著者
熊谷 有香 吉田 奏子 三輪 譲二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.98, no.611, pp.23-30, 1999-02-19
被引用文献数
3

本論文では、日本語音声教育のための日本語アクセント型判定法を提案する。アクセント型の判定では、相対アクセント位置および対数基本周波数の傾きの2つの特徴を用いる。アナウンサーの音声について、97%の割合でアクセント型を正しく判定した。よって本判定アルゴリズムは有効であるといえる。また、留学生のアクセントの正答率は69%であったが、間違った発音に対しては異なるアクセント型に判定された。よって日本語アクセント発音学習に役立てることができるといえる。
著者
阿部 雅嗣 三輪 譲二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.630, pp.7-12, 2005-01-20
被引用文献数
1

本論文では, ユビキタス社会における先進的マルチメディア処理を用いた統合型キャンパスシステムを構築するため, URLエンコードした任意の日本語テキストから規則音声合成を行うWeb対応型の音声合成サーバ・クライアントシステムを提案する.本システムは, サーバからクライアントへ, 合成音声波形の転送が必要という欠点があるが, 音声合成ソフトウェアを利用者がインストール不要のため, 利用者に扱いやすく, また, 携帯を含めたマルチプラットホームのクライアントで利用可能という長所を持つ.また, 本論文では, Web型電子メールや日本語Webページの音声読み上げ, 日本語漢字試験のヒント音声や日本語聴解試験の問題音声のe-Learning等への応用例について述べる.
著者
小林 ミナ 副田 恵理子 名嶋 義直 野田 尚史 松崎 寛 桑原 陽子 佐々木 良造 三輪 譲二 奥野 由紀子 丹羽 順子 松岡 洋子 桑原 陽子
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

本研究では,次のような独創性を持つ教材(レッスン群)を作成した。(1)「聞く」「話す」「読む」「書く」で独立している。(2)インターネット上で公開され,文法解説や指示が多言語対応になっているので独習が可能である。研究期間の5年間では,教材作成者がコンテンツを入力したり変更したりするための「管理サイト」,および,日本語学習者が利用する「利用サイト」を開発,試用し,仕様と稼働状況について確認した。それと並行して,日本語レッスン完成版を翻訳し,「中国語簡体字」「中国語繁体字」「韓国語」「英語」の各言語版を作成するとともに,日本語教師が参照するための「日本語」版を作成した。
著者
川村 よし子 前田 ジョイス 北村 達也 三輪 譲二 宇津呂 武仁
出版者
東京国際大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究の目的は、世界各国の日本語学習者に、よりよい読解支援環境をWeb上で提供することである。代表者らはすでに読解学習支援システム『リーディング・チュウ太』を開発しWeb上で公開している。今回新たに文章の難易度の主要な決定要因である単語の難易度と構文の複雑さに着目し、「学習者の視点にたった文章の難易度判定システム」を開発することを目指した。そのため、本研究では世界各国の母語の異なる学習者を対象にした難易度判定実験を行い、その結果を基に、単語と構文の双方に着目した文章の難易度判定システムを開発した。さらに、チュウ太の辞書ツールにはデータ・マイニングシステムを組み入れ、日本語学習者の辞書利用の実態調査を行った。利用者の推移や言語別の利用者数の変化および辞書のカバー率の調査を通して、辞書開発に関する今後の課題も明らかになった。研究成果は、Web上の読解学習支援ツールとして世界の日本語学習者・教育関係者に無償公開している。
著者
三輪 譲二 佐藤 滋 川村 よし子
出版者
岩手大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、いつでも、どこでも、だれにでも、手軽に、繰り返し利用可能なユビキタス環境における日本語教育支援システムを開発し、地球規模の公開運用実験と評価を行った。このシステムでは、連合漢字学習、手書き漢字入力を用いた辞書検索、漢字文章読解、特殊拍や単語アクセントの聞き取り、日本留学模擬試験、United Linksなどの支援機能を有している。漢字クイズの約1年間の公開運用実験の結果、iPhoneやiPod Touchから約16%の利用があり、ユビキタス環境での学習支援システムが益々重要になってきていることが分かった。
著者
三輪 譲二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.470, pp.199-204, 2009-02-28
被引用文献数
1

本報告では、ユビキタス環境における漢字学習支援システムの運用評価結果について述べる。このシステムは、連合学習支援、手書き漢字入力を用いた辞書検索支援、漢字文章読解支援の3つの支援機能を、世界の漢字学習者に無料で公開している。このシステムは、Webベースのため、パソコンばかりでなく、iPhoneなどのユビキタス環境でも利用できる特色をもっている。また、連合漢字学習支援のページでは、約1年間の公開運用実験の結果、iPhoneやiPod Touchからの利用が約16%あり、ユビキタス環境での学習支援システムが益々重要になってきていることが分かった。
著者
三輪 譲二 佐藤 滋 川村 よし子 齋藤 伸子 稲葉 生一郎 山田ボヒネック 頼子
出版者
岩手大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、ディジタル世代の学習者に対して、クラウドコンピュータ環境で、多段自律学習できるWebネットワーク型の日本語学習支援システム(e-Manabix)を構築し、地球規模での学習効果の評価を行った。特に、漢字手書き認識を用いた学習支援システムの公開運用評価を実施した結果、スマートフォンからのアクセスの割合が、当初より3倍の増加があり、 ディジタル世代に対応した自律学習支援システムの重要性を示す結果が得られた。