へも応用できる。
著者
鈴木 啓悟 吉田 翔太 佐々木 栄一 竹谷 晃一 前田 健児 近藤 泰光
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A2(応用力学) (ISSN:21854661)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_731-I_737, 2016 (Released:2017-01-29)
参考文献数
14

橋梁の腐食損傷は主として水分と塩化物の存在に影響を受ける.これらの腐食因子は風向,風速,気温,湿度,降雨,波浪などの気象外乱の複合作用により橋梁に来着する.本研究は,ACM センサで計測される腐食応答電流値を主とした1年間のモニタリングデータを基に,まず外乱となる気象データから重回帰式を求めた.次に重回帰式から過去5年分の気象データをもとにしたACM電流応答の推定値を算出し,その季節変動に伴う応答傾向の再現性を検証したうえで,最後に重回帰式の各係数のt値を評価することで,腐食応答に及ぼす原因について検証した.検証の結果,本研究の事例においては降雨と風の相互作用により,腐食応答が促進される可能性が示唆された.
著者
佐々木 栄一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.847-849, 1969-04-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
5

シュウ酸カルシウムを硫酸で分解してシュウ酸と硫酸カルシウムを生成させる場合,生成したシュウ酸がさらに硫酸により分解を受け,ギ酸と炭酸ガス,さらに一酸化炭素,炭酸ガス,水に分解する可能性がある。著者はシュウ酸を種々の濃度および温度の硫酸中で加熱し,シュウ酸の分解量を測定した。この結果,分解条件60℃,80℃,90℃各1時間においてシュウ酸が分解を起こす硫酸の最低濃度はそれぞれ91%,84%,75%であると推定した。分解温度50~100℃,硫酸濃度60~100%の範囲においては,温度T(℃),硫酸濃度C(%),分解率F(%)との間にはF=exp[-86.6+0.511C+0.996T-0.0095CT+0.00362C2]の関係式が近似的に成立つことを知った。
著者
川又 勝子 佐々木 栄一 澤畑 千恵子
出版者
東北生活文化大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

明治20年代から昭和20年代までに仙台地方で生産された染物である常盤紺形染に用いられた型紙(常盤紺型)と常盤紺形染以降に生産された浴衣・手拭いの型紙文様のデジタル処理(デジタルデータ化)を行った。破損している文様については電子的修復を加え、さらに、一部の文様については、自動カッターで型紙を複製する際に必要なデータへの変換を試みた。それらの成果の詳細については、『仙台型染資料集I〜III』にまとめた。
著者
佐々木 栄一
出版者
日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.847-849, 1969

シュウ酸カルシウムを硫酸で分解してシュウ酸と硫酸カルシウムを生成させる場合,生成したシュウ酸がさらに硫酸により分解を受け,ギ酸と炭酸ガス,さらに一酸化炭素,炭酸ガス,水に分解する可能性がある。<BR>著者はシュウ酸を種々の濃度および温度の硫酸中で加熱し,シュウ酸の分解量を測定した。この結果,分解条件60℃,80℃,90℃各1時間においてシュウ酸が分解を起こす硫酸の最低濃度はそれぞれ91%,84%,75%であると推定した。<BR>分解温度50~100℃,硫酸濃度60~100%の範囲においては,温度T(℃),硫酸濃度C(%),分解率F(%)との間には<BR>F=exp[-86.6+0.511C+0.996T-0.0095CT+0.00362C<SUP>2</SUP>]<BR>の関係式が近似的に成立つことを知った。