著者
佐藤 知子 佐藤 幸広 谷畑 徹 東城 有美 鎌田 一雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-8, 2000
参考文献数
3

医療機関における予診票、あるいは問診票は、医師による診察・治療をより適切、かつ安全なものとするための情報源として有用である.ほとんどの場合、予診票は日本語で書かれている.ところが、常に、この予診票の文章が読みやすい、わかりやすいものとなるように配慮されているとは限らないようである.日本語の読解力が弱い人達、日本語を第二言語とする人達にとっては、その程度に差があるが、十分に内容を理解し、適切に回答することが難しい場合もある.本文では、予診票の構成について歯科医院の場合を想定し、日常生活で手話を使用している聴覚障害者を主たる対象として検討している.想定した予診票の項目(質問内容)の検討、それぞれの項目の日本語による記述と手話による補足説明について聴覚障害者からの意見と予備的な評価結果とを示す.予診票の項目などについては、当然のことながら、必ずしも聴覚障害者のみに限定されない一般の人達と共通な意見もある.
著者
南 広子 佐藤 知子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
no.20, pp.15-21, 1974-03
被引用文献数
1

"冷凍食品の利用の現状を消費者の立場からアンケート調査を行なった結果を要約すると,冷凍食品を利用したことがある者は全体の91.3%であった。冷凍食品を利用する動機は「簡便だから」をあげるものが62.2%あり,調理上の簡便さが調理担当者の関心のまとになっている。利用年数は1968年頃から利用しでいる者が多い。冷凍食品の購入時の目当となるものは,まず第1に新しさを選ぶという態度がみられ,製造年月日をあげる者が45.0%,メーカーを目当にする者は26.5%であった。利用冷凍食品の種瀬は主として,鮮魚貝類,調理冷凍食品のコロッケ類,シューマイ,エビフライが最も多い。保存については,その都度冷凍食品を購入する者が大多数で,冷凍食品のメリットである保存の必要性は,あまり重要視されていないようである。解凍方法は大部分のものがメーカーの標示通りに解凍し,成功している。解凍方法の工夫においては,極く少数の者がヘアードライアーを利用している者があった。利用回数は週に1~2回の者が多く,味に対する評価は「おいしい」「まあまあ」「普通」の者が大部分であった。好んで食べるのは10代から20才までの若年層に多い。冷凍食品を利用することに満足している者と不満としている者とがほぼ同数あった。冷凍食品は今後益々伸びて行く傾向にあると思われるので,日本人の食生活の中における,これらの食品の利用方法を食生活改善の面から指導する上で,今回の調査が何らかの参考となることを期待したい。"